(Spec : μPD70008AC-8 8MHz/4MHz CD-ROM)
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原付が就職して間もない頃には、PC88シリーズは既に量販店の店頭からはなくなっていました。
しかし雑誌などにはまだ88の特集が組まれていたりして、ゲーム機として欲しいな、と思っていました。
(あとファルコムのゲームBGMをサントラCDに収録されているのと同じ環境で聞いてみたいと言う不順な動機もあり。。。)
その頃、近所の小さいパソコンショップで88mc2の新品が29800円の処分価格で売られていました。
原付はそれをどうにかして購入したかったのですが、働き始めて間もない身分で3万からの大金を無駄遣いする事も出来ず、指を加えて眺めているだけでした。
その後暫くは店頭に置かれていたのですが、いつの間にか売れてしまったようで定位置からなくなっていました。
惜しいことしたなぁ。。。
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それから暫くして、知人がもう使わないからと言うことで7000円で譲ってもらえる事になり、喜んで貰い受けました。
この機種は純粋な88シリーズの最後のモデル(98と合体したDoという機種がその発売されましたが)で、88では唯一の、また当時としては珍しいタワー型のPCでした。
また、98シリーズでもまだ普及していなかったCD-ROMドライブを標準で付けた機種でもありました。
ご存知の方も多いと思いますが、実はこのCD-ROMは当時NECが出していた家庭向けゲーム機のPC Engine CDRom^2(CDロムロム)のドライブと同じモノで、簡単に脱着が出来るようになっていました。
故障した時などはご家庭のCD-Rom^2で代用できるようになっていたのです(余りそれをやる必要性は無かったように思いますが。。。)。
この機種が発売された頃、既に88シリーズのブームは過ぎつつあった頃で、マルチメディアという旗印のもとPCにCD-ROMドライブを取り付けてみたものの、時期尚早というか、シリーズ末期というかでCD-ROM版のアプリケーションは残念ながらほとんど開発されなかったようです。
原付の所に来たこのPCにもCDアプリはデモCDも含め一つも無かったので、結局一度もCD-ROMを使う事の無いままでした。
音楽CDをセットすると専用プレーヤーがロードされ、音楽CDプレーヤーとして使うことができるようになっていましたが、これもまたあまりそういう使い方をする人はいなかったような気がします。