[LCW-01] いじりれき LancerCediaWagon
| グレード | スポーツエディション2 |
| 型式 | TA-CS5W |
| 色 | ダンデライオンイエロー |
| 全長/全幅/全高(mm) | 4,425/1,695/1,450 |
| 車両重量(kg) | 1,300 |
| ミッション | 4AT |
| 駆動方式 | FF |
| エンジン型式 | 4G93 |
| エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ インタークーラーターボ |
| 総排気量(cc) | 1,834 |
| 最高出力/回転数(ps/rpm) | 165/5,500 |
| 最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | 22.4/3,500 |
| 年式 | 2002(平成14)年式 |
| 購入年 | 2002(平成14)年 |
| 購入時走行 | 0km |
きっかけは、当時お付き合いしていた人が買った宝くじが当選したことだった。なんと100万円、本当に当たるもんなんだね。
で、それを何に使うのと尋ねたら、車を買いたいと言い出したのだ。少し前から気になっていたのがランサーセディアだという。とはいえ彼女は今まで車を保有したことがなかったので、車の買い方が分からないという。それで一緒に見に行って欲しいと頼まれた。まぁ、何にしてもとりあえずは車の情報を仕入れないとね、ということでディーラーにカタログなどをもらい出かけた。
そこに展示車として置かれていたのが、ランサーセディアワゴン(以下LCW)だった。確かツーリングだったと思うが、その精悍さと優美さを兼ね備えたスタイリングは見ててカッコいいものだった。まぁ、アトレーを購入してまだ1年経っていないので、思っただけで買うつもりは全くなかった。
そもそも自分の財力で新車なんか買えるわけがない。せいぜい彼女がセダンを買ったら少し運転させてもらおうくらいに考えていた。
ある日所用でダイハツのディーラーに出かけた時に「買取りサービス始めました」というポスターが掲げられていた。店員に聞くと、いやぁ最近買取も強化することになりまして、もしよかったら査定してみます?なんて言われたものだから、冗談半分で査定を出してもらうことになった。
そしたら、今のローン残高よりも高い金額が提示された。となると、アトレーを手放して新しい車を買えば、月々の支払いを大きく変えずに車を買い変えられるじゃないかという悪魔のささやきが聞こえた。というのも、アトレーのページにも書いたが、軽自動車としてはなかなかできの良い車であったものの、やはり軽自動車は軽自動車。たまに遠出なんかをすると、やっぱり白いナンバーの車の方が楽ちんだよななんて思っていたのだ。
まぁ、新しい車をといっても、自分の与信ではせいぜい中古車を買うのがいいところなので、その時もまだLCWが自分の次期マイカー候補の俎上に登ることはなかった。
ある日、カタログ収集のために三菱のディーラーに出向いた時に、声をかけてきた営業と雑談になった。新人と思しき営業で、たどたどしくも一生懸命な感じの人だったが、会話の中で何の気なしにLCWはカッコいいですよねみたいな話をしたら、お見積りしましょうかと提案された。
いや、どうせ買えないからいいよという自分に、お見積りだけでもなんていうものだから、じゃあとお願いしてみることにした。どうせ買えないなら一番欲しいものを、ということでラリーアートエディション(以下RE)のターボ仕様で見積もってもらった。REというのは三菱系列のアフターパーツメーカーである、ラリーアートによるチューニングが施された特別仕様車である。エアロで武装し、足回りを固めたその姿は、いかにも戦闘的に見えて、ノーマルとは桁違いにカッコよかった。が、まぁ色々武装しているからその分それなりに高かった。
案の定、出てきた見積は300万円オーバーである。記念にしますねなんて言って帰ろうとしたら、今度はローンで審査通してみませんか?と提案された。いや、頭金にするお金もないからどうせ通りっこないよというと、いや、このくらいの金額なら大丈夫だと思いますよなんていう。
ほう、やれるもんならやってみろやくらいの感じで、じゃあ審査やってみますが、さっきも言ったけど頭金は入れられないし、保証人も付けられないからそこんとこヨロシクと念押ししてその日は帰宅。
数日後、その営業から電話があった。受話器の向こうの営業は神妙なトーンで、審査の件でお話ししたことがあって今から伺っていいですか?という。そのトーンで何の話をしに来るのかは想像がついた。案の定、審査が通りませんでしたという。だよね・・・。まぁ、通ったとしても毎月の支払いを考えたらとても買えないので、お断りするつもりだったから、その結果を聞いても残念な気持ちにはならなかった。
営業は、もう少し金額を下げてもらえればなんて言っている。もう少しってどのくらい?と聞くと、200万くらいならという。それならその価格帯となる、REのNAで頑張ってみてくださいと伝えた。仮にこれで審査が通ったなら、購入してもいいかなと思った。
で、数日後。ドアスコープの向こうに立つ彼は、相変わらず浮かない顔をしている。ダメなの?
「はい。申しわけございません・・・。やはり少し頭金か保証人が必要と言われて・・・。」
気持ちは分かる。普通はそうやってローンを組むものだ。だが、自分の場合そのオプションはない。
「それか、150万程度に抑えてもらうか・・・。」
150万ではそもそもREが選択肢に入らない。ツーリングならギリギリ買えるかなという金額。ツーリングは別に新車で欲しいとは思わないんだよなぁ。というか、期待させておいてやっぱダメでしたを2回も続けるなんて失礼だぞ。というわけで、その時点でLCWの購入意欲はほぼ失せてしまったのだが、どうせだから与信確認くらいはしておこうと思って、適当なグレードで見繕ってもらった。
ところが・・・3度目の正直、とはならなかった。営業も家まで訪ねてきたのはいいけど、その顔は憔悴しきっていた。皆まで言うな、ダメなんだよね。
「はい・・・。本当に申しわけございません。」
こうなってしまっては妥協もへったくれもない。もちろん、お持ち帰りしてもらうネタもない。色々お世話になりましたと言って、お引き取り頂いた。そもそもこの人、審査の時にローン会社に実行可能額を探ってないよな。探ってたら何度も上限下げて来るわけがないもの。
この少し前、三菱はリコール隠し問題で揺れに揺れた。行政処分を受けて心機一転再出発をした直後だったので、低迷している売り上げを回復させようと必死だったのかもしれない。でも、新人とはいえ調子いいことを言われても困る。上司は止めに入らなかったのだろうか。というか、150万円のローンですら通らないという現実は、自分の置かれた立場を否応なしに突き付けられた気分だった。軽く凹んだよ。
で、後日。そんな顛末をI氏に話したところ、
「そういうのってどうしても成績にしたいなら、上司のコネとか使って通しちゃうものなんだけどな。そいつ会社で孤立してんじゃないの?」
と相変わらずの毒舌だ。
「でもまぁ、もう欲しくなっちゃったんでしょ?」
う、見抜かれてる・・・。本音を言えば、その気にさせられてしまっているので、買えるものなら手に入れたい。
「じゃあ、知り合いの店で聞いてみるか。」
ということで、I氏が普段世話になっている個人経営の販売店の戸を叩いた。
「・・・ということなんだけど、ここで通せないかな?」
「いやぁ、ディーラーで駄目だったんでしょ。さすがに300万は無理だと思うけど、もう少し下げれば通せるかもしれないからやるだけやってみます?」
じゃあ、ということでグレードを選び直すことになった。LCWのエンジンは上述のとおり、ターボとNAの2種類がある。エンジンが違うだけなら良いのだが、その他にもこまごまとした相違がある。特にトランスミッションがターボは4AT、NAはCVTになっているのが気になる。CVTはまだ出始めてあまり時間が経っておらず、その挙動やメリデメがよく分からなかった。なので買って後悔しない為にも4ATのターボ車にしておきたいところだ。
とはいえ、REのターボは300万越えで手が出ないので、やっぱりNAで妥協かななんて思いつつ、店頭に並べられていたカタログを見ていたらスポーツエディション2という特別仕様車のカタログに目が留まった。その特別仕様車は、凄く雑にまとめると、REで純正から変更されているラリーアート製の各種パーツを、全て三菱純正で仕立てたようなモデルらしい。つまり、REと同じようなチューニングを三菱が自らやりましたというわけだ。
価格は総額250万で収まるくらい。エアロパーツは大人しくノーマルに近い印象であるものの、メカニズム面がRE相当であることを考えたら大分安い。三菱純正のチューニング加減がどの程度のものか分からないが、仕様そのものはほぼ同じに見える。ラリーアートだって三菱系列なのだから同じようなものだろう、そう考えると物凄くお買い得だ。
じゃあ、これのターボでということで審査をしてもらうことに。
それから数日後、その店の店主から連絡があり、審査通りました!と報告があった。え、通っちゃったの??
審査基準なんてどこでも一緒だろうと思っていたので、I氏が言うことも半信半疑だったのだが、まさか、本当に通るとは・・・。つか、支払えるのか、自分。
で、仕様の詳細を決めたいので、また店に来て欲しいという。I氏に連絡して2人で店に伺った。
「ほら、やっぱり通るでしょ(ニヤ)?」
「いや、まさか通っちゃうとは思いませんでした・・・。」
「でも結構きわどかったですよ。それはいいんですが、仕様決めちゃいましょう。オプションとかはどうします?」
オプションもあれこれつけたいものがあった。特にサンルーフは外せない。それ以外にもマットだとか、カーゴネットだとかあれこれ付けたら20万円くらいになってしまった。あれ?オプション入れたら金額上がっちゃうじゃんと思ったら、オプション追加する程度の金額なら一度査定が通ってしまえば大丈夫なのだという。そういうもんなのか。不思議な世界だな。
「それと、色どうします?」
色はアイゼングレーというガンメタリックみたいな色にするつもりだった。REのイメージカラーである。が、I氏が横から、
「いや、結構このイエロー(ダンデライオンイエロー)もカッコいいんじゃない?あまり走ってないし。」
そうなんだよねー。ダンデライオンイエローはカタログカラーになっている色で、これはこれでカッコいいな、とは思っていたのだ。ただちょっと派手かなという気もしたので、アイゼングレーにするつもりだったのだ。
しばし悩んでしまったが、結局I氏の口車に載せられる格好でダンデライオンイエローを選択した。が、この色は失敗だった。
(その理由は以降のエントリで。)
とまぁ、そんな紆余曲折があって、LCWが次のマイカーとなったのだった。自分が買うことはないだろうと思っていた新車である。身の丈に合わない車を買ってしまったのではないかという不安はあったが、その一方で新車を手に入れたことは、自分の中では快挙であり気分が良かった。
なのだが、この車は結局1年経たずに手放すことになった。理由は色々ある。その辺も以降のエントリで触れて行きたいと思う。
ちなみに彼女の方は、車購入熱が一時的なものだったようで、結局購入することはなかった。気が付いたら違うことに使っちゃってお金なくなっちゃっただって・・・。でもまぁ、それが正解だったのかもしれない。
