0141 – Toshiba Dynabook SS2100 – 2

<前回からの続き>

という事で自宅に持って帰ってきたダイナブックですが、まずは、本体の浸水状況を調査してみる事に。

使っていた本人は「水物をこぼしたりした事はないんだけどな~」といっていました。

まぁ、サポートの仕事をやっていた時には良く聞いたフレーズなんですが。。。w

で、ケースの分解ですが、

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※念のため。。。これは原付が様子を見ながら分解したものなので、正しい方法ではないかもしれません。また、ケースを分解すると一般的に保証が受けられなくなるので分解はご自身の責任でお願いします。作業を行った結果いかなる不具合が発生したとしても原付は一切の責任を負えませんのでご了承の上でお願いします。

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1.本体裏面のネジを全て外します。

(HDDやメモリのフタは別に外さなくてもOKです。)

ダイナブックのネジは二種類使われていましたが、ネジ穴の横にサイズ?の番号が振られているので、安心して外せます。

2.裏面のネジが全て外れたら、キーボードが浮かせられるので、基盤に接続されているコネクタを外します。

キーボードのリボンケーブルは前面のスキマに挟まるように入っているので切らないようにゆっくりと引っ張り出します。

外した状態が↓の写真。

20071018_222417

ここから見える範囲ではどこにも液体がこぼれた跡はありませんでした。

一応全体的にビニールのカバーがついているので、こぼれたとしてもここで止まってくれそうです。

という事はキーボード上にコーヒーをぶちまけた、などという状況ではなさそうです。

続けて、

3.キーボード上部のプラスチックカバーを剥がし、裏のネジと、キーボード裏部分に見えるネジを外します。

写真左上のファンの横についているネジが筐体の骨組みにぶつかって微妙に外しにくいです。もしかしたら正しい分解方法は違うかもしれません。

これで、裏面のカバーが取り外せます。

外した状態の写真が↓です。

20071018_222435

見てみると、CPU(上の写真の緑のでかい石)とintelのロゴのある石の間に挟まれた石と、増設メモリソケットの付近にコーヒーと思われる液体が蒸発してどろどろになったものが付着していました。

最初はグリスかなにかかと思ったのですが、こんなところにグリスを付ける事も考えづらく、じゃあ、なんで裏側にだけ液体が侵入したのかと思いケースを見てみると、丁度その石のある場所辺りにスリットが入っていました。

という事で状況から考えるに、テーブルにコーヒー(かなにか)をこぼしてしまい、テーブルの底面を伝ってパソコンの下部のスキマに侵入したコーヒーがこのスリットから本体内部に侵入してしまったもの(毛細管現象的ななにか)じゃないかと思われます。

ただ、OAクリーナーでふき取ってみると、メーカーが言うようなサビらしきものは見当たらず、問題は無さそうなので、このままセットアップしてみる事にしました。

で、前回書いたHDDの小ささが仇になってしまいました。。。

HDD自体は裏面のネジを2本外すだけで容易にアクセスできるのですが、

20071105_093201

形状はおろかピン数もCF/IDEアダプタとは一致しませんでした。。。

ネットで検索してみると、このPCのHDDは1.8インチの東芝独自の仕様の物になっています。。。

そういえばリブレットの時もディスクを交換しようとしたら当時としてはかなり薄いディスクが使われていて、市販のバルク品では安いものがなくて諦めた事を思い出しました。

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20071105_093304
↑1.8インチHDDとそのコネクタ部分。PCカードのようなコネクタになっています。

この形状のコネクタの変換アダプタがでていないかネットで検索してみるものの、独自規格過ぎるせいか市場には全く出回っていないようです。

同じ独自といえば日立が出している1.8インチHDDの方はコネクタが2.5インチのものと同一の為、こちらは対応品が出ているようなのですが。。。

という事でCFを使う事はひとまず諦め、ネットでこのディスクの価格を調べると、普通の2.5インチに比べて倍以上の値段がついています。しかも標準で付いていた20GBのHDDは既に生産されておらず、80GB以上の物(MK80078MH)しかないようです。しかも2万円近くします。。。

ぶっちゃけそんなにいらないのですが、中古品を買うわけにも行かないので、80GBのものを買ってきました。

まぁ、本体価格は0円なので、ディスク代2万円でPCを買ったと思えば安いもの。。。。かな?

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HDDの筐体には衝撃防止用のゴムのカバーがついていたのですが(上の写真)、新しく買ってきたディスクには付いていなかったので、古いディスクからゴムだけ外して新しいディスクに装着してPCに接続。

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BIOSを起動してみると問題なく認識されました。

次の問題がOSのセットアップです。東芝のCD-ROMドライブなしモデルは一般的にBIOSレベルで他社製CD-ROMドライブを認識せず、純正品を購入させるようになっています。

ドライブを持っていない人のディスクが壊れると、メーカー修理扱いになるそうです。

(全くユーザーフレンドリーでないメーカーですね。。。)

リブレットの時も原付が持っているCD-ROMドライブが使えず再セットアップを諦めた経験があるだけに、どうにかならないものかと思うところですが。。。

ネットで検索するとパナソニック製のポータブルCD-ROMドライブも認識するようなのですが、生憎原付はもっていません。

という事でまずはVAIOに付属していたPCカード接続のCD-ROMドライブを接続してみます。

案の定、全く認識しません。。。

駄目もとで昔父から貰ったUSB接続のバッファローのCD-RWドライブ(CRW-L40U2)を接続してみた所、なんと認識するではないですか!

(こんなところで役立つとは。。。(笑))

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という事で、その後のセットアップは特に問題なく進み、無事に使えるようになりました。

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メインボードを交換するほどのサビが出ているとの事でしたが、今の所は全く問題なく動作しています。

これで暫く使いつづけて全く問題なければ、東芝の対応はなんだったんだろう、という事になってしまいますね。。。

(まぁ、おかげで原付のもとに渡ってくる事になった訳ですが。。。)

この機種は無線LANを内蔵しているので余計なものを一切使わずにリビングでワイヤレス環境が構築できました。

スピードは元々XPモデルなので、VAIOから比べても格段に快適になりました。

さて、VAIOの方はというと、友人が欲しいというので、嫁に行く事になりました。

CFの状態ではちょっと動作不安定になりそうなので、HDDに戻す予定です。

所でCFはどうしよう。。。

Posted by gen_charly