リアコンビネーションランプの配線交換(ついでにインナーパネル修理)
——-
金沢に住む弟を訪ねていった時、弟から相談を持ちかけられました。
「車のヘッドランプが切れちゃったんだけど、安く直せないかな?」
見ると弟の車のヘッドランプはディスチャージになっていて、左側のバルブが切れています。
単純にバルブ交換のみで直せそうだったので、近所のオートバックスでバルブを購入。
丁度安売りで2本5000円ちょっとのものがあったので、特にこだわりはないということだったので、それをチョイス。
自宅で交換作業をして、無事復活。
それはさておき、弟宅を出発して帰路につこうとしたら、さっき見送ってくれたばかりの弟からメール。
「兄貴、残念なお知らせだが、兄貴の車も左のブレーキランプ切れとるぞ。」
なんと!
これはこっぱずかしい。
まさしく医者の不養生。。。Orz
ということで、東京に戻ってから近所のカー用品店で交換用バルブを購入。
ついでなので、左右どちらも変えておこうと2個買ってきました。
で、近所の駐車場で作業開始。
ステップワゴンのブレーキランプのバルブを交換するためには、コンビネーションランプをユニットごと外す必要があります。
外し方は簡単。
リアゲートのハッチを開けた状態でユニットの脇に見えるネジを3箇所外して手前に引っ張るとユニットごと外れます。
ちなみに、一番下のネジは目隠しされているので、目隠しを外してネジを取ります。
で、外した状態。
裏側に上からウィンカー、ブレーキ、バックの各バルブのソケットが取り付けられているので、これをねじって外して電球を交換するだけです。
ところが。。。
ブレーキランプのソケットを外すと、あるはずの電球がついていない。。。
ケースの中を見ると脱落した電球が落下していました。。。
あ~、バルブが脱落していたから点灯しなかったのか~。。。と思って、ケースからバルブを取り出して、でも折角だからついでに新しいバルブに換えておこうとバルブをソケットに差し込んだ瞬間。。。
グニャッとおよそプラスチックらしくない手ごたえでソケットのプラスチックが割れてしまいました。。。
よく見ると確かにプラスチックが激しく劣化していて、いつ壊れてもおかしくない感じになっています。
おそらく元々ヒビが入っていて、緩んで脱落してしまったのかもしれません。
とりあえず、このままにしておく訳にもいかないので、ホンダに電話して部品の取り寄せをお願いすると、なんとソケット単品の部品がなく、ケーブルごとでしか手に入らないとのことです。。。
しかもその値段が1本4200円。。。
一旦保留にして念のために運転席側のソケットもチェックしてみると、こちらも大概な状態で、いつ割れてもおかしくない雰囲気です。
仕方ないので、ケーブルを2本手配することにしました。
なかなか手痛い出費だ。。。Orz
数日後、入荷したとの連絡があり週末に取りにいく事に。
車を車庫から出して、家の近所の通りに車を停めてディーラーに「今から行きます」と電話しているときに誰かが窓を叩きました。
そちらを向くと、スーツ姿の警官が手帳を提示しながら会釈した後、「電話が終わってからで結構です。」と声をかけてきました。
よく見ると、後ろに止まっていたセダンは覆面パトカーでした。。。
ここ、駐車禁止じゃないし、違法改造は全くしていないし(多分)、ケータイも車を停めて話しているし、シートベルトは装着しているし。。。
心当たりの無いことで何か悪さしてしまったかと、焦りながら、急いで電話を済ませて警官の方を向くと、
「すみませ~ん。あなたの車の後ろの電球が切れていましたので、一応お知らせしようと思って。」
それを聞いて緊張の糸がプツリと切れて、体の力が抜けていくのを感じました。。。Orz=3
「ああ、すみません。丁度今から修理に向かうところだったんです。」
「そうでしたか。失礼しました。念のため、免許証を拝見させていただいてよろしいですか?」
またかい。
これで免許見せるの何度目だ??と思いつつ素直に免許を提示。
それまで後ろのほうで車のナンバーを控えたりしていた中年の警官が顔を出してきて、
「お忙しいところすみませんね。実はですね、世田谷で起こった殺人事件の捜査をしていましてね。。。」
「それは知っていますよ。当時近いところに住んでいたので。」
2000年の年の瀬に起こった世田谷一家殺人事件。
当時原付は現場に割りと近い烏山に住んでいて、近所で起こった凶悪事件だったので結構印象の強い事件です。
警察の初動を批判する論調があったり、アジア人が犯人だと主張するルポライターがいたり、はいていた靴が韓国製だったので、韓国人が犯人だと言う人がいたりするのですが、色々と遺留品が見つかっているにも関わらず、10年以上経った現在も未だに犯人が捕まっていない事件です。
「そうでしたか。あの事件で何か心当たりとかありませんでしたか?」
流石に11年も前の事件。近いと言ってもすぐ近所ってわけでもないし、特に印象を持った人の記憶があるわけでもなく。。。
「これといってないです。。。」
と、答えると、何か思い出したことがあったら、こちらまで連絡ください、と言って去っていきました。
まだちゃんと捜査していたんだな、と妙な感心をしてしまいました。。。
それはさておき。。。
店でケーブルを受け取って、近所の駐車場で作業をすることに。
ケーブルは50センチほどの長さで、コネクタはサードシート脇のインナーパネルの裏にあるということです。
ということで、以前失敗したサードシートのインナーパネルの浮きの修復の再チャレンジもやってみようと思います。
取り外しまでの手順は上のリンクを参照してください。
まずはコードの交換から。
パネルを外し、古いケーブルを外した後、外側から新しいケーブルを差し込み、コネクタに接続します。
車両の内外を隔てるグロメットは手で引っ張れば外せます。
で、コネクタ接続が上手くいったので、電球を戻す前にインナーパネルの再取付を済ませることに。
前回書いた手順をもう一度トレースしてやり直してみたのですが、やっぱりうまくいきません。。。
何故だろうかと、あちこちつぶさに眺めてみると、窓に当たる部分に何か部品が取り付けられそうな形の成型があることに気がつきました。
よくよく見ると、スライドドアの脇の部分の同じ形状のところに、金属のパーツが付いているのが見えました。
どうやらこの金具で窓のゴムに噛み合わせるような構造になっているようです。
そういえば、最初にパネルを外した時に、なんかの金具が外れて落下する音が聞こえたような気もします。。。
金具が付く場所は窓側に2箇所、スライドドア側が3箇所ありました。
窓側の2箇所はどちらも脱落していたので、スライドドア側から2箇所分を取り外し、窓側に装着。
窓のゴムがなかなか外れず、金具がうまくゴムの裏側に回るように取り付けるのに苦労しましたが、それでパネルを元通りにすると、今度は隙間なくしっかりと固定することができました。
近いうちに不足している金具を取り寄せなければ。。。
ということで、無事解決したところで、元の作業の続きを。
まぁ、後は組み戻すだけです。
でもその前に一度点灯試験を行っておくことに。
・・・無事点灯しました。
ところが、ソケットをライトのケースに収めようとしてまたひと騒動。
以前のものがどうやって装着されていたのか不思議なほどソケットがケースに入っていきません。。。
うまくやれば入って行きそうにも見えるのですが、微妙に口の大きさよりソケットのパーツの方が大きいらしく、15分くらい格闘しましたが、どうやっても入らず。。。
仕方ないので、口の部分をカッターで少し削ってどうにか収められました。
その後ユニットを元通りに戻して、片方完了。
反対側も同様の手順で交換。
運転席側はパネルを外すのが大変なので、隙間から手を突っ込んで無理やり交換しました。
そして、運転席側も助手席側同様、なぜかブレーキランプのソケットだけがうまく嵌ってくれません。。。
なんなんだ一体。。。
仕方ないので、こちらもソケットを少し削って無理やり装着。
それで何とか無事に元通りになりました。