000945 – いじりれき 2011/04-3

バッテリについて・2 [サブバッテリシステム] ——-

かねてから、車中泊の多い原付にとって、夜間の電源の確保が悩みの種でした。

バッテリへの負担を考えると、車内での電気製品の使用はほぼエンジンをかけている時に限定されてしまうのですが、エンジンをかけっぱなしにするのはガソリンの無駄だし、環境に悪いし、場所によっては近所迷惑だしでそれはそれで後ろめたいものがありました。

本格的に車中泊を実践している人は、サブバッテリーシステムなるものを取り付けて、停車時の電源供給に使っているそうで、原付も興味を持ったのですが、そういう人たちが使うシステムは本格的なもので、数十万からの費用がかかるらしいです。

で、それなら自作してしまえ!という人もいて、車のバッテリを使って似非システムを構築して使っている人もいるようですが、車用のバッテリは倒れると危険で、何らかの方法で固定しなければならないらしく、それもちょっと面倒です。

それならと、もっと手軽なポータブル電源で間に合わせていると言う人もいて、原付も色々な手間を考えたらそれがいいかなと思っていました。

ちなみに、車載バッテリは完全に放電してしまうと蓄電性能が極端に低下して使い物にならなくなってしまうのですが、このポータブル電源に使われているバッテリは、一般にディープサイクルバッテリというものを使っていて、完全に放電しても影響が無いようになっているそうで、その辺もものぐさな原付には合っている様な気がしますw

ネットで出ている情報ではメルテックのSG-3000DXという機種の評判がよかったので、最初それを買おうと思ったのですが、物を見てから決めたかったので、何箇所かホームセンターを見て回ったのですが、SG-3000DXを置いている店はなく、その代わりレミックスのパワモリくんPD-730という機種を売っている店がありました。

性能はSG-3000DXとほぼ同程度らしいのですが、ネットにはその機種の評判が余り出ておらず、一万からの出費になるのでなかなか踏ん切りがつかないままになっていました。

そんななか発生した3・11。
地震の体験談はこちらに書きました。
幸い、東京で停電は起こりませんでしたが、大きい余震が起これば停電になるかもしれないという不安があったので、思い切って買ってしまうことにしました。

ところが、同じことを考えた人が沢山居たようで、ネットで出ていたポータブル電源は大震災後に軒並み売り切れになっていました。
が、駄目もとで近所のホームセンターに電話してみると、なんとまだ在庫があるということです。

値段を確認すると、以前は9800円くらいで売られていたはずのものが、いつの間にか14000円に変わっていました。
自分の記憶違いかと思って、電話に出た人に、「この機種って、以前一万円以下で売ってませんでしたっけ?」 と聞くと、「はい、そうなんです。。。」 とバツが悪そうな返事が返ってきました。

だから売れ残っていたのか。。。
震災の影響で値上がり(というか便乗値上げ?)なのかと思って聞いたら、震災以前に価格の改定があったということでした。

それで一瞬買うのをためらったのですが、どの道使うことになるのだからと思い切って購入することにしました。
前に買っておかなかった事を後悔しつつ。。。

で、そのホームセンターに足を運んで、本当にこれで良いか箱に穴が開くほどチェックして、まぁこれでいいかなと、カートに載せかけたとき、横にあるものに目がいきました。

それはメルテックのSG-1000という機種。
上に挙げたSG-3000DXのワンランク下の機種で、AC電源のコンセントや、LEDライト、セルスターター、空気入れ用のコンプレッサーなどのオマケは付いておらず、DC電源供給のみのシンプルなものです。

その見てくれの大きさからも分かるとおり、バッテリの容量が少ないものの、供給能力はさほど違いがなく、値段は半額の7000円。
ACだけじゃなく、車内のシガーソケットからも充電が出来るらしいです。

よくよく考えてみれば、AC電源は既にD/Aコンバータを持ってるし、セルスタートはバッテリ残量を気にしていれば必要ないし、コンプレッサーやLEDライトも不要なので、そう考えると、こっちで十分なんじゃないかということに気付きました。

しかも、これなら持ち運びも苦にならないサイズなので、普段は自宅で充電させておいて、使用時に車に持ち運ぶことも簡単です。

で、浮いたお金で何か出来ないかと考えました。
(とっとけよ・・・w)

このサブバッテリを探す前に、前の記事に書いたバッテリーの劣化の件で、値段をチェックしていたのですが、ここの店で売られているものは12800円でした。

なぜ唐突に車のバッテリの話が出てきたかと言うと、どの道交換するなら、思い切って早めに交換してしまって、古いバッテリーを据え置き型の自宅用サブバッテリとして活用できないかなと思ったからです。

頭の中で構成を組み立てて見ると、まず供給する方は、バッテリからコードを出してその先にシガーソケットを付ければ、あとはD/Aコンバータを繋げて家電が使えるようになります。

問題は充電です。
これはバッテリー充電器が必要になりそうです。

車で使っている人は、簡単な回路とスイッチを作って、エンジンが回っているときはサブバッテリーへ充電し、エンジンが切れるとバッテリーから切り離され、サブバッテリーのみが電力を供給するという夢wのようなシステムを組んでいる人がいましたが、原付は今のところ車内で使用する予定がないので、充電器を買ってみることにしました。

充電器もいくつか種類があったのですが、一番安いものは3500円程度で売られていました。
これは、バイクや軽自動車向け、ということですが、12Vの入力ができるなら多分問題なさそうなので、これを買ってみることに。

で、最終的に、

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ポータブル電源 メルテックSG-1000

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バッテリ充電器 メルテック RC-20

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小物類
細かいパーツのラインナップでは定評があるエーモンから、シガーソケット、丸型端子、ヒューズボックス、バッテリーターミナルの4点を購入。
ケーブルと接続用のギボシはありあわせを使います。

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それと、交換用バッテリ

バッテリを除いて13000円で揃えることが出来ました。
パワモリクンが14000円することを考えたら、ほぼ同額で2系統の電源を確保できたので、まぁ上等だと思います。

ということで、作業開始。

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まずはバッテリーの交換ですが、これは簡単。
古いバッテリーを外して新しいバッテリーと差し替えるだけです。
ついでにバッテリーが置かれていた台座も掃除しておきました。

エンジンもそつなくかかり、作業完了。

で、取り外したバッテリを用いたサブバッテリシステムを構築。
とは言っても、自宅で使うので、ここで組みつけてしまうと、運ぶのが面倒くさいので、配線周りの作成だけですが。。。

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こんな感じに、適当に組み付けて完成。

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バッテリに接続して、車載してあった多機能ライトに試しに繋げてみると、懐中電灯は無事点灯。

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ところが、肝心な蛍光灯がなぜかつかなくなってしまいました。
蛍光管が切れたかなと思って、再度ホームセンターへ。

蛍光管に型番の記載がなかったので合うものがあるか心配だったのですが、長さが同じものがあったので購入。
交換してみると装着は出来たのですが。。。

全く点灯する気配なし。。。

それどころか何度か試しているうちに、本体から焦げ臭いにおいが出てきたので慌てて中断。
どこかの配線が断線してしまったのかもしれません。。。

まぁ、かれこれ25年前くらいに買ったものなので、流石に寿命ですかね。。。
ということで買った蛍光管は無駄になってしまいましたが、車載しておくのに使えないのでは意味が無いので、三度ホームセンターに行って後継品を物色すると、蛍光灯のみのタイプのハンディライトが1400円くらいで売られていました。

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これもメルテックのF-60というものでした。

今まで使っていたやつは、電池で動くメリットもあったのですが、実際に単一電池を6本も突っ込んで使う場面は25年間でついぞなく、しかも懐中電灯も殆ど使わないし、赤色灯に至っては今もっても用途が全く浮かばないので、これで十分。

しかも、フックやマグネットが付いているスグレモノw
夜釣りの時にも使い勝手がよさそうです。
もちろんちゃんと点灯したので、今度はこれを車内に常備しておくことにします。

ということで、ちょっとだけ余分な出費が発生してしまいましたが、ひとまずシステムは構築完了。

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ポータブル電源はこんな感じです。
シガーソケットが2系統あって、蛍光灯を点灯させながら携帯を充電するなどと言う使い方も出来そうです。
ショルダーベルトつきのソフトケースに収まって持ち運びはしやすいようになっていますが、そこはバッテリ、重さは見た目以上のものがあります。

充電用の電源はACアダプタと、シガーソケットに接続するDC電源コードが付属していました。
ちなみにシガーソケットからの充電だと満充電には出来ないらしいです。

今後夏場に向けて車内用温冷蔵庫でも買った暁には、走行中は車からの電源で使って、車を停めた時にはこのバッテリで冷やし続けておいて、車に戻ったら今度はポータブル電源を充電させて次回の停車に備える、と言った様な使い方も考えられそうです。

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RC-20の方は安物ゆえか、見た目、質感共にかなりチャチな印象です。
取り外した車のバッテリを充電させようと思いましたが、思いのほか電池残量があったようで、つなげても満充電ランプが点灯して充電が開始されませんでした。

ので、今のところどのくらい使えるのかは未知数です。

さて、後日談。
バッテリシステムの方は家に置いておくとはいえ、バッテリむき出しのままと言うのも見栄えが悪いので、何か丁度良いケースがないかと思っていたのですが、ホームセンターに丁度良いものがあったので買ってみました。

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CD収納ケースです。
バッテリと充電器を収めて丁度良いくらいのサイズです。

今のところ使用時にはふたを開けておかなければなりませんが、気が向いたらソケットを貫通させて、ふたを閉めたまま使えるような加工をするかもしれません。

Posted by gen_charly