今年の8月から禁煙を始めました。
実はだいぶ前からタバコはやめたいなぁ、と漠然とは思っていたのですが、職場に喫煙者が多く、しかも喫煙場所が原付の席の近くとあって、なかなか誘惑に打ち勝つことができずにいました。
原付がタバコを吸う主な理由は2つ有って、ひとつは適度にサボれることです。
タバコを吸わない人が、その辺でぼんやりしているとただサボっているようにしか見えないのですが、喫煙者の多い事務所では、「タバコを吸いに行く」というだけで大手を振って休憩を取ることができます。
また、休憩所で他部署の人間と話すことで、色々な情報の疎通ができることもメリットです。
もうひとつは、間を持たせられることです。
飲み会とかで、あまり会話の盛り上がらない相手と話すとき、原付もあまりトークが得意なほうではないので結構困るのですが、そんな時におもむろにタバコに火をつけると、不意に空いた間を埋めることができます。
更には、一服している間に次の話題を考えることができるのもメリットです。
もっともそれ以前に、もはやニコチン中毒状態で、上にあげた言い訳とは無関係に一定時間ごとにタバコは吸いたくなるし、吸ってしまうのですが。。。
そうは言っても、世の中は不景気になる一方だし、タバコの値段も値上げされて、カミさんも思い出したように支出の見直しをはじめたりして、タバコが無駄遣いの槍玉に上がることも多くなりました。
でも、人にケツを叩かれると余計にやりたくなくなるアマノジャクな性格なので、カミさんには「そのうちね」 と言ってなんとなく禁煙の話題は遠ざけていました。
まぁでも、確かに一日一箱吸っていて、一ヶ月で約30箱、一箱410円のタバコを吸っているので、ひと月で1万2千円強のタバコ代がかかっていることになり、それを考えるともったいないような気もしてきます。
まとめ買いをすると沢山吸ってしまうからと、近所のコンビニで一箱か二箱ずつ小出しに買っていることもそれだけ支出している実感がわかない原因の一つです。
もっとも、金銭的な問題以外にも、立ちくらみをする回数が増えたり、息が上がりやすくなったりと、心肺機能の衰えはいかんともしがたく、今後のことを考えるとやめた方がいいんだろうなぁ、とは何度も思ったものの、上に挙げたメリットを失った時にそれを何でカバーしてよいのかという不安で結局やめることが出来ずにいました。
しかも、かつて2度ほど禁煙にチャレンジした時は結局続かずにリバウンドしてしまい、その後以前よりも本数が増えたりする有様だったので、どう考えても自力でやめられる自信はありません。。。
その頃、テレビでも医者に通って禁煙を達成する、というCMが流れていたので、医者に行く事も考えたのですが、ちょっとおおごと過ぎるし、それでやめられなかったらいよいよやめる方法がなくなってしまうので、他の方法でやめられるように頑張ってみることにしたのですが、禁煙パイプや電子タバコは買っては見たものの、人前で咥えているところを見せるのは何とも気恥ずかしくて、結局チャレンジすらしないまま。
開き直って、自分の体はひとまずおいといて、人に煙を吸わせないなら文句も言われないだろう、とゼロスタイルというかぎタバコを吸って見たのですが、タバコは不思議なもので火をつけて、最後に消す作業をして初めて吸い終わった気になるんですよね。。。
そんな訳で、かぎタバコはいくら吸っても満足できず、やはり火のついたタバコの煙を味わわないと駄目なんだな、と分かっただけでした。
ドラッグストアで売っている禁煙パッチや禁煙ガムの類は、値段が高くて手を出すのを躊躇してしまいチャレンジしませんでした。
そんな訳で結局、自分の力で禁煙成功するには到らず、最後の砦、禁煙外来へ通院するしかないのかなという所まで来てしまいました。
情報収集をしてみようと、ネットで検索すると禁煙外来を開設している医療機関の一覧が地域別に出ているページが見つかって、我が家の近所にもあることが分かりました。
あることが分かったからといって、市販品よりちょっと効きがいいくらいの禁煙パッチかなんかを貰って、結局悶々と我慢し続けてどうにかやめる感じなのかな、と思うと、医者に行ってまで頑張る意味があるのか分からなくなってしまい、なかなか重い腰が上がりませんでした。
それ以前に、上にも書いたとおり、そもそもやめてからどうしようという不安が拭えなかったので、それ以上深く調べることなく、暫くの間は「時間の余裕が有る時に行ってみようかな」と前向きに考えているポーズだけをとっていました。
ポーズだけ、と書いたのは、原付の仕事は比較的夜遅くなりやすいので、診療時間中に行くことは殆ど無理で、たまに早く上がれる日があっても、逆にたまには早く家でのんびりしたい、とさっさと自宅に帰ってしまうので、結局行かない事が分かっていたからです。