その週の週末は、出張に出ていました。
仕事が終わり、ホテルの部屋で一息入れた時にふと、一人でいるときにやることがなくなるとタバコが吸いたくなる、ということに気が付きました。
はっきり言ってこの状況はやばいです。
なにせ、吸うも吸わないも全て自分のさじ加減だし、回りに見ている人もいないので、吸ったところで誰にもバレない訳で。
そういうときに限って変な悪知恵が働くもので。。。
そういえば、薬を飲んでいるときはタバコが美味しくない、という話があったなぁ、よし、それならどのくらい美味しくないのか自分で試してみよう、後になって思えばばかげているなぁ、としか思えない理由を付けて自分に言い訳するように、コンビニに飲み物を買いに行くついでにタバコを一箱買ってしまいました。。。
部屋に戻り、期待と不安と罪悪感が入り混じる不思議な気持ちを感じながら火をつけてみると。。。
これが不思議なほどいつもどおり。
言われているようなまずさは全く感じず、かといってうまさを感じることもない、不思議な感じ。
タバコを少し吸い過ぎた日の夜に最後の一本と言って吸ったときのような感じです。
結局その後数本吸ったのですが、あまりにも違和感なく吸えてしまったので、これはちょっと危険だな、と感じて翌日コンビニのゴミ箱に全部捨ててしまいました。
もっとも、それでタバコを処分して以降、吸いたくなることもなかったので、依存状態に逆戻りしたわけでもなさそうですが。
——-
ということでひとつ勉強になったところで次の週。
もう、すっかり禁煙生活が板に付いてきた感じで、ほぼ一日中、タバコを意識することなく過ごす事ができるようになっています。
が、昼間の眠気だけは相変わらずいかんともしがたい感じで、ガムを噛んだり席を離れて2~3分の散歩に出たりと眠気を抑えるのに必死でした。
貰った小冊子に書かれた主な副作用にも「不眠」は書かれていましたが「眠気」は書かれておらず、副作用ではないのかもしれませんが、なんとなく影響を受けているような気がしなくもありません。。。
そんななか、どこかのニュースサイトで、チャンピックスの服用で意識障害を起こし事故を起こした事例が報告されているので、説明書にも記載するよう指示された、というニュースを見かけました。
あ、これってまさに原付の症状じゃないか?と思いつつ、丁度その週末が通院日だったので、先生に胃痛の件も含めて質問してみることに。
すると先生はやや困り顔になり、「チャンピックスの副作用に眠気はない筈なんですけどねぇ。。。」と言ってパンフレットを出して説明してくれました。
それから少し考えるようなしぐさをして、何かを思い出したように「あ、ちょっと待ってください。」と言って別の辞書のような本をめくり始めました。
「あ、あるある!」
といってその辞書のチャンピックスの項目を指差しました。
副作用の欄に「眠気、だるさ」という記述が。
「人によっては眠気を感じる人もいるみたいですね。今回はとりあえず1mgの方を出しますが、眠気についても胃痛についても、辛いようでしたら薬を半分にして飲んでも大丈夫なので、それで様子を見てください。ところで体重のほうはどうですか?」
毎回、診察の時には待っている間にちょっとした調査票を記入することになっているのですが、その中に体重を書く欄があって、その時は「次回はちゃんと計らなきゃ」と思いつつ、いつも忘れていたので空欄にしていたのでした。
「計っていないので分かりませんが、実感としては変化はないように思います。」
「最初のときに、こういう冊子貰いませんでした?」
といって渡されたのが禁煙日記。
一日で飲んだ薬の量と、一日に吸った本数、体重と体調を書く欄があるものです。
それは貰っていなかったので、そのように伝えると、
「それではすみませんが、本日から書き始めてください。
とのこと。