2012/06/15
大阪に出張に行くことが決まり、土曜日の午後からがフリーだったので、土日を使って和歌山の保存鉄道の写真でも撮りに行こうと思って手配した車です。
実は2月にも大阪出張の予定が入った事があって、例によって某格安レンタカーショップで借りることにしたのですが、その中で原付がかつて乗っていたRVRを取り扱っている店を見つけ、再度どんな車だったか確かめてみようと(そしてこのページのネタにしようと)速攻予約を入れたのですが、出張がキャンセルになってしまい、その時は乗れずじまいでした。
で、今回こそリベンジとばかりに再び同店で予約をしようとしたら、いつの間にかラインアップから消えている。。。
ま、原付が乗っていたのですら10年以上前、当時ですら7年落ちとか8年落ちのレベルだったので、流石に寄る年波には勝てなかったのかも知れません。。。
で他の車種を探していたらランサーセディアワゴンを取り扱っている店を見つけたのですが、残念ながらそちらも鼻の差で先約が決まってしまいました。
同じ趣向の人が多いのか、メジャーな車よりもマニアックな車や、一昔前の名車の方が早く決まってしまっているような印象があり、関西地域では原付の琴線に触れる車がありませんでした。
関東地方の系列店には、他にも多数の琴線触れまくりな車が取り揃えられているのですが、関東地方の移動でレンタカーを借りるシチュエーションはまずありえず、若干歯がゆい感じです。
#思い切って超短時間借りる、という手がない訳ではないのですが。。。
そんな訳で、消去法で残ったのがこの車でした。
ま、車中泊で宿泊費を浮かせようという狙いもあったのですが。
ということで車を受け取りいざ出発。
まず、前回借りた車は余り整備状況が良くなかった印象だったのですが、この車も乗り込んだ当初は割とまともに見えたのですが、走り出した途端段差を超える度に車全体からガタピシと盛大に音を立てて、不安な気持ちをかき立ててくれるあたりは、全く持って期待を裏切らない素晴らしさですw
距離計を見ると23000キロ弱を指していて、車の程度からすると距離は伸びていない印象。
ま、かつて乗っていたブルーバードもそんな感じだったので、そういうこともあるのかなぁ、と一瞬思ったのですが、ワンボックスタイプでそんな走ってないことはありえないだろうと、車検証を見てみるとメーターを交換しているとの記載があり納得。
元々が68000キロちょっとで20000キロ程度の中古品と交換しているので都合9万キロ程度走っている感じです。
まぁ、それでもちょっと程度が悪い感じですが。。。
エンジンに関しては全く当てにならなさそうなので省略。
まぁ、経年の割にはそれなりに良く回るエンジンでした。
メーターの下部分にATの変速モードを変更するスイッチが付いていて、ノーマルの他にスノーモードとパワーモードの切り替えができるようになっていました。
試しにパワーモードにしてみたら、次の段に変速するまでの時間が長くなって、その分同じギアで引っ張るような感じになり、きびきびとした印象に変わりました。
高速では遮音がヘタっているせいか3000回転以上の音が盛大に車内に入り込んできてかなりうるさい印象です。
まぁ、15年前の車のレベルではこんなものかもしれません。
それからライトが暗いのなんのって。。。w
近年ディスチャージランプの明るさに慣れた身からすると、安全運転に支障が出るほどの暗さです。
外観では、近年ではまず見かけない2トーン塗装になっていて、お金がかかっています。
塗りなおしをしているのか、塗装が強いのか、意外とツヤをしっかり残していて、外観上はさほどくたびれていない様に見えます。
運転席ドアのドアノブは特徴的な機構をしていました。
集中ドアロックは付いているものの、キーレスは付いておらず、久々に鍵穴に鍵を差し込んでロックする操作をしました。
リアはスライドドアになっていて、開ける時はレバーを引っ張って開けるのですが、閉める時はただ引っ張れば閉まる様になっていて、安全性の面でちょっとどうかな、と言った印象です。
ちなみにこの車は初代の登場が1982年と古く、この手のミニバンの先駆けとなった車です。
原付も当時ワンボックス以外では珍しい3列シートを実現した画期的な車としてとても印象に残っています。
ということで、インテリアに目を向けて、まず目を引くのが天井の内張り。
近年では起毛のタイプの物が付いている車が多いですが、この車はビニール張り。
当時にしても微妙にチープな印象です。
シートについては、前列2席はホールド感もそれなりにあって思ったよりは快適。
2列目はベンチタイプのシート。
センターアームレストがない代わりに、両サイドにアームレストが設置されています。
これは2列目と3列目をフラットにする時に2列目の背もたれがタイヤハウスと干渉しないようにという設計でもあります。
シートバックこそ左右に分かれていますが、座面は一つでサードシートの乗り降りの際には2列目全体を前後に動かす仕組みです。
2列目は畳むことができないようになっていました。
3列目はエマージェンシー感の高い形状です。
両側の窓部分からタイヤハウス分離れているので両脇にグリップが設けられていました。
カップフォルダーが付いておらず、膝元に5センチ四方の小さく底の浅いトレイが有るだけなので、3列目での飲食は絶望的です。
一応それなりにリクライニングできるようになっていますが、リクライニングレバーは助手席側にしかなく、しかも背もたれは一枚なので、ちょっと不自由な印象ですが、実際にこの辺をとやかくいうシーンというのも余りなさそうなので、これでいいのかも知れません。
シートアレンジについては、ミニバンでは定番のフロント~2列目のフラットが可能です。
が、その場合は3列目のシートが邪魔になって2列目をフラットにすることができません。
それから、2列目~3列目のフラット化ももちろん可能です。
この場合、ヘッドレストはどこか空いている所に避けておく形になります。
3列目のシートバックは例によって倒すと段差が出来てしまうので、フラット化という意味では今ひとつなのですが、そこを枕のように使うと足がはみ出してしまうものの、一人での車中泊ならまぁそれなりに快適でした。
サードシートを展開した状態でのラゲッジルームはこんな感じで、まぁ、これでもそれなりに物が入る感じです。
サードシートは畳んで前方に跳ね上げることが出来、その場合はかなり広大なスペースが出現します。
既に15年前の車とは言え、当時オデッセイやシャリオのインテリアがユーザーの使い勝手を良く反映させたものであった反面、この車のユーティリティやレイアウトについてはややぞんざいというか作りこみがあまりされていないという印象です。
そう言った意味で、セールス面で上記2車種の後塵を拝していたのも15年を経た今になって実感することができたのは意義のあることだったと思います。
ってかRVR乗ってみたいなぁ。。。w