NTT DOCOMO SHARP SH-06D – 2
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前回は本体機能などのインプレだったので、今回は使い勝手関係のインプレを少々。
まずなんと言っても大変だったのが機種間のデータ移行。
当然ながら過去にやり取りしたメールやアドレス帳やスケジュールは可能な限り移行したいところですが、そこはキャリアが違うのだから最悪はメールは諦めて、アドレス帳はまた入れなおしかなぁ、と覚悟していました。
ショップの店員にその辺を確認すると、どうやら赤外線通信でデータを移行する事ができるという話です。
そりゃ、キャリア違ってもそのくらいのサービスがないとね、などと、さっきまで思っていたことと180度間逆のポジティブシンキングで、教えてもらった方法で送信してみたところ、エラーが出ることもなくスムーズに完了して小さくガッツポーズ。
ところが、完了という表示が出ているのに、メールもアドレス帳もスケジュールも全て空。。。
実際には送信開始コマンドと終了コマンドのやり取りは出来ていても、中身のデータの扱いが異なっているようで、全てのデータを蹴ってしまっているようです。
やっぱりそう簡単には行かせてくれないのね、とさっきガッツポーズで持ち上げた腕とこぶしを力なく下ろして意気消沈。。。
いやいや、データのやり取りは出来ているんだから他にも同じ悩みを抱えている人はいるはず、と気を取り直してネットで調べてみると、やっぱりこの問題にぶちあった人は結構いるようで、いくつかのサイトがヒットしました。
それによると、結局赤外線を使った方法ではダメで、ちょいと一工夫が必要なことがわかりました。
店員め、適当なことをいいおって。。。
まず、メールについてはどうやらvmg形式は912SHもSH06Dもファイル形式は同じなのですが、内部で持っているフォーマットがだいぶ異なるせいで、これが取り込み失敗の原因になっているようです。
そんな訳で、他の人はeml形式からのインポートで対処しているようなので、eml形式での移行方法を更に検索したところ、「VMGtoEML」というフリーウェアでメールの形式を変換することで、eml形式でのインポートが出来るようです。
912SHのバックアップ機能を使いメールデータをSDカードに吐き出した後、PCにコピーし、そのソフトでファイル形式を変換してeml形式にしたものをSH-06DのSDに書き出したうえでインポートするとのこと。
ところが、eml形式に変換は完了したのですが、SH-06Dにインポートすると酷い文字化け。。。
よく見ると原付がダウンロードしたバージョンが古い(1.33)ようで、最新版(2.04)では「SHARP(3G)」という機種選択が出来るようになっていて、こちらを使うのが正解のようです。
しかし、それも一筋縄ではいきません。
なぜかファイルを変換していると途中で処理が固まってしまい、何度実行しても最後まで完了できません。
万事休すかと思われましたが、もう一足掻き。
吐き出されたemlファイルはファイル名に受信日時が記載されているのですが、vmgファイルの中身をテキストエディタ覗いてemlファイルへの吐き出しが成功したメッセージの次のメッセージをみると、該当メールはサイズの大きい画像が添付されたものでした。
画像は既にSDにダウンロードしてしまっているので、メッセージ自体は全く不要。
という事で、そのメッセージごとごっそり削除して上書き。
もっとも変換処理がシーケンシャルに行われていなければ全く見当違いのことをしている事になるのですが、藁にもすがる思いで再実行すると、どうやら正解だったようで、プログレスバーが前回止まった所よりも先に進みました。
結局そんなエラーが2.3度出ましたが、都度該当メッセージを削除することで無事完了にこぎつけ、SH-06Dにも無事にインポートされました。
ちなみに、SMSメッセージの送信者は電話番号で吐き出され、インポート時に誰からのメッセージか分からなくなってしまううことから、もう一工夫して、vmgファイルの送信者を「(電話番号)@sb.temp」といった形の仮アドレスに変換しておくことにしました。
これでインポートした後の振り分けが簡単になりました。
これに気を良くして今度はアドレス帳の変換にチャレンジすることに。
こちらもメールメッセージ同様、どちらもファイルの形式は同じvcfという形式のものなのですが、上述の通り、これもインポートに失敗してしまいます。
SH-06Dで適当に中身を入れたアドレス帳を作成し、テキストエディタで中身を調べてみると、912SHのものとはファイル内の項目に共通性が殆どなく、確かにこれでは読み込める訳がありません。
そこで、まずは「vcf2csv」というフリーウェアを使って両機種のvcfファイルをそれぞれCSV形式に変換し、912SHの中身をSH-06Dの方へエクセルを使って貼り付けていき、これを再度vcf2csvでvcfに変換してからSH-06Dに取り込むという方法で、インポートが成功しました。
ちなみにドコモのアドレス帳とソフトバンクのアドレス帳ではファイル形式は同じもののファイル名の命名方法が異なるので、vcfファイルもドコモの命名方法(nnnnn.vcf)にあわせてやる必要があります。
で、最後にスケジュールです。
これは、ファイルの命名ルールがドコモと異なっているせいで認識されなかったようで、ファイル名を変えるだけで取り込めました。
ただし、繰り返し予定などは反映されませんでした。
まぁ、繰り返し予定はそんなに沢山入れていないので、これは手作業でも問題ないレベルです。
と、ここまででどうにかデータの移行は完了できました。
簡単に書いていますが何気に一週間以上格闘するハメになりました。。。
さて、面倒くさい話はこのくらいにして、使い勝手やアプリの話などを。
まず使ってみて驚いたのが、簡易留守録の機能。
そんなもの当然入っているのだと思っていたので、チェックもしなかったのですが、カミさんのN-05Dには簡易留守録の機能が付いていないことが発覚。
というか、他の機種では殆どこの機能が付いていないようです。
そうなると、留守電機能を生かすにはドコモの留守番サービスに加入しなければならないのですが、これは有料です。
アプリで留守電機能を持つものが出回っていないか調べたのですが、これが思いのほか出回っていません。
カミさん的には留守番電話はそれほど重要でないとのことからサービスの加入は見送り、以来そのままなのですが、寝ているとかで電話に出れないのか、それとも気が付いていないだけなのかが分からなくなってしまい、原付的には少し困りものです。
逆にこれを標準で搭載したシャープの心意気は立派です。
それから、これは機種によるものではないと思いますが、圏外から圏内に移行したときの復帰が異様に遅いのが気になりました。
原付は地下鉄を使うので、駅以外の場所では圏外となってしまうのですが、駅に到着してからもなかなか電波を拾わず、発車して再びトンネルに入る手前くらいになってやっと電波を拾うので、結局またすぐに圏外になってしまう、と言う状態を繰り返して使い物になりません。。。
これはスマートフォンが電波を1分に一度くらいしかチェックに行かないためらしく、運良く駅に着いた直後にそのタイミングが来ればすぐに電波は復活するのですが、タイミングがずれると上記のような状態になるためらしいです。。。
かつての携帯は圏外になった時にしきりに確認を行うため、復帰は早いものの圏外が長く続くと電池を消耗してしまう、という問題があったため、そうでなくても電池の減りが早い携帯で、少しでも時間を延ばすための対策なのかもしれません。
が、これは不便です。
要はチェックを密にする設定に変更するか、任意のタイミングでチェックできれば良い訳で、それ用のアプリがないか探してみたら、後者に該当するアプリを見つけました。
しかしながら、いざそのアプリを使ってみると、実際にはちゃんと復活してくれず、余り役に立ちませんでした。
しかもそれ以外にこれといったアプリが出ておらず、結局当面このままのようです。。。
近年中に地下鉄のトンネル内でも圏内になるサービスが始まると報道が出ていたので、今しばらくの辛抱とあきらめる事に。
仕方ないので、今は電車に乗る前に閲覧したいWEBページを事前に読み込ませておいて、圏外の間はキャッシュに溜まったものを読んでしのぐと言う方法で対応しています。
それからスマートフォンの弱点とも言うべき電池の持ちの悪さですが、原付の機種は電源制御が多少上手になったのか、思ったよりも持っているな、と言う印象です。
とはいっても、余り使わなかった時でもせいぜい一日半で電池が切れてしまう感じなので、日々の充電は欠かせません。
外出時に電池切れになっては目も当てられないので、モバイルバッテリーを購入する事にしました。
マクセルの「mobile VOLTAGE 2000」と言うもので、比較的小型軽量だったのと、本体に吸盤が付いていて、スマフォにくっつけて使うことが出来たのが選んだポイントです。
それから、通勤時や運転中に音楽が聴けるように、mp3のデータを落とし込んだのですが、標準で添付されているケーブルはUSBポートに接続して使うアダプターで、これだと電池残量が少なくなったときに充電しながら聞くと言う使い方が出来ないので、Bluetoothのヘッドセットを買うことにしました。
「Logitec LBT-AR120」というものです。
ヘッドセットとはいっても、耳に直接かけるものではなく、ミニジャックを経由して一般的なイヤホンが接続できるものです。
本体にマイクが付いているので、ハンズフリーも使えます。
またリモコンが付いているので、選曲や音量調整に重宝しそうです。
で、音楽つながりで、標準で添付されているメディアプレイヤーがレジューム機能を持っておらず、一旦停止させると、最初に戻ってしまうことから、レジュームに対応しているアプリがないか調べてみたら、割と評判の良かった 「PowerAMP」というアプリを見つけてそれを使っています。
音量だけでなく、音質も細かく調整できて、プレイヤーとしてはかなり上等なものです。
有料(415円)ですが、まぁ、このくらいは投資?と言うことで。。。
それから、細かいこところでアラーム機能が意外と使いやすいものでした。
と言うのも、カミさんのN-05Dのアラームはスヌーズがついてないので目覚ましとしては使い物にならず、非常に不便だったからです。
これはシャープが使いやすいというよりはNECが使いづらい、と言った方が正解かも知れません。
カミさん用にフリーの目覚ましアプリをダウンロードしてきたのですが、これはなんだか妙にエロチックな広告ばかり表示するので、速攻で削除されてしまいました。
あと、これも細かいことですが、カミさんの機種には再起動機能がないことに気が付きました。
これもSH-06Dでは当然のようにオプションに出てきていたので、それが普通なのかと思っていたのですが、N-05Dの場合、一旦電源を切って再度入れなおさなければならないようになっていて、些細なことですが微妙に不便を感じます。。。
という事で、後半N-05Dをdisるようなインプレになってしまったきらいがないでもありませんが、とりあえずこんなところです。
今後また色々使っていくうちにまたインプレを書くかもしれません。