オーディオプリアンプを取り付ける実験・2
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という事で、とりあえずメカ的に無事である事が分かったので、取り付け方法の検討をする事になりました。
設置場所としては、前回も書いたとおり、インパネの小物入れがジャストサイズで丁度良い感じなので、そこに設置したいのですが、筐体をむき出しにして設置する事については放熱に若干の不安があるため、できればケースごと設置したい所です。
要するにこのはみ出している耳の部分をカットする事ができれば、綺麗に収まるはず、なのですが、アルミなんか素人がカットできるのか?ということで、更にネットで調査。
基本的にはDIYでやるよりも、ホームセンターや鉄工所に依頼したほうが話が早いと言う意見が多いのですが、いくつかのサイトではカッターナイフでも頑張れば何とか切断する事ができると書いているところもあります。
そのサイトによると、厚さ2mmくらいまでならカッターナイフでしつこく切り込みを入れた後で、何度か曲げ伸ばしをしてやると、金属疲労によって切断できる、と書かれていました。
こちらの切りたい場所の厚みを測ると丁度2mm。
それなら行けそうだということで、早速チャレンジ。
・・・したのはよいのですが、格闘する事3時間。。。
ある程度の所までは確かに少しずつ溝が深くなっていったのですが、それ以上いくら刃先を当てても溝が深くなっていきません。。。
虚仮の一念岩をもなんとか、と言う結末を期待していたのですが、世の中そう上手く話は進みません。
時よりペンチで固定して曲げてみるものの、依然ケースは硬いままで全然曲がりそうな気配すらなく、どう考えてもこれがいつか切れるという気になりませんというか無理です。
カッターの刃先も度重なる金属との摩擦でどんどん丸くなっていってしまい、結局ギブアップ。
もしかしたら純粋なアルミではなく何か他の金属が混じっているのかもしれません。
と、こうなったらケースのままでの設置は諦める事に。
が、前述の通り放熱対策が心配です。
筐体の下部にケースと接する金属の放熱板があって、そこからケース全体へ熱を伝えて放熱しているようで、代わりに何らかの金属板でも付けてみようかと思ったのですが、案外ケースから出して設置すれば上部から放熱してくれそうな気もするので、ひとまずその点は後回しにする事に。
という事で、細かい位置合わせをするために、一旦小物入れを取り外してきました。
当初配線はケース後方に穴を開けてそこから逃がそうかと思っていたのですが、写真の通りケースは下枠と上枠が爪で固定されている仕組みになっていました。
それを見て、思い切って上半分を取っ払ってしまえば、配線を逃がすのも楽になるし、より効率的に排熱できそうだな、という考えに至りました。
上述の通り爪で留められているだけなので、いざとなれば元に戻す事が出来るというのも重要なポイントです。
しかし、いざ上蓋を外して設置してしまうと、車の振動で筐体が動いてしまうので、何らかの方法で固定しなければなりません。
当初は両面テープで固定しようと思ったのですが、本体下部は基盤がむき出しになっていて無理でした。
色々考えた末、金属のステーで上部を押さえて固定するというメソッドwで解決する事にしました。
ということで、近所のホームセンターへ部品の買出しに。
ステーやネジ類を手配するさなかに見つけたのがこれ。
ちょっと話は脱線しますが、金属板なども自由にカットできるというカッターです。
これで件のケースの耳がカットできればその後が色々はかどるし、歯が立たなかったとしても、アクリルボードのカットなどの時に使えそうだったので、衝動買いしてしまいました。
そんな訳で、一式取り揃えて加工の開始。
まずは、ハンドニブラーで耳のカットに挑戦してみましたが、やはりケースの方が一枚上手で、全く歯が立たず。
まぁ、これは想定の範囲内。。。
小物入れは下の面より上の面のほうがわずかに広くなった形状をしていて、アンプの前面パネルと両端に隙間が出来てしまうので、それを埋めるためのメクラ板を作る事にしました。
そのメクラ板の材料は以前室内灯コントロールスイッチを作ったときに使ったアクリルボードで加工します。
前回の加工時はカッターで地道に切る作業をしたので結構疲れたのですが、ハンドニブラーを当ててみた所、これが面白いように簡単に切れて行き、小さくガッツポーズ。
その切れ方は非常に独特なもので、言うなればパックマンのようにというか、切符切りの鋏(って最近の若い人は知らないかな?)のようにというか、ボードの端から2mmくらいずつ齧り取るように切り進んでいきます。
その手ごたえはあまりに軽快で、切り進めていくのが楽しくなります。
そんな感じで切り取り終わったのがこれ。
中の基盤やボリュームノブを避けるようにしたので、こんな形になりました。
ネジ穴を開けて元々ケースを固定するために空いているネジ穴を使って固定。
で、こんな感じになります。
それから本体の固定ですが、これは簡単。
小物入れを車体に取り付けるステーをつけるための穴と共締めでL型ステーを挟み込み、それから本体上面に渡す直線のステーを取り付けて完了。
上から見た所。
サイドから見た所。
それから最後にケース後方に余りが出るので、筐体が奥に入り込んでいかないようにアクリルボードのかけらを入れてストッパーにすることに。
本体のボリュームノブのところは前述の通りモヤモヤとグラデーションするLEDがついているのですが、ちょっと好みに合わないので根元からカットしてしまいました。
とは言え何にも光らないのも切ないものがあるので、かつてエアコンのダクトに取り付けていたLED照明を外して取り付ける事にしました。
という事でまた長くなったので、設置編に続きます。