005321 – HONDA N BOX – 2(ナビ取り付け編)

ということで、前回に引き続きカミさんのご両親からの依頼でN BOXにカーナビを取り付けた時の記録です。

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購入前にご両親がディーラーで交渉していたときに純正カーナビを付けるべきか迷っている、と相談がありました。

いわく、そもそも基本的にそんなに遠出をする訳でもないのだからCDデッキのみで構わないというお義母さんと、そうは言ってもたまに遠出することもあるだろうからナビを付けておきたいというお義父さんとで意見がわかれ、双方協議の上、CDデッキとポータブルナビという構成でいいんじゃないかとお義母さんが提案したものの、お義父さんは見映えの問題もあるからインダッシュがいい、と譲らず、それなら原付の意見を聞いてみようという話になったとのこと。

更に詳しく聞いてみると、ディーラーから提案されているカーナビは中級機で16万以上するそうで、たまに使うくらいなのにそんな出費はしたくないというのがお義母さんの主張だったので、それなら大して機能の変わらない市販品を後付けにした方がいいんじゃないですか?と回答したところ双方納得された模様。

暫くして再び連絡があり、後でナビを買うから、と話したらディーラーオプションの「ナビ装着用スペシャルパッケージ」なるステアリングリモコンとリアスピーカーとリアカメラとマイクロアンテナ4点セットを付けてくれると言っているが、付けて貰っておいた方がよいか、と聞かれました。

リアスピーカーとマイクロアンテナはあれば有ったに越したことはありませんが、リアカメラとステアリングリモコンについては、有っても純正品しか接続できないということが往々にしてあるので、社外品を付けたときでも使えるのかどうか、と、もし汎用的に使えないのなら動作確認をしている機種を確認して、いずれかで取り付けできるならつけて貰ったほうがよいです。と答えました。

ディーラーからクラリオンかカロッツェリアのナビなら社外品でも対応しているとの回答があったので、最終的にオーディオレス、ナビ装着用スペシャルパッケージ付きで注文したとのこと。

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一月ほど経った2013年の4月に無事納車され、真ん中辺りががらんどうでみっともないから早々に機種の選定と取り付けを頼みたいと依頼があったので、実車の拝見を兼ねて実家にお邪魔し、その足で早速地元のオートバックスに出向いてみることに。

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ざっと売り場を眺めると、インダッシュ型のナビでも安いものは6万円弱からのプライスで売られています。

じっくり見ると欲しくなってしまうので、ここ最近オーディオ売り場にはあまり近寄らないようにしていたのですが、原付がAVN-7705HDを購入した当時はインダッシュナビと言えば20万以上のプライスがついているのが当たり前だった印象を未だに引きずっていたので、無情な時の移ろいにクラクラしてしまいましたw

その6万円弱で売られていたのがクラリオンのNX502というモデルで、まぁ、上述の通りポータブルナビに毛が生えた程度の機能があれば十分ということだし、クラリオンならディーラーのお墨付きもあるので、この機種でいいんじゃないかと思い店員を呼んで話を聞いてみると、この機種はインダッシュタイプとしては入門機で、しかもオーディオがメインでナビはおまけという位置づけになっているため、インダッシュタイプのクセに車速パルスを取ることが出来ない、という思いもよらない答えが返ってきました。

インダッシュにするなら現在位置をより正確に取得するために車速パルスはぜひとも繋いでおきたいところ、ということで、選考から外れました。

他にどの辺がお勧めですか?とさらに聞いてみると、イクリプスのAVN-V02かケンウッドのMDV-737DT辺りなら良いのではないかとのこと。

価格は双方とも79800円で同じです。

いずれの機種もディーラーが装着できると謳っていたメーカーではないので、その辺が大丈夫かどうか聞いてみると、基本的に純正オプションパーツを接続できるのは純正品だけで、両メーカーに限らず存在しない筈だ、と言われました。

まぁ、原付もそんなことを言われるんじゃなかろうか、という気がしていたので、事前にネットでその辺の情報をあたっておいたのですが、それによると、リアカメラについてはアフターパーツメーカーであるデータシステム社のRCA018Hという変換アダプタを用いることで純正リアカメラが使用可能になるとのこと。

またステアリングリモコンについてもアフターパーツメーカーを含めていくつかの方法で対応可能という情報を得ていました。

とりあえず、一旦店員に下がってもらい、一頻りカタログとにらめっこしてみることにしたのですが、AVNのカタログをつぶさにチェックしていたところ、なんと「メーカー純正リモコンに標準で対応している」という記載を発見。

ディーラーもABの店員も結構適当なこと言うなぁ。。。w

一方、ケンウッドのカタログについては、見る限りそのような記述は見当たりませんでした。

となると、AVNならご両親の要望のすべてを叶えることができるので、価格も含めてベストチョイスなような気がします。

何より、原付が同じメーカーのモデル(古いけど)を使っているので、何かあったときに操作方法の説明がしやすいというメリットもあります。

ということで、念のため本当にN BOXに対応しているのかの確認と、MDVの方で同じ構成にすることが可能かどうかについてもう一度店員にチェックしてもらうことに。

暫くして店員が戻ってくると、まずリアカメラについては、両機種ともRCA018Hを用いることで対応可能とのこと。

ステアリングリモコンは、AVNは標準対応で、MDVは別売りの変換コネクターを挟むことで対応できるとのことでした。

最終的にもう一度みんなで相談して、値段重視でAVNを買うことになりました。

ちなみに、上述のRCA018Hは在庫切れで、廉価版のRCA013Hなら在庫があるとのこと。

両者の違いはカメラのビューを切り替える機能に対応しているかしていないかの違いだけだそうで、そんな細かい機能は別になくてもよい、と言うことだったのでRCA013Hで対応することに。

それから、日東の取り付けキットNKK-H79D(6380円)と、純正リアカメラをAVNのリアカメラ端子に接続する際の変換ケーブルCA-3(1000円?価格は失念)を購入。

なお、この記事の執筆時点では、エクリプス純正のホンダ純正カメラ変換コード(KW-1291)が発売されているので、その場合はRCA013Hは不要になります。

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一式持ち帰って取り付け開始。

まずはアンテナの取り付けから。

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まずはAピラーのカバーをひっぱがします。

手前に引っ張れば外れますが、フロントサイドウィンドウを囲むように取り付けられているので、うまく下側をずらして外すような感じになります。

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この機種もフィルムアンテナになっているのですが、昔と違い貼り付けの際に霧吹きを使わずに装着できたので簡単です。

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まずビニテで位置決めをした後、フィルムアンテナを貼り付けます。

これはすぐに完了。

続いて配線作業に取り掛かります。

まずコンソールの周りのベゼルを外します。

爪で留めてあるだけなので、内装はがしでこじれば外れますが、オーディオレス状態なので、枠を持って手で引っ張って外しました。

それから、配線を通しやすくするために助手席のグローブボックスを外します。

これは奥のほうにあるボックスを留めるプラスチックの出っ張りを内側に押すようにして外すと、ボックス下側の留め具を支点に手前にだらんと垂れ下がった形にできます。

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コンソール内を覗くといくつかの配線が出ています。

写真中央、少し奥の方に見える大きなグレーのコネクタがメインコネクタ。

やや右に見える青い小さなコネクタがバックカメラからの配線。

手前に引っ張り出されているグレー(白っぽく見えますが。。。)の端子のうち、手前の大きな方がアンテナで小さい方は、、、何だったかな?使わない端子です。

それと、写真には写っていませんが、3ピンのリバースとパーキングの端子も出ています。

ご覧のとおり、もともとナビを付ける前提の配線になっていて、車速もリバースもパーキングもコンソールの中まで線がきているので、MPCSを探ったりメーターを取り外したりバックランプ配線を探したりせずに済んで超楽ちんです。

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NKK-H79Dの配線類です。

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先に必要な配線類を結線しておきます。

写真の上のほうのコネクタが日東の変換ケーブル。

真ん中右よりの黒いボックスがRCA013H。

そして下の黄色いRCAジャックから伸びるコネクタがCA-3です。

日東の変換ケーブルに電源とオーディオ関係の線を接続。

ステアリングリモコンからの線のグランドを、変換ケーブルのアースに圧着端子で合流させます。

それからRCA013Hの電源とアース、リバースの線もすべて変換ケーブルに合流。

車両側のステアリングリモコンの配線は24ピンコネクタに来ているのですが、変換ケーブル側には線が接続されていないので、根元の方で圧着端子で接続・・・ですが、車両側の線が細いので、異径のケーブルを接続するための圧着端子で接続します。

ちなみに、ナビ側の線はグランドとSW1とSW2の3本の線が出ているのですが、SW2の線は接続しないとのこと。

というかどうせだから変換ケーブル側に線だけでも出しておいてくれればいいのに。。。

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写真はリバースとパーキングのコネクタです。

リバースは合流させ、パーキングはゴニョゴニョしておきます。

アンテナ線は従来のピンジャックのような形状のものではなく2ピンのコネクター接続になっているのですが、変換ケーブルのセットにもこれを変換する受け側のコネクタとケーブルが同梱されていたのでそれを接続。

コネクタのもう一本の線はアンテナスイッチの線で、これもナビ側から出ているアンテナスイッチの線と接続します。

以前はオートアンテナが付いている車種の時だけ接続する線でマイクロアンテナの場合は不要だったように記憶していましたが、この機種の場合は緊急放送の割り込みをさせる際に必要になるとのことなので忘れずに結線。

手間のかかる圧着端子での接続箇所の結線を全て完了したところで、今度はコネクタ類をそれぞれ接続し、それから予め線を取り回しておいて脇の方にぶら下げておいたアンテナとGPSの線をコンソール裏まで引き回してこれも接続。

アンテナ線類はAピラーからコンソールまで引き回すのに手が入らなかったりしていつも難儀するのですが、N BOXはグローブボックス裏に余裕があって割と簡単に引っ張り出すことが出来ました。

コンソール裏側の空間も割と余裕があって、余った配線を束ねてしまいこんでおけるのがナイスです。

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ごちゃごちゃで見づらいですが、引き回しの完了した配線類。

続いてナビ本体に取り付け用のアタッチメントを装着。

所定の位置にビス止めするとビスの頭が大きいせいか上側に重なる鉄板の取り付けの際にわずかに干渉してしまいます。。。

が、どうにかやりくりして装着完了。

で、ナビ背面に一式仮接続してB-CASカードとナビ情報の入ったSDカードを本体に装着してからスイッチオン。

よし、一発合格!

(写真に撮っていませんが。。。)

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ということで、ナビをコンソールに装着します。

取り付けのビスは上二つが変換キットに添付されていたスピードタップとビスで固定し、下二つは車両側にあらかじめ留められているビスを利用して取り付けます。

なぜねじ穴が4か所あるのにビスは2個しかついていないのだろう。。。?

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ちなみにナビ画面下に位置するハザードスイッチのコネクタを手前に出しておくのを忘れずに。。。

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作業完了!!

いやしかし上でも述べましたが、ナビに必要な配線がすべてコンソールに出ているので、取り付けは過去最速の2時間ちょっとで完了しました。

いずれ車両側ケーブルがナビ取り付けを前提として一つのコネクタにまとまる日も近いかもしれませんねw

ちなみにディーラーでナビ装着スペシャルパッケージを選択しなかった場合は、アンテナ線がAピラーのところまでしかきていないそうで、その場合は取付キットの型番がアンテナ延長ケーブルを含むNKK-H80Dに変わるそうです。

そこに差別をしているのでもしかしたら車速などの配線も省略されているかもしれません。。。

あと、ステアリングリモコンですが、設定画面の中に車両メーカー情報を登録するところがあり、そこでホンダを選ぶと、リモコンが反応して無事使うことができました。

軽く使ってみた感じでは、まずスクロールの速さがまともになったことが特筆するべき点かと思います。

原付の使っている機種はCPUがタコなのか描画系がタコなのか、とにかくスクロールが遅くて、これにイライラするのですが、以前使っていたAVN-8802DとかのDVDナビ程度の速度でスクロールできているので、なかなかストレスフリーです。

テレビはワンセグですがチューナーが付いていて、画質はまぁそれなりですが、アンテナが強力なせいか受信感度は割と良好な感じです。

音楽はまだちゃんと鳴らしていませんが、DSPやバランス調整、イコライザなどは一通りいじれるようになっていていました。

DVDナビを入手してCDナビと比べて爆速だなぁ、と感じたのもHDDナビがDVDと比べて快適だと感じたのももはや10年以上前の話なのですね。。。

原付のナビも地図更新してもう暫く使うつもりでいたのですが、これだけの機能を持ったナビが8万円台で買えるとなれば、更新なんかしないでさっさと買い替えてしまった方がいいんじゃないか?と食指が延びかけているのですが、それはまた別の話。

Posted by gen_charly