2013/08/14
北海道旅行に出かけたときに、現地の足としてレンタルした車です。
数年前から某格安レンタカーショップで車を借りることが多くなっているのですが、今回も例にもれず同店で手配しました。
今回選んだ車はトヨタエスティマ。
初代の後期型と思われます。
夫婦二人での車中泊旅行なのでイスが平らになる車であればもっと小さい車でもよかったのですが、在庫上選択肢がなく、またレンタル料金も他のワンボックスと変わらなかったので、この車を選んだ次第。
グレードはG。
当時の最高級仕様モデルだったもので、セカンドシートにはキャプテンシートが採用されています。
エンジンは2.4リットルの直4とのこと。
平成11年式で走行距離は11万キロ余りと結構走っていますが年式を考えればこんなものかもしれません。
鍵を受け取りエンジンをかけると、エンジン音は割と大き目。
それが元々なのか遮音がヘタってきているせいなのかは分かりませんが、一瞬ディーゼルエンジンかと思ったほどですw。
初代エスティマはかつての標準的なワンボックススタイルとステップワゴンに端を発する1.5boxと呼ばれるスタイルの合いの子のような設計になっていて、エンジンは従来通り座席の下に収まるものの、前輪はつま先の方へ押しやって長いホイールベースを稼いでいます。
その恩恵は乗り心地にも表れていて、当時のトヨタのワンボックスは比較的足回りが柔らかい車が多かったせいか、停車時などに前後にふわふわと揺れる感覚があったのですが、この車は足回りの柔らかさこそ似たようなテイストであるにもかかわらず、停車はピタリと止まる感じが分かります。
今回は高速もほとんど通らず、エンジンを回す機会はあまりなかったのでエンジン性能などのインプレなどはあまりできません。。。
まぁそもそも古い車なのでその辺を期待されても仕方ないのですが。。。
運転席シートに座るとまず気になったのが、これは有名ですがサイドブレーキのレバーが運転席右側に設置されていることです。
わざわざ手を入れづらい場所に設置した意図はよく分かりませんが、原付はエンジンを切るときはサイドブレーキを引いて置く派なので、毎度毎度手足がサイドブレーキを探してさまよってしまいましたw
また、シートのリクライニングレバーも一般的なものとは反対となるセンター側に付いていて(助手席もセンター側に付いている)これにも違和感を感じました。
アームレストが付いているのですが、一度起こしてから倒すと再度引き上げたときに無段階で好きな位置に固定することが出来るようになっていて、これは便利だと思いました。
一般的にアームレストは背もたれを適度に倒した時に丁度良い位置になるようセッティングされているので、必要以上に背もたれを起こした時などはアームレストが下を向いてしまいひじが落ち着かなくなったりすることが多いので。
前面のインパネは大きく前方にラウンドした曲線の中で、センターコンソール部分を手前に引っ張り出したような奥行きのあるスタイルで、登場した当時は非常に未来的なデザインだと感じたことを思い出します。
このエリアに収まるのは前列に乗車するパッセンジャーの足だけなので、無駄なスペースといえば無駄なスペースなのですが、車体がとにかく大きいのでそれでも余裕たっぷりで、四の五の言うものでもない気もします。
センターコンソールの真ん中にはオーディオコンソールがあり、純正のカーナビが収まっていました。
前列シートの中央にチェンジャーが付いていたのですが、地図ディスクが入っておらず使えませんでした。
その代り後付のゴリラがインパネ上部に取り付けてあったのですが、シガソケットかコネクタの接触が悪いようで、走行中に電源が切れたり、突然応答がなくなったりということが何度かあって難儀しました。
ナビの下には引き出し式のカップフォルダと大きめの灰皿が設置されています。
足元には蓋付きの収納ボックスが設置されています。
かゆい所に手が届く的な小物入れは多くないのですが、ルーズにものを置いておくような使い方をするなら案外便利だなと感じました。
ちなみに、オートエアコンが付いているのですが、コントローラーかセンサーの具合が悪いらしく、20度に設定すると冷たい風が勢いよく噴き出して寒いので温度を上げようとすると23度辺りで送風に切り替わってしまい、急に生ぬるい風に変わってしまいます。
座席下のエンジンの熱が伝わって、特に足元がやや不快で困惑しましたが、北海道は夏でもまぁまぁ涼しいので、窓を開けて走っていれば大して問題はありませんでした。
さて、続いてセカンドシートですが、前述のとおりキャプテンシートになっていてセカンドシートに乗車したら快適そうです。
初代はスライドドアが片側しか付いていません。
ドアのない運転席側のサイドには小物入れとリアクーラー/ヒーターのコントローラーと灰皿が設置されていました。
サイドウィンドウは当時一般的だった両側とも小さく開くタイプのものなので後席の風通しはあまりよくありません。
セカンドシートは回転対座型になっていて、前後で向い合せにすることが出来ますが、キャプテンシートなので、一つずつ回転するようになっています。
ベンチシートに比べて座席が小さいので回転は軽々とできて楽ちんです。
サードシートはベンチタイプで、ラゲッジスペースに余裕があるのでヘッドレストを外さなくてもフラットにすることが出来るようになっていました。
さて、今回の旅行では、上述の通り車中泊をするつもりでこの車を借りたのですが、車を引き渡された段階で、キャプテンシートをみて嫌な予感はしたんですよねぇ。。。
まぁ、何というか、寝台を作ってみようとシートを倒したら、セカンドシートの背もたれがサードシートの座面にかかって、フルフラットにすることが出来ません。。。
結局いろいろ考えた末、回転対座にした状態で、セカンドシートの座面をオットマン宜しく足を載せる台として活用して眠ることにしました。
セカンドとサードの間には隙間ができますが、寝てみると関節が宙ぶらりんになる場所がなく、すべてシートの上に載ったので、案外快適でした。
まぁ、布団のいらないこの季節だからこそなしえた荒業ですね。。。
ちなみにさすがに直に横になるのは抵抗があったので、自宅の使わなくなったシーツを持参して敷いて使いました。
これが予想外に寝心地がよくてw
ステップワゴンで車中泊するときにも応用してみようと思いました。