0239 – 怪しいおもちゃキーボード
2013年購入
鍵盤は過去にいくつか使っていたが、あまり鍵盤を使わなくなったのでだいぶ前に手放してしまい、以来長いこと鍵盤は持っていなかったのだが、この頃ちょっとした音取りをしなければならないことがあって、急遽鍵盤が必要になった。
とはいえ、音取りをするだけだからフルサイズのキーボードは不要で、しかもあまりお金をかけたくなかったので、ミニ鍵のカシオトーンあたりを中古で探そうと思いリサイクルショップに行ってみたら、中古鍵盤と混じってこんなものを見つけた。
保証は一切ないものの、新品にも関わらずお値段は破格の980円!
もちろんメイド・イン・チャイナ。
別にその値段なら保証などなくてもよいのだが、それより、今回はコードの音取りをしたかったので、和音が出てくれないと買う意味がない。
というのも、以前、カミさんが同じような値段でキーボードを見つけて教えてくれたことがあったのだが、それは単音しか出せないというシロモノだったから、今回もその可能性が考えられる。
ダメもとで店員に質問してみたら、仕様はよく分からないが、開封してセットアップするので自分で音を出して確認してくれという。
で、音を出してみると、音色は全然波形をいじっていないFM音源のような音色だが、一応和音はならせるようだ。
ただし3和音までである。
まぁ、それだけ鳴れば最低限の音取りはできるだろう、ということで、購入してみたのだが。。。
自宅に持ち帰り、早速箱を開けてみる。
メーカーは知らんが、MQ-6107という型番らしい
筐体は微妙に反り返っているらしくガタついている。。。
その辺から嫌な予感がした。
ACアダプタは付属していないので後で入手するとして、とりあえず単三電池4本を電池ケースにセットしスイッチを入れるが、電源のパイロットランプ以外何も点灯しない。
あれ、と思ってよく見ると、液晶表示部と思しき所にシールが貼られている。
なるほど、保護用のシールね、ということでそれを剥がそうとしたら、全然剥がれる気配が無い。
なぜ?と思いつつよく見てみると、液晶なんか隠されていない。ただのシールだよ。デザインなんだよ。分かったか。
いよいよ怪しい雰囲気を漂わせ始めたので、仕様でもチェックしてからにするか、と箱の説明書きを見る。
「アダプタージャック、マイクジャックはございますが、使用できません。」
Why?
なにこれ、ダミーなの??
本物のコネクタを付ける辺り、手が込んでるなー。
まぁ、たまに使うだけだから電池で充分か。
で、とりあえず色々なボタンを触ってみる。使えるボタンとダミーのボタンがあるらしい。音色を変えるボタンと、デモソングを鳴らすボタンは機能した。
つーか、なんだ、この違和感。。。
最初はその違和感が何だか分からなかったのだが、ふとチューナーをつなげてみると・・・
半音近くずれてる!!!
アナログシンセならともかく、電子楽器で音程がずれるなんてことあっていいのか!?
つーか、どうしたらそうなる?
ふと傍らに落ちていたメモ紙に、
だまれ、メモ紙ふぜいが。
絶対音感を持っていない自分が悪いとはいえ、そりゃあんまりだ。。。
ということで、「本日の安物買いの銭失いに気をつけろ!」のコーナーでした。