005150 – NISSAN DAYZ HighwaySTAR
2020/07/18
職場で出張を命じられたのだが、作業が金曜だったので、土曜日のオフで散策するために借りたレンタカーである。
日産の軽自動車に乗るのは初めてだ。
DAYZは三菱と共同開発された車で、三菱はeKワゴン、日産はDAYZという名前がそれぞれ付けられている。
ご覧のとおり、ムーヴやワゴンRがライバルとなるセミトールワゴンであるが、デザイン的には、一歩あか抜けた感じであり、この辺はやはり日産のうまいところだな、と思わせる。
運転席に着座すると、横幅以外に軽自動車であることを意識させるものがないと感じるほど、細かい部分まで洗練されている。
特に膝周りのデザインが秀逸で、着座したときにコンソールに膝が当たりにくく、思いのほか広々した印象だった。
メーター内のインフォメーションディスプレイは漢字表記可能な日本語で表示されており、情報量が多い。特に時刻と気温が常時表示されているのがいい。
最近、カーナビやオーディオ機器のディスプレイ上に時計がついているので、個別の時計を省いた車が増えてきているが、個人的にはよく知っている道を走るときなどは液晶保護の意味もかねて画面を消していることが多く、そんな時にとっさに時間が分からないのが地味に困るのだが、DAYZみたいにここに時計があればいつでも現在時刻を確認することが出来る。
スペーシアにもインフォメーションディスプレイが設置されているが、設計が古いので情報がシンプルすぎてちょっと物足りない。この辺は設計の新しさが存分に発揮されている箇所だと思うが、軽自動車だからしょうがないよね、と諦めの気持ちにならずに済むのがうれしい。
もっとも、ここを気にしてみている人がどのくらいいるか、と言われると微妙なところではあるのだが。。。
エアコンのコントロールパネルはタッチセンサー式になっているが、これはいただけない。一応、わずかに凹凸していて、手さぐりでもある程度は操作可能だが、想定通りの設定になったかどうかは都度目視確認が必要になる。なので慣れないうちはちょっと危ないな、と感じた。
助手席のグローブボックスの上部に引き出しが設けられている。ボックスティッシュなんかを入れておくのに丁度良い感じだ。
ドリンクホルダーはインパネの両脇に設置されているが、センターにも格納式のホルダーが設置されている。ホルダーの台座はアンダートレイが兼用している。
使わなければしまっておけばよい、といえばその通りだが、センターの便利な位置なので、使うとしたら加湿器とか灰皿とかそういう常設タイプのものが置かれる気がする。そうなるとトレイも引き出したままで使うことになるので、何かの拍子に膝をひっかけて壊してしまいそうな気がした。
この車はアラウンドビューモニター付きのモデルだったので、バックミラーの一部分にモニターが仕込まれている。バックするときに見るものなのだから、この方が視線移動が少なくてシンプルだな、と感じた。ただ、後付けの広角ミラーなどを付けることが出来ないので、広角ミラー派の人にとっては不便を感じるかもしれない。
フロントシートについてはこんな感じ。取り立てて特徴はない感じだ。ハイグレードモデルなので、ハイトアジャスターも取り付けられている。
リアシートは、座面の位置がやや低く、自分が座ると膝が少し立つ感じになった。座面はスライド可能だが、左右両側がいっぺんに動く仕様になっている。この辺はコストとの兼ね合いか。
シートバックは前方に倒れて、足元にいくらかダイブダウンするように作られているが、それでも荷室の床面との間には若干の段差を生じてしまい、フラットにならない。
このモデルはスマートシンプルハイブリッドが搭載されているが、モーターアシストされている感じは弱かった。NAだからかもしれないが。
少し多めにアクセルを踏むと、NAらしく大きく回転数をあげて加速するが、その分車内が若干うるさい感じになる。
出足のもたつき感はNAならしょうがないか、というレベルだが、ターボモデルだったら乗っていて楽しいかもしれない。