005151 – TOYOTA TANK

2020/08/29

前回の出張から一月後、再び出張命令が下された。今回の作業は金曜と土曜。日曜は家の用事があったので、とんぼ返りのつもりでいたら、諸般の事情で土曜の作業が急遽中止になった。

それで一日空きが出来たので、これ幸いとレンタカーを手配して遊びに行くことにした。が、急に手配したせいか、軽自動車で予約したのに貸し出されたのがこの車だった。やりくりがうまくいかなかったらしい。

土曜の夕方には帰りの電車に乗らないとならない都合上、少しでも遊ぶ時間を確保するために、金曜の晩から24時間で借りて、車中泊しながら散策するつもりでいたので、幾分広い車になったのはある意味ラッキーだった。

この時はドライブメインだったので、旅のぞうりのエントリはないが、レンタカーレビューはエントリしておきたい。

20200829_081103

ということで、トヨタのタンクである。近年流行のいかつい顔立ちと言うほどでもないけど、女性向けを謳うような柔和な顔つきでもない、絶妙なところを攻めている感じだ。
ダイハツのルーミーという車種のOEM車だが、以前からダイハツOEMとなっている1リッタークラス車種の定石通り、この車も3気筒エンジンが搭載されている。

20200829_081644

走り出した感じは3気筒エンジンだけに、幅が広い軽自動車といったテイストだ。
CVTなせいか出足はかなり重たい印象である。ぐっとアクセルを踏みこむと回転数だけ盛大に上がってスピードが乗らない。かつてスパイクに乗っていた時も同じような感想を持ったが、好きになれない部分だ。

NAの68馬力、車重は1トンちょっとという感じなので、最近の軽自動車のターボモデルと同じようなスペックだと思うが、車格の違いを考慮してもちょっと鈍重である。1名乗車でこんな感じなので、5名定員で乗車したら走らないんじゃないかと心配にすらなる。

20200829_084358

メーターはシンプルな設計になっている。タコメーターもなく、最近はやりのインフォメーションディスプレイもない。
各種警告灯類がメーターのデザインを無視して設置されているのが何とも言えない感じである。

20200829_084404

インフォメーションディスプレイはセンターのカーナビの上に設置されているが、オレンジのプラズマ管のような液晶になっている。あえて懐かしさを演出したのだろうか。単色LEDとなっているあたりにコストダウンの苦労がにじんでいるように感じた。

ディスプレイの横にはトヨタ車に必ずついているシートベルト警告灯がある。リアシートに人が乗車していないときは、当然シートベルトが装着されないので、警告灯が点いたままになる。何となく無駄な機能なような気もするが。。。

20200829_064746

インパネはブラックとレザー風の茶色で色分けされていて、全体的に尖った印象を持つデザインだが、もちろんレザー風のところも含めプラスチック成型なので、触るとがっかりすること請け合いだw

20200829_064818

フロントシートは、ウォークスルー可能なようにシートがセパレートされている。久しくお目にかからなかったアームレストなしのシートである。そのせいで左ひじ周りが何となく落ち着かなかった。

20200829_064229

リアシートはヘッドレストが3個並んでいて、普通車であることを主張している。シートは分割式になっていて、それぞれスライド可能。
最近のトレンドに倣って、トランク側からシートのダイブダウンができるようになっていて、シートの格納は比較的簡単だった。

20200829_064513

格納すれば段差の少ないラゲッジスペースが出現する。本来の用途である荷物の積載であれば申し分ないレベルのフラットさが実現できているが、車中泊時の居室としての利用を想定すると下に何か敷きたくなる感じだ。奥行きについては、175cmの自分が足を伸ばして横になるには、体を少し斜めにさせる必要があった。ソロキャンプであれば十分だが、二人以上乗る場合は工夫が必要になりそうだ。

20200829_063926

もっとも、車中泊という観点でいえば、リアシートの背もたれがフラットに近い角度までリクライニング出来るので、フロントシートと繋げれば、十分安眠可能なベッドに仕立てることが可能であり、これで充分と言う気もする。

と言うか、車格の大して違わないこの車でこれだけ倒せるのだから、軽自動車も倒れるようにしたらいいのに、と思う。
軽自動車はワンボックス以外軒並みリアシートのリクライニング量が少ないので、何かしらの自主規制があるのだと思うが、普通車と何が違うのだろうか。。。

20200829_065054

サイドウィンドウにはこれもトレンドに倣って格納式のロールカーテンが装備されている。ガラスそのものがプライバシーガラスになっているので、それだけでもある程度日よけの効果はあるが、強い日差しを遮る力は弱い。このカーテンの有無でリアシートの快適さは雲泥の差になることはスペーシアで経験済である。

20200829_085048

最後にお遊びだが、この平均燃費を見よwリッター75キロである。
こんなに走るガソリンエンジン車があったら、世の中EVだ、ハイブリッドだ、という話は出ないであろう。

仕掛けは簡単で、山の峠付近で平均燃費をリセットして、後はアクセルを踏まずにひたすらダウンヒルを続けた結果だ。
たまたま車通りの少ない田舎道でスキージャンプのジャンプ台のようなダウンヒルの直線道路があったので、そこで試してみた次第。

だから何だといわれても困るがw

Posted by gen_charly