005153 – DAIHATSU CAST Activa
2021/08/09
札幌出張で借りたレンタカーその2。
今回はダイハツのキャストという車だ。これは今まで乗ったことのない車である。どんな感じだろうかと期待して乗車した。
一昨日のN-BOX天井へこみ事件があったばかりなので、今回は乗車前に念入りにチェックさせてもらった。
車を受け取り運転席に乗り込む。なんかシートが薄汚れている感じがする。汚れているのか、最初からそういう風合いなのか分からないが。
多走行車なのかと走行距離をチェックすると4万キロちょっとだった。今時メーターを戻している車なんかないと思うので、それが実走行距離だと思うが。
汚れやすい素材なのだろうか。
NAモデルだが加速は思ったよりスムーズで、乗り心地もまずまず。
見た目的にはクロスカントリーのようなワイルドさを前面に出した腰高なデザインだが、着座位置は一般的な軽自動車と同じような感じなので、腰高感もなく走りは安定している。
かつてのダイハツの車は走り始めに甲高いモーターのようなギヤ音がしていた。それがいかにも軽自動車っぽい感じがして個人的にずっと好きになれなかった部分なのだが、ミッションがCVTになって設計が変わったせいか、この車ではそういう音はあまり耳につかなかった。
むしろ太めのサウンドで、軽自動車らしさがないな、とすら感じた。
石狩方面と支笏湖、洞爺湖方面にそれぞれドライブに出かけたが、運転していて楽しい車だった。
(ただし、レンタカーだから、という前提での話だが。)
運転席をサイドから。
今時の車なので、ちゃんとハイトアジャスターがついている。
リアシートは乗用車として過不足なく、といったところ。ドアのアームレストの位置も適切なので、乗ってて落ち着かないということもなさそうだ。
リアシートはシートバックを前方に倒せるが、ダイブダウンなどのギミックはない。
ラゲッジルームの床面の高さがやや高めなので、シートをダイブダウンさせる必要はない、と言う判断かもしれない。まぁ、簡単な操作で荷室を広げることが出来るので、使い勝手はこっちの方がよいと思う。
最近の軽自動車でよく見かけるが、シートバックを動かしたときに床板部分に段差ができないよう、シートバックに連動して前後に動く板がついている。
が、これってラゲッジルームに荷物を積んだ状態だと、逆にシートの前後移動が難しくなってしまうと思うのだが、どうなんだろう。
インパネはこんな感じ。
カーナビ設置部分は、9インチワイドのカーナビが取り付けられるように、ベゼルが取り付けられている。
収納も要所要所に設けられていて、小物をちょこちょこおいておくのに困らない。
写真だと分かりづらいが、ハンドルが少しずれている。車がまっすぐ走る時のハンドル位置がわずかに右に傾いている感じだ。
走っていてハンドルが震えたりということはなかったので、アライメントが狂っているということはなさそうだが、何が原因だろう?
ステアリングにはPWRボタンがついていて、これを押すと若干きびきびした走りになる。押さなくても街中で流れに乗るのに不自由は感じなかったので、自分はあまり使わないかもしれない。
ウィンカーのレバーの操作方法が独特だった。最近の車では軽く押して離すと自動的に3回点滅し、さらに押し込むとロックがかかって点滅したままになるような設計のものが多いが、この車(というかダイハツ車)の場合、押し込んでもロックされず必ずセンターに戻ってしまう。
ただし、一度押し込むと点滅を続けるというのは他の車と変わらない。だがレバーがセンターに戻ってしまうからややこしい。
交差点などだったらハンドルを充分切ることで、スイッチが切れる(他の車だとレバーが戻る状態)になるから問題ないのだが、車線変更や、側道へ入るときなどの緩い分岐でウィンカーをロックしたらどうなるか。ハンドルが十分回っていないので自動的にキャンセルされないので、自分でキャンセルする必要がある。
でも、キャンセルってどうやるのかが分からなかった。
車線変更の折に初めてそのことに気づいて、キャンセル方法が分からず困惑してしまった。反対側にレバーを動かせば消えるかなと思って操作すると反対方向のウィンカーが点滅する。今度はそれをキャンセルする方法も分からない。
不用意に右や左にウィンカーを出す運転をする人がいたら、危険だと思うのだが。。。
なんかあれこれいじっているうちに消すことができたが、結局どうやればキャンセルできるのかは分からなかったので、自動キャンセルが効かなさそうな緩い分岐では出来るだけロックがかからないように軽く押さえるようにして対処したが、そんなところで気を使いたくない。
ETCは後付けになっていたが、設置場所がちょうど左ひざの当たる位置でものすごく邪魔だった。もう少し設置場所を考えて撮り付けて欲しいものだ。。。
あと、フロントウィンドウの周囲がフレームと段差がないように処理されているので、全体的なシルエットはスムーズは感じがして好ましいのだが、降雨時にワイパーで雨をぬぐうと、運転席側サイドウィンドウまで流れ込んでくる。
バイザーがついているから大丈夫だと思って、換気のために少し窓を開けていたのだが、バイザーと開口部の隙間から車内に水が入り込んできて閉口させられた。
そうだ、この車はダイハツの車だった。。。
この問題は過去にアトレーの記事でも触れている。ダイハツ車の設計思想なのかもしれないが、なんか、もう一工夫欲しいところだと思った。