2002/09頃
[RentaCar-02] SUZUKI CULTUS
※この車は写真を残していなかったので、掲載ナシ。
セディアを購入した時に、納車までの間借りていた代車である。2代目のカルタスの5ドアハッチバックだった。
ベースグレードのようで装備はシンプル。多分10年落ちくらいの印象だ。
外観は年式相応にくたびれている。たぶん査定がつかなくて売らずに代車として確保していたのだろう。ただし、意外なことに走行距離はまだ5万キロに達していない。走行距離の割にくたびれているのは前のオーナーがノーメンテで乗っていたせいではないかと思う。
エンジンは1000ccの物を積んでいるモデルだった気がする。アクセルをふかすとなんかやる気のありそうな甲高いエンジン音が聞こえてくるのだが、全然走らないw。1000ccのNAならそんなものか。
まだキーレスが一般的ではなかった時代の車なので、当然キーレスは付いていない。そのうえ集中ドアロックもついていないので、運転席以外のドアの解錠は車内側から操作する必要があった。昔はこうだったなぁ。
逆に施錠の時は、運転席以外のドアを室内側からロックして、最後に運転席ドアをキーシリンダを回して施錠するのが正式だが、運転席ドアを開けた状態でロックをかけて、ドアノブを引き上げたままドアを閉める方法でもロックすることが出来たので、割とこのやり方で施錠する人が多かった。
もちろん、父も自分もかつてはそのやり方でロックしていた。
ただし、この方法はエンジンキーを車内に置いたままロックしてしまうと、スペアキーを持ち合わせていない限り解除する手段がなくなってカギが開けられなくなる。即ちキー閉じ込めである。
まぁ、ものぐさゆえのトラブルなので自業自得なのだが、割とおこりがちなトラブルだった。
当時のJAFの出動理由の大半はパンクかバッテリ上がりかキー閉じ込めだったというから相当だ。
で、不肖私、やっちまいました。。。
I氏を乗せて出かける用事で、彼の家に着いてI氏を呼びに行くときに、何故か無意識にロックしてしまった。直ぐ戻るつもりだったからエンジンもかけっぱなしである。エンジンをかけっぱなしということはキーが車内にあるということ。
さあ、どうする。
間の悪いことに数年前にJAFは解約してしまったので、ロードサービスを呼ぶと結構な金額を取られる。
時間は23時過ぎ。古い車なのでエンジンがうるさい。そのままだと近所迷惑なので、早く解決しなければならない。焦る。
I氏に相談してみると、あきれ顔をされたが、「この時代の車だと、もしかしたら定規とかで開けられるかもしれない。」 と言って、30cm定規を持ち出してきた。いくら何でもそりゃドラマの世界だろう。。。
そのやり方で解決できそうな気がしないので、JAFを呼ぶ覚悟をした。だが、I氏はこういう状況で燃える男なので、やる気満々だ。まぁ、とりあえず少しの間彼のチャレンジに付き合ってみよう。
I氏はまず窓ガラスのウェザーストリップをめくり、その隙間に定規を差し込んだり抜き出したりしながらロックの位置を探り始めた。
ひたすらその作業を続ける。20分ほど続けていたら、コンッ、という軽い音がした。あんた、これ仕事にしてなかったか?w
しかし、開いてしまうものだなぁ。素直にI氏を尊敬した。
だが、こんなに簡単にロック解除できるものだとは思わなかった。そりゃ簡単に盗まれるわ。
その後セディアの納車まで2週間ほど借りていたが、あちこち乗り回したいような車でもなかったので、大抵車庫に停めっぱなしだった。
返却日に洗車をしておこうと近所の洗車場に持って行ったのだが、既に塗装のツヤが剥がれ落ちていて、大してきれいになった感じがしなかった。
過去に我が家で年数を経た車を所有したことがなかったので、古くなるとこんな風になるものか、と衝撃を受けた。