[ParentsCar-04] MITSUBISHI MINICAB SUPER ESTATE
型式 | LO15PV |
全長/全幅/全高(mm) | 3155/1395/1640 |
車両重量(kg) | 780 |
ミッション | 4MT |
駆動方式 | FF |
エンジン型式 | 2G23 |
エンジン種類 | 水冷直列2気筒SOHC |
総排気量(cc) | 546 |
最高出力/回転数(ps/rpm) | 29/5500 |
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | 4.2/3000 |
所有時期 | 昭和59年頃 |
写真は父のオフィスの窓越しに映り込んでいたものである。分かりやすいように車の部分をトリミングしてあるが、元の写真も窓越しの車を撮りたかったとしか思えないような構図になっていた。だったら事務所の外で撮影してくれたらよかったのにw
それはさておき、この車はキャラバンの後釜で使っていた機材車である。
自分は小さいころからクルマに並々ならぬ興味を持っていた。お袋との散歩は近所の駐車場が必須ルートになっていて、そこに停められている車の名前を片っ端からお袋に聞いていたそうだ。お袋は車に詳しくなかったので、見ても名前なんかさっぱりわからない。英語が苦手なものだから車種のロゴを見ても解読できない。でも自分がしきりに読んでとせがむものだから、その解読にとても苦労した、と言っていた。
そうした英才教育のたまもので、3,4歳になる頃には街中に走っている車の名前はほぼ全て言えるようになっていた。
ただ、そうした原体験がもとになっていたせいか、普通の子供が真っ先に興味を抱くスポーツカーやF1マシンには一切興味がなくて、もっぱら街中を走っている普通の車が好きだった。まぁ、変な子供だったようだw
で、ある日自宅の駐車場に突如としてこの車が停まっていた。ミニキャブだ!すぐに自宅に引き返し、徹夜明けで眠っていた父を叩き起こして、乗せてーとせがんだ。
流石にその時は起きてくれなかったが、暫くして乗せてもらうことが出来た。
乗せてもらったことは覚えているが、車内がどんな感じだったのかとかはあまり記憶にない。ただ、我が家では今まで軽自動車に乗ったことがなかったので、小ぢんまりした車にわくわくしたことは覚えている。
当時、父が職場に出かけるときに一緒に連れて行ってもらうことが時々あった。職場だけではなく、出先に連れて行かれることもあった。と言っても、仕事中は車でお留守番だったが。
それで、あるときこの車で高速を走る機会があった。
車のメーターには100km/hまで数字が刻まれているが、概ね80km/hくらいで走っている。コスモの時は100km/hくらいで走っているのになんでわざわざ80km/hで走っているのかが不思議でしょうがなかった。
車の中で父にそんな話をしたら、
「この車で100キロで走るのにはコツがいるんだよ。」
と言いながら、うまくシフトアップさせて100km/hに針を持っていく所を見せてくれた。
当時は高速道路の制限速度が80km/hだったので、軽自動車は性能的にそもそも100km/hまで出せない車も多かった。そんなこと知る由もない自分は高速道路は100km/hで走るものだと思い込んでいたので、それよりも遅い速度で走っていることが不思議だった、というわけだ。
そうして父は100km/h走行する様子を見せてくれたのだが、後になって思い返すと、あれ、中央道の相模湖から八王子に戻るときだったな、と。つまり、下り坂だったのでスピードが乗っただけだったんだろうと思う。
この車は、父が好んで購入したものではないそうで、後年聞いたところによると、知人に貸していた金のカタに回収してきた車だったそうだ。
非力だし、荷物が積めないしであまり便利に使えなかったようだ。
結局所有していたのは1年くらいだったと思う。