[飼育-02] イネの生育観察日記【4】
2022/12/10
最終グループの落水後の乾燥を仕掛けたまま、2週間経ってしまった。もう既に冬本番で、気温が低く土がなかなか乾かないので、このくらい放置するくらいが丁度良いような気もする。
でもまぁ2週間開いてしまったので、ぼちぼち刈り取りを行った。
ここから10日くらい稲を干して、全てのグループの乾燥が終わったところで、最後のステップである。
2023/01/04
年の瀬は仕事や家庭内が何かと忙しかった。それでサボってしまって、気が付いたら年を越してしまった。
いくら何でももう脱穀を始めないと。
脱穀とは、穂についたままの籾を穂から外す作業である。農家では専用の機械でやるのだが、そんな機械も農家の知り合いもいないので、DIYで工夫・・・などというとかっこいいが、実は冒頭に紹介したパンフにやり方が書かれている。
お茶碗の底などで穂を挟んで引き抜くと脱穀することが出来る。
こんな風にやってみた。
そして収穫されたコメから、充分に成長していなかったり、色が黒かったり青かったりするものを取り除いた残りがこのくらいの量だった。
正直、これではお茶碗一杯分くらいしかなさそうだ。。。
バケツ稲セット1セットでお茶碗一杯、というのだから、今回の収穫は想定の収穫量の僅か4分の1程度しかなかったことになる。
そう考えると大不作といって差し支えない程度しか収穫が得られなかったことになる。
底が浅い容器で育てたせいで根が深く張れなかったのかもしれない。
2023/02/05
脱穀してからひと月経ってしまった。タイミングを見計らって籾ずりをやろうと思っていたのだが、なんだかんだと時間が取れず、ここまで延び延びになってしまった。
それはさておき、籾ずりである。
パンフレットには籾ずりはすり鉢を使って、野球ボールで擦り付けてもみ殻を割るよう書かれているのだが、我が家は野球をやらないので、家に野球ボールがない。
なにで代用するか。
最初は、すり鉢と言えばすりこぎ、ということでやってみたのだが、すりこぎだと細すぎて籾が逃げてしまって一向に籾が外れてくれなかった。
次にチャレンジしたのは、家にあった瓶。多分鮭フレークかなんかの物。
これはすりこぎよりは効率よく籾が外れてくれた。だが、すり鉢の曲線と瓶の曲線が合わなくて、一部分しかすりつぶせなかったせいかイマイチ捗らない。
それと、ガラスが籾に擦れるときに、黒板をひっかくような音がなって、家族に大変不評だったので、これもほどなく使用中止。
最後に登場したのはお玉。これは曲面がすり鉢の曲面にあっていたので、効率よくすりつぶすことが出来た。
ただし、微妙に力がかけづらいので、かなり時間はかかった。
籾を割っていると、そのうち外れたもみ殻が混じるようになってくる。これを取り除くには息を吹きかけて飛ばしてしまうのが良いということなので、外でやってきた。
まだ、だいぶ残っている。もう15分ばかりゴリゴリやって、もう一度もみ殻を吹き飛ばす。
だいぶ剥けてきているが、まだ殻が付いたものが残っている。
最後は、1粒1粒手でもみ殻を割って、ようやく全部のもみ殻が外れた。
ここまで1時間以上かかった。最初はチビも興味を持ってやっていたが、5分経過したらもう飽きてしまったので、そこから先は孤独な戦いだった。
それはさておき、この量はどうだ。。。
お茶碗一杯分どころか、これじゃ3口分くらいしかないぞ。
うーん、、、ということはやっぱり根本的にあの程度の穂の付き方では全然ダメ、ということだ。
あんまりに不出来なので、来年もう一度やりたいところだが、深さのあるケースがないのでどうしたものか。。。
まぁ、ともかく、一年間の苦労の結晶はたったこれっぽっちのお米に集約された。
とりあえず、ここまで来たら心して味わいたいところだが、これっぽちの量じゃ、炊飯器で炊くことが出来ない。
結局、いつものお米に混ぜる形で炊くことになった。
最初は精米して白米にするつもりだったが、なんか勿体なくなってしまったので、玄米のまま炊いた。
で、出来上がったご飯の写真は撮影していない。
だって、混ざってしまったらどれが収穫されたものか全く分からなくなってしまったんだもの。
味だって、見分けがつくわけもなく。。。
ということで、一口600円(+α)のお米は、我々3人の胃袋へと消えていったのだった。