[Spike-01] Honda Mobilio Spike
グレード | A Lパッケージ |
型式 | LA-GK1 |
色 | ナイトホークブラックパール |
全長/全幅/全高(mm) | 4110/1695/1705 |
車両重量(kg) | 1240 |
ミッション | CVT |
駆動方式 | FF |
エンジン型式 | L15A |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒SOHC16バルブ |
総排気量(cc) | 1496 |
最高出力/回転数(ps/rpm) | 110/5800 |
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | 14.6/4800 |
年式 | 2002(平成14)年式 |
購入年 | 2003(平成15)年 |
購入時走行 | 8000km |
LCWは車自体の価格もそうだが、更にオプションまであれこれつけてしまったので結構な総額となった。それをローンで返済していたのだが、流石にちょっと無茶をしてしまったようだ。というか、LCWだけならまだしも、デルソルのローンもI氏と折半とはいえ同時進行で返済しているので、結構な負担になっていた。
人生設計が甘すぎる、と言われたら返す言葉もないが、でもまぁ、苦しいとはいえ支払いそのものはどうにかこうにか滞りなくやって来れていたので、まぁどうにかなるさ、思っていた。
ところが当時、派遣切りに遭って仕事が2か月に渡って途切れてしまい状況が変わった。派遣元からは一向に連絡がなく、このままでは破滅の道まっしぐらとなりかねないので、転職することにした。
その後、仕事は無事に見つかってそこで働くことになったわけだが、毎月の手取りはこれまでよりも下がってしまった。というか、派遣の頃はボーナスというものがなかったので、その分毎月の手取りが多かったのだが、今度の職場はボーナスを含めてようやく年収がトントンとなるので、その分毎月の手取りが減ってしまった、という訳だ。ボーナスを考慮すれば同程度の年収になるとはいえ、ボーナスは業績に左右されるものなので、業績如何では年収も下がることになりかねない。
そうなると流石に現状維持を続けるのはリスクがある。であれば、金食い虫のLCWは今のうちに手放しておいた方が賢明であるような気がした。
そんなある日、デルソルのパーツを取り寄せるためにI氏とホンダのディーラーに行った時に、スパイクが展示されていた。といっても、自分はこの車については正直あまり興味がなかった。なんか悪ぶっている印象で自分には似合わないような気がしていたのだ。
I氏からこんな車あるよ、と言われて折角だからと少し見せて貰ったら、見た目のヤンチャさとは裏腹に意外と使い勝手が良く工夫された便利そうな車っぽい。特にカーゴルームにはプラスチックのパネルが敷かれていて汚れを気にせずに済むし、リアシートを格納するとまっ平らなスペースが出現する。
自分のような荷物も積むし、長距離の車中泊ドライブもする、という使い方をするなら、なかなか使い勝手がよさそうだ。
ディーラーの営業にそんな感想を伝えたら試乗車あるので乗りますか?と言われた。折角の機会なので、ちょっと借りてみることにした。
通常、普通車の試乗車に乗るときは営業が助手席に同乗して道案内をしてくれることが多いが、今回はI氏と2人で適当に乗ってきていいですよ、とのことだったのでI氏を助手席に乗せて出発した。車は1.5リッターのエンジンを搭載している。その割に図体がデカいなと思ったのだが、走らせてみたら意外に軽快だ。もちろんLCWと比べたら流石に非力さは否めないが、運転していてストレスを感じるようなことはなかった。営業が同乗していないのをいいことに、近所の首都高速なども少し走って高速性能も試してみたが、高速でも充分流れに乗れるし、それで車内が煩いということもなく、自分でも意外なほど気に入ってしまった。
その面構えはかなりアクが強い。ノーマル状態のスパイクは好き嫌いが分かれそうなデザインだが、オプションのエアロパーツを装着すればかなり精悍な顔立ちになる。
インテリアのデザインもよく考えられていて安っぽさがない。にもかかわらず、車両価格は150万円台で意外にリーズナブルである。とはいっても買えるかどうかはLCWがいくらで売れて残債がいくら残るのか次第だけど。
少なくとも完済は出来ないはずなので、その残とスパイクの車両価格の総額が今のローン残高を下回らない事には買い替える意味がない。その判定も含めちょっと調べてみることにした。
150万とはいえ、LCWのローン残高を考えると新車はちょっと手が出せない、ということで、中古車の相場をチェックしてみることに。
希望はWというグレードのLパッケージというパッケージオプション付きで無限エアロ付き。全部入りじゃねーかwいや、無限エアロは冗談だ。ネットで見ても無限エアロ付きの高年式車は結構なプライスが並んでいて選択肢に入らない。
WのLパッケージの方もやっぱり高くて手が出ないが、もう一つ下のグレードであるAのLパッケージが地元の中古屋で売られているのを見つけた。
その車はH14式でまだ新車登録から1年経っていない。しかも走行8000キロなのでほとんど新車みたいなものだ。LCWもそんなもんだが。価格は128万。
無限エアロではないが、同じくディーラーオプションであるモデューロのエアロもついている。そんな程度のいい中古車が出回るものだろうか。まぁ、とりあえず見に行ってみよう。
展示されている車を具にチェックしたが、事故車という感じではなかった。どんな経緯でここにあるのかは不明だが、購入して何か問題になりそうな要素は見た感じ特になかった。
ということで、この車の見積を出してもらうと同時に、LCWの査定をしてもらった。結果下取りは135万円とのこと。うーん、もうひと声、と交渉したが、これが精いっぱいという。これだとスパイクはLCWの買い取り金額と相殺で手に入るが、LCWの残債はほぼ全額残る。そう考えると微妙だったが、LCWより税金が安く、燃費が良くてガソリンもレギュラーで済む。TCOで考えたらLCWよりも多少メリットがありそうだったので、結局そのスパイクを購入することにした。
ということで次期マイカーはスパイクになった。暫くの間残ったLCWのローンの支払いが大変だったが、月々の返済額は多少下がったので、その分生活における不安も多少軽減された。もっとも、仕事も慣れてきたらどんどん多忙になって残業代がたんまり入ったし、業績好調でボーナスも弾んだので、当初思っていたよりはそれほどカツカツにはならずに済んだ。だったらLCW乗り続けてればよかったじゃん、と言われたら返す言葉もないが、あそこのメーカーは当時やらかしまくってどうしようもない状態だったので、まぁ、後悔はしていない。
これまで車を買っては1年前後で手放すという無茶ばかりやっていたが、流石にそういうやんちゃをしてていい年ごろはとっくに終わった。
さらには、お付き合いしていた女性(カミさん)と結婚したので、なおさら無茶はできなくなった。
車は気に入っていたので、それから7年ほど乗ったが、ステップワゴンにバトンタッチする形で手放すことになった。