[DigiItem-09] NEC PC-9801VM2
(Spec : [CPU]V30 8MHz&10MHz / [HDD]なし / [MEM]512KB)
1997年頃入手:
▲下がPC-9801vm。上に乗っているのはEPSONのAP-800という熱転写型のプリンタ。
ある日、父親から連絡があった。
「知り合いからパソコンを貰ったから使えるようにしてくれないか。」
電話口で父は弾んだ声でそんな風に言った。自分がVXやUSでゲームをやったりしているのを見て父もやりたいと思っていたらしい。そこへきて知人がタダでくれるというのだから、そりゃ声も弾むだろうw
ということで最低限環境を整えるべくソフトなどをFDに入れて実家に行き、父の部屋に入ると、パソコンラックに恭しく鎮座していたのがこれだった。
またお前かw
まぁ、タダで貰ってくるようなPCがまともに使えるPCであるわけがない。9801だっただけマシと思うべきか。せめてVXだったらなー。
このvmというモデルは個人的には忌々しい思い出のあるPCなのだ(上記リンク参照)。まぁそれはさておき。
PC-9801はビジネス用途に力を発揮するマシンとして開発されており、PCを買い替えても旧PC時代に購入したソフトウェア資産がそのまま使い続けられることをアピールポイントの1つとしていた。だが、VX以降のモデルでは640KBかそれ以上のメインメモリを標準搭載していたのに対し、この機種は512KBしか搭載されていなかったため、アプリケーション開発面で様々な制約があった。そのため当時発売されていたゲームなどは「9801vm不可」と明記されたものが多かった。
vmにも対応しているソフトがないこともないが選択肢は大幅に狭まってしまう。つまり、このPCでは父親の希望を叶えることが難しい。そうした曰くを父に説明したところ少しがっかりしたような顔をしていた。とりあえず今後意識して探してみようとは思うので、どんなジャンルのゲームをやりたいのか、と聞いたら、麻雀ゲームなどが出来ればよい、という話だ。じゃあフリーソフトでいいか。と言うことで以前入手した麻雀ゲームをFDに落として渡してあげた。
暫くはそのゲームで満足していたようだが、ほどなく飽きたらしい。まぁそうだろうな。数か月後、使わなくなったからいるか?と持ち掛けられた。ぶっちゃけ100%いらないんだけど、ちょっと触るくらいしてもいいか、と考えて譲り受けてきた。だがやっぱり使い道は全くなかった。
で上の写真のとおり余生を押入で過ごしていたわけだが、いつの間にか手元からなくなっていた。
誰かにあげたのか、処分したのか全く覚えていない。