[Delsol-07] いじりれき 2002/09-3

トランストップ故障 & ステッカーチューン:


ある日、オープン状態でドライブを楽しんでいる時に飲み物を買おうとコンビニへ立ち寄った。オープンにしたまま車を離れる訳にはいかないのでルーフをクローズすることにしたのだが、クローズ操作の途中でルーフが動かなくなってしまった。やり直そうと一旦開く方向へ操作しても動かないし、もちろん閉める方向にも動かない。どうしよう。。。

というのもデルソルはトランストップの開閉中は走行できないようになっているのだ(厳密に言えば時速10kmくらいまでの走行は出来る)。つまり屋根が中途半端な状態のままなのでこれ即ち立ち往生である。

進退窮まってI氏に助けを求めたところ、電話口でチルタギアが壊れたんじゃないの?と言っていた。

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チルタギアというのは上の写真のようにルーフの後端部分を持ち上げるためのギアである。ここが壊れてしまった為にギアが空回りして動かなくなってしまったのではないかということだ。


なるほど。で、こういう時にどうしたら良いんだろうか。とりあえずマニュアルをチェックしてみると、専用の工具を使って手動で閉めてくださいと書かれていた。運転席背後のグローブボックスの中に格納されているエマージェンシー用の工具を使って、ルーフ下降用ソケットを回すことで手動で格納することが出来るそうだ。

ということでその工具をソケットに接続してぐるぐる回してみるが、小さい力で大きいトルクを稼いでいるらしくいくら回してもルーフがなかなか降りてこない。

そのソケットは上述のグローブボックスの中に設けられている。なのでこれを回すためにフロントシートを前倒しにしてその隙間から上体を入れ、足は開けたドアの外に投げ出した体制で作業を行わなければならず、わき腹がつりそうだ。で、そんな体勢で作業しているので否が応にも目立ってしょうがない。店を出入りする客から、あいつ何やってんだ?的な視線が刺さる。だからさっさと済ませたいのだがそんな思いをあざ笑うかのようにルーフはのんびりちょっとずつしか下がらない。

結局、数分程度格闘の末ようやく完全にクローズすることが出来た。その状態で再度エンジンを始動してみたら開閉中モードが解除されたので普通に走行させることが出来た。とりあえずその状態のままで帰宅。ひどい目に遭った。。。

 

週末にI氏の工房を訪ねチルタギアユニットを分解してみたら、案の定ケースの中でギアが砕けていた。チルタギアはプラスチック製で劣化によって壊れてしまったようだ。ネットで検索すると同じような事象に遭遇した人の記事をいくつか見かけた。どうもこのギアはデルソルの弁慶の泣き所のひとつであるようだ。

一旦ユニットを元に組み直してディーラーに部品を発注しにいった。平均的にどのくらいの期間使えるのか分からなかったが、また壊れたときに部品がなくなっていたら困るので、念のため2セット取り寄せておくことに。

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というわけで、こちらがそのチルタギアである。部品番号は04857-SR2-315。

実はホンダで取り扱っているチルタギア関連の部品は2種類ある。組み込み済みのユニット一式のものと、上記のギア単品である。組み込み済みの方が取り替えるだけなので交換が楽なのだが3万円くらいするので手が出ない。ギアのみだと1500円ほどなので言うまでもなくギア単品である。

ちなみに故障しやすい部品なので、耐久性を考慮して金属で削り出したギアを自作して販売している人もいた。価格は確か1万円くらい。寿命が長くなればその分煩わしさはなくなるので少し俎上で検討したが、純正品なら6回交換できるということで選択されることはなかった。

 

で、普通ならここから交換作業の様子を写真を交えてお届けする所だが、今回も例によって作業中の写真は撮影していないので勘弁願う。基本的にはユニットを留めるネジを見えている物から一つ一つ外していけば割と容易に分解可能。ギアユニットの中はたっぷりのグリスで満たされている。一方取り寄せたパーツの方はグリスアップされていないので装着前にグリスを塗布する必要がある。手がベタベタになることは避けられないので、ディスポーザブルのビニール手袋などを嵌めて作業するのが吉である。

粉砕されたギアを丁寧に除去して、それから新しいギアをその場所に収めて後は逆の手順で閉じれば作業完了である。

 

動作確認の結果、正常動作が確認できたので一安心。ただしルーフを上昇させるときにジャラジャラ・・・というノイズが混じるようになった。ギアの位置が微妙に合っていないようだ。だがギアに無理がかかっている風でもないうえ、ルーフに手を添えながら作動させると音が出なくなるので暫く様子を見ることになった。

 


さてここからは余談。車のチューンナップは何もパーツを加工したり取り付けたりするだけじゃない。まぁ、この文章を読んでいる時点で下の写真は視界に入っていると思うが、ステッカーチューンだって精神的なチューンナップに絶大な効果を発揮するのだ。

というようなことをI氏が言っていた。そんなもんですか。

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先日ツインリングもてぎまでドライブに行った。ただしLCWでwいや、本当はデルソルで行きたかったのだが同行者がいて乗り切れなかったのだ。。。

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で、そこでI氏が購入してきたのがHonda Racingのレタリングシートである。貼り付け場所は上記の写真のとおり。

10馬力くらい?アップ?した?(全て疑問形で話す人)

Posted by gen_charly