[Spada-28] いじりれき 2010/08-5

サンルーフ用網戸:


このところ網戸やらサンシェードやら、快適な車中泊の追及に余念がなかったわけだが、もうひとつ車内の温度調整のために活用したい所がある。サンルーフである。サンルーフは当たり前だが天井にある。熱い空気は上の方へと上がっていく訳だから、そこから換気できればもっと効率的に車内の気温を下げることが出来るはずだ。

ただサンルーフ用の網戸と言うのは流石に売っているのを見たことがない。となると自作するしかないか。。。とは言っても開け閉めを頻繁にする訳でもないし、ルーフ上なので誰かが入ってくることもないだろうから割とシンプルな物で良いはず。

色々アイディアを練っているうちにこないだ設置したカーテンに目が留まった。

20100704_181856

ご覧のとおり生地がメッシュになっている。と言うことは通気性があると言うことである。この場所に設置するカーテンとして考えた場合、通気性より遮光性を重視したいのだがご覧のとおり向こう側の光がダダ漏れである。

でも通気性があるのであれば網戸の生地として最適である気がする。だがこれを網戸に流用してしまうとここに掛けるカーテンが無くなってしまう。

・・・あ、そうか。スパイクで使っていたカーテンがあるわ。
という訳でスパイクで使っていたカーテンを引っ張り出してきてここに掛けてみたらぴったりサイズだった。ではこちらのメッシュカーテンはサンルーフに装着できるだろうかと宛がってみた。2分割されているうち片割れのサイズがリアのサンルーフとほぼ同サイズで、もう片割れは半分にカットすればフロント側のサンルーフにぴったり当てがえることが分かった。神がかってる!

問題はこのカーテンをどうやって天井に貼り付けるかである。貼りっぱなしという訳には行かないので脱着できるように作る必要がある。一番シンプルなのはマジックテープでの固定だろうか。ただこの方法だと何度も脱着するうちに天井の内張の生地を傷めてしまいそうな気がする。だったら天井側にも予めマジックテープの受け側を貼っておくか。

と、そんな具合でトントン拍子にアイディアがまとまっていった。では早速制作に取りかかろう。

 

まずは切断したカーテンの切り口をまつり縫いしておく必要がある。裁縫はカミさんの方が得意なのでお願いしてやって貰うことに。
その間に自分は材料の買い出しに行ってきた。

20100808_223109

まずはマジックテープ。量り売りされているものは1cm幅のものしかなかった。1cmだとちょっと幅広なので縦に半分に切って使うことにする。

20100808_223017

そのマジックテープはタッカーを使って天井内張に固定することにしたので安物のタッカーを購入。500円ちょっとだった。

両面テープとかで留めた方が手間がない気もするのだが、撤去時に粘着が残ると汚くなってしまうのでそれ以外の方法で、と言うことでチョイスした。これならホチキス針のようなものを刺すだけなので剥がし後も目立たないだろう。

ちなみにカーテン改め網戸をこのマジックテープに貼り付けて固定する訳だが、ホチキス針での固定となるので網戸とマジックテープの接着力の方が強いと思う。網戸をしまう時にこのマジックテープが一緒に剥がれてしまっては元も子もないので、カーテン側のマジックテープは全周に貼るのではなく要所要所に留めておくことにした。

 

自宅に戻ってカミさんの作業状況を確認したら、まだ縫っている最中だと言われた。さてはテレビ見てたな。。。
あまりせっつくのもかわいそうなので、とりあえず先に天井側の作業を進めておくことにした。と言っても自宅の駐車場は立体駐車場なので、近隣のコインパーキングまで移動して作業を行う。

日中は暑くて作業が出来ないので元々夜に作業しようと思っていたので丁度良かった。

20100808_230910

位置決めをしてマジックテープをセロハンテープで仮止めして、タッカーを打ち付けてみるとなかなかの爆音をかました。
窓を開けて作業しているのでこの打ち付けた時の音が近所のマンションに反射して聞こえた。これはまずい。。。

何度もバチバチとやっていたら発砲事件と間違われて警察を呼ばれるかもしれない。仕方ないので窓を閉めてエアコンを付けながら作業することになった。エコの精神からは外れるがこればかりはやむを得ない。都会での車いじりはこういう所が不便である。

 

というわけで作業続行。要所要所にタッカーで針を打ち込んだあと、固定具合を確認するために少し引っ張ってみたらあっさりと剥がれた。だろうな。。。ホチキスの針をまっすぐ打ち込んでいるだけの状態だから引っ張れば抜けてしまうのは自明の理である。運良く良い感じに固定されるようだったら作業の手間がだいぶ省けたのだが、そうは問屋が卸さないか。

仕方ないので次の対策として内張の裏側からそのホチキス針を折り曲げることにした。こういう複雑な造形になっている所を留められるホチキスがあれば一瞬で終わる作業だが、そういう道具を見たことがないので手作業で頑張るしかない。

サンルーフの周囲を固定しているゴムモールを外して内張を少しめくってその隙間からラジオペンチを差し込んで針の先を折り曲げる。ペンチの先端部分がかろうじて届く位の奥まった所に針先が出ているので、ペンチを上手く動かして針先を倒すようにしていく作業となった。力がかけづらいのでもの凄く面倒。。。

20100808_230147

1時間ちょっとかかって仮固定が終わった。一旦家に戻ると、♪かーさんがよなべーをして。。。引き続きまつり縫いに勤しんでいた。いくら何でも時間がかかりすぎだろう。と言うかなんで手縫いしているの?と思ったら、ミシンを処分してしまったという。安物のミシンなので普段使いで全く使い物にならなかったのだそうだ。。。

既に夜半を過ぎていることもありもはや不機嫌な顔をしている。そりゃまぁ不機嫌にもなるよな。
それでも心折れずに最後まで縫ってくれた。そこで引き渡されて今度は自分がマジックテープを付ける番になった。最初はそのマジックテープも縫いつけるつもりだったのだが、そんなの手縫いでやっていたら朝になってしまう。仕方なしにホチキスで固定して済ませてしまった。

20100808_223421

1時間ほどかかってどうにか完成。

20100810_002327

という訳で完成。まつり縫いのおかげで切り口が綺麗に整った。カミさん様々である。

20100816_225451

で、装着してみた。サイズはほぼぴったりなのだが、少し大きめだったようで余りが出て僅かにだぶついてしまった。ここから虫が入ってしまうと意味がないので、これは後日調整する必要がありそうだ。

20100816_225522

数日後東北へ旅行に出かけた際に早速使用してみた。予想どおり熱気が外へ抜けて、サイドウィンドウの網戸から外の涼風が車内に流れ込んできた。おかげで快適に過ごすことができた。

 

翌朝、物は試しに付けたままで走ってみたら、日よけとしてもなかなかの効果を発揮し窓を開けたまま走っても快適だった。普段日焼けするからとサンルーフを開けるのを嫌がるカミさんにも好評だった。

かように良好な成績をたたき出した天井網戸だが、風のない日はあってもなくても大して違いはなかった。我慢できずにサイドのフラップの窓を開けて寝たらがっつり蚊に刺された。次はフラップ窓用の網戸の検討が必要そうだ。


それとこれを装着して屋根を開けている時に雨が降るとアウトである。寝ている間に足に雨が当たる感触があって慌てて窓を閉めたがシートがうっすら湿ってしまった。。。降雨時でも屋根を開けておける方法がすぐには思いつかないが、とりあえず傘でも広げるかw

Posted by gen_charly