[Delsol-16] いじりれき 2002/12-1

ひとりクリスマスぶらり旅:


唐突だが無職になった。弊サイトのどこかにその経緯は書いた。それ自体は契約上、そういうことがあってもおかしくない仕事をしていたので、まぁ仕方ないといった程度の話でしかないのだが、新たな仕事先がなかなか決まらず、いつの間にか無職のまま2か月が過ぎようとしているので、ぼちぼち手持ちが心許なくなってきている。仕事するのはあまり好きではないので、このまま休みが続いたら良いなと思う気持ちもある反面、それでは生活が立ちゆかない。そこだけが悩ましい。

思いがけない長期休暇なので、どうせならどこかに旅に出たいところだが、いかんせん先立つものがない。いっそあてどない旅に出てそこでバイトしながら放浪するか。それも憧れとしてはあるが、自分はそんなバイタリティを持ち合わせていない。そんなわけで、ひたすら自宅に引きこもっているのだが、それはそれで流石に息が詰まる。

 

そうこうするうちに世間はクリスマスシーズンに突入した。街中で山下達郎の歌声をよく聞くようになった。そんな自分もロンリーである。そして迎えるクリスマスイブ。なにひとつ明るい展望が見えない我が家でひとりクリスマスを過ごすのは耐えられなかったので、とうとう我慢できずドライブに出た。といっても遠出をするような懐の余裕はない。とりあえずあまりお金をかけずに行ける奥多摩へ行ってみることにした。

つい先日、都心でも積もるような雪が降ったばかりなので、多摩の奥地へ分け入っていくのに雪の心配がないでもなかったが、雪に閉ざされたら戻ってくればいいだけなので、行けるところまで行こう。

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気が付くと奥多摩の最奥部にある奥多摩周遊道路のところまで来ていた。普段ならこのまま山梨方面へ通り抜けてしまうのだが、今回は奥多摩周遊道路へ入った。この道は檜原街道に繋がっているので、そのまま五日市に出て帰ろう。そんなことを考えながら走った奥多摩周遊道路は雪がちゃんと除雪されていて道路は乾いていた。ただ、檜原街道の集落の辺りでは路肩の雪を解かすためか、路肩の雪を再び道に捨ててあるところがあった。それに乗り上げてスリップしたらかなわないので、避けながら進んでいった。

 

もちろん屋根は開けてある。こんな極寒の中オープンで走り回るなんでアタオカの類いに思われるかもしれないが、しっかり厚着してエアコンをつけておけばそれほど寒さは感じない。むしろ頭のあたりだけひんやりして頭寒足熱でスッキリするくらいだ。

上の写真はそんな道すがらの広場で撮った1枚である。写真のサイズが小さいのは、当時の携帯電話のカメラで撮影したからだ。映りはひどいがカメラを持っていかなかったので、このときの写真はこれしかない。

そうして浮いたイベントも特にないままドライブを済ませ自宅に戻ってきた。ただそれだけだったが、このところの煮詰まりかけていた気分はちょっとスッキリした。よい気分転換になったと思う。

Posted by gen_charly