[Delsol-17] いじりれき 2002/12-2
ELメーター取り付け:
仕事にあぶれてまもなく2か月になるが、ようやく年明けから新しい仕事が決まったので胸をなでおろしているところだ。といっても、もともと車のローンやら日々の散財やらでろくに貯金もしていなかったので、ストックもインカムもない暮らしはやはり不安である。
それでも年末年始には恒例の年越しドライブに行きたいと思っている。そのために緊縮財政を発動して極力お金を使わない生活をしていた。そんなさなかに迎えたクリスマスイブ。前回のエントリに書いた奥多摩へのドライブの帰りに、スーパーで値引き販売されていたタラの切り身を買ってきた。クリスマスイブだからせめて鍋をつつくくらいの贅沢をしても罰は当たらないだろうと思ったからだが、そこはケーキか七面鳥だろ、というツッコミはノーサンキューである。そんな余裕はないのだ。せめてタラ鍋を食うくらいいいだろ。
ところが、このタラに大当たりしてしまった。当たるといっても食あたりである。その晩はトイレから離れられなかった。
医者でもらった薬を飲んで横になっていたら2日ほどで回復したが、体力がなくなっているせいか、年越しドライブに行くモチベーションを失ってしまった。無理に行く必要もないなと思って、年末年始は自宅で過ごすことに決めたのだが、どこへも行けないのはそれはそれで暇だ。何かやることがないかと思案しているうちに、ふと以前買ったきりになっていたELメーターパネルの取り付けにチャレンジしてみようと思った。

こちらがそのELメーターパネルキットである。デルソルの4つのメーターと同じデザインになっている。なぜ取り付けを躊躇していたのかというと、メーターの目盛りの位置が全然合っていなかったからだ。入手してからそのことに気が付いたのだが、なぜ目盛りの位置が全く違っているかというと、このメーターは北米仕様のデルソル向けの製品なのでスピードがマイル表記なのだ。そのうえ、VXi用なのでタコメーターの数字は位置も違えばレッドゾーン回転数の表示も違う。
まぁAT仕様なので、タコメーターの方は位置がずれていてもさして不都合はないのだが、スピードメーターがマイル表記なのは困りものだ。これだと今自分が何キロで走行しているのかがさっぱり分からない。さすがにこちらはそのままでは装着できない。キロメートル表記の位置が分かるような加工が必須である。でもどうやってそれを加工すればよいのかまったく見当がつかなかったので、そのまま放置となっていたという次第。
時間はたっぷりあるのだから、この時間を使って腰を据えて対策してみようと思う。なお、今回作業中の写真は撮影していない。文章での説明が多くなってしまうがご了承願う。

あれこれ思案した末、このようなソリューションとなった。数字の近くにひかれている赤色の線が純正メーターの位置から割り出した20キロごとの線である。安直に過ぎる気もするがこれ以上の妙案は浮かばなかった。
ちなみにメーターには赤字でキロメートル表示の目盛りが書かれているのが見える。だが、ご覧のとおりその位置も合っていない。そもそも国内仕様のデルソルは240キロまで書かれていない。これもどうやらマイルを換算して記入してあるだけのようだ。
なお数字は書き込んでいない。書ける場所がなかったからというのもあるが、フリーハンドで字を書いたら大惨事になるのがオチだからだ。普段の走行でメーターをずっと見ているので、既に大まかな位置は頭に入っている。だから線を見れば大体何キロで走行しているのかはすぐに分かるからだ。もちろんこれでは厳密な速度は分かりようがないが、40キロと60キロと100キロあたりがちゃんとしていればあとはそう困る場面もないだろう。ただ、使ってみて分かったが、盤面全体が発光するELメーターなので、発光した状態だとこの赤線がほとんど判読できなかった。線を太くするとか、カッティングシートなどで加工するとか、対策の検討が必要だ。
ついでに指針を赤く塗ってみた。といっても油性マジックで塗っただけだが。もともとここは裏面が白く着色された透明なプラスチックになっていたが、背景が全面的に光るようになったら針の位置が見づらくなってしまったので、視認性向上のため塗ってみた次第。

メーターパネルの一番左側は時計とトランストップの動作状態を表示するインジケーターになっている。ここには指針類がないので、見た目が少し寂しい。そしてELメーターの方はインジケーターの部分が窓開きになっていて、背後の元のインジケーターがそのまま見えるようになっている。だが、地が黒なのでなんかイマイチバランスが悪い。そこで写真のように加工してみた。
この緑色のシートは100円ショップで売られていた緑色の反射テープである。デルソルの色とはやや色合いが異なるが、同じ系統の色なのでいくらか見栄えが良くなったと思う。ちなみに反射テープなので光を当てると鮮やかな緑色で反射する。
それから、時計表示部分にも100円ショップで買った透明折り紙(カラーセロファン)を切って貼ってみた。ここは元々はスモークカラーのプラスチックが嵌められていたのだが、分解時に加減を誤って割ってしまったので、急遽こんなソリューションを思いついた。古い電卓みたいな色合いで表示されるようになったが、これはこれで悪くない。
写真は全て加工後の写真となっているが、諸々手を加えたELメーターを最後にメーターパネルに装着する。装着の際、中央の円形に穴が開いている部分にメーターの針を通してメーターパネルに位置合わせをするのだが、穴が小さくて針を通すのに少々難儀した。針を抜いてから作業すれば簡単なのだが、ちょっと針を外す度胸がなかったので、あれこれ工夫して知恵の輪的要領で針をかわした。最後は両面テープで貼り付ければ完了である。

ちなみに、上の写真はメーターのATシフトインジケーター部分である。指針類は全てELによって発光するが、この部分だけ従来の電球色のままなのが気に食わない。自分に電子工作のスキルがあれば、ここもカラーLEDなどに交換するのだろうが、やり方が分からなかったので自分でもできる加工として、極めてアナログではあるが電球をマジックで塗ってみた。

ただし、電球は色を付けても案外色味が出ない。それは知っていたので、更にカバーの裏側に例の透明折り紙を貼ってみた。加工が雑だが、見えないところなのでまぁいいか。
それはいいのだが、これだけ着色しても2速と1速の青色はあまり色味が出ずどうにも黄色っぽい。今できることはこれだけなので今回は我慢するが、やっぱりLED化してみたくなった。そのうち勉強するか・・・。

元通りに組み直して完成。メーター周りのパネルがシルバーになっているのはI氏が先だって加工したものだ。この色のおかげでむしろELメーターのホワイトがしっくりしているように思う。
最後にこれを車に装着したら作業完了。ELメーターの配線はメーターユニットの裏側へ逃がしてコントローラに接続し、コントローラーからの配線を電源とアースに接続すれば完成である。
点灯させてみるとちゃんと光ってくれた。色は淡いグリーンとブルーで切り替えて使うことができる。メーターの明るさはコントローラーのつまみで調整可能。最大値にするとちょっとまぶしさを感じるくらいの明るさになる。元々地味な電球色だったメーターが急にエレクトリカルパレード状態になって随分と賑やかだ。
ただし、オドメーターは無加工なので、元々の電球色のままだ。やっぱりメーター照明のLED化は検討必要か。
残念ながら点灯状態の写真は1枚もない。なぜかというと半月もたたないうちに壊れてしまったからだ。近いうちに撮影しようと思っていたのだが結局撮影できずじまいだった。メーターが暗いと文字が読めないので、やむなく撤去してしまった。いくら何でも早すぎるだろう・・・。