[ParentsCar-07] DADGE RAM VAN
| 型式 | |
| 全長/全幅/全高(mm) | |
| 車両重量(kg) | |
| ミッション | |
| 駆動方式 | |
| エンジン型式 | |
| エンジン種類 | |
| 総排気量(cc) | |
| 最高出力/回転数(ps/rpm) | |
| 最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | |
| 所有時期 | 昭和61年~昭和63年頃 |
父親と職場の同僚2人が意気投合して共同購入した車と聞いている。1000万円近くしたらしい。当時はバブルの絶頂期、意気投合したメンバーはこの車が手元にやってきた時にはさぞかし高揚感に包まれたものであろうと思うが、1人330万・・・。
アメリカの巨大バンである。といってもビッグ・アメリカではこれが普通サイズ。日本で幅を利かせているアルファードやエルグランドもその基準でいえば小型車である(当時はそれすら存在していなかったが)。なので日本のワンボックスはでかい車でもミニバンと称する。
当時の外車は日本向け仕様というのがほとんどなかった。大抵ハンドルは左ハンドルだし、片側ドアの場合、リアドアは車道側に付いている。日本では運転しづらい車ということになるが、日本国内においては左ハンドルの車を所有すること自体がかなりのステータスだったらしく、右ハンドル仕様はむしろ敬遠されていたと聞く。

実は左ハンドル車にはメリットもあった。足元周りが広々とするのだ。運転席の左右にかかわらずアクセルは右側、ブレーキは左側というのが万国共通なので、運転席が左側にあるとアクセルペダルが車両中央寄りに置かれることになり、タイヤハウスに邪魔されないのでその分足元が広くなるのだ。もちろんそれは小型車であるほど効果が大きくなるので、そういった意味ではむしろ日本車の方が右側通行に向いているのかも知れない。
それはさておき、この車には一度だけ乗せてもらったことがある。車内はラウンジのようになっていて、後部座席はキャプテン型のシートが3脚と最後部にラウンドしたソファというレイアウトだったと記憶している。そのキャプテンシートも日本のミニバンのように整然と並べられているのではなく、ランダムに配置されていて広い室内を存分に活用していた。
だが、ラウンジ仕様なだけあって基本的に室内が暗い。それは見てのとおりサイドウィンドウが小さめで数が少ないうえに濃いスモークが貼られていたからだ。周りの景色を見るための車ではないということなのだろう。
開口部が少ないので温度調整はもちろんエアコン頼りである。一応換気用にサイドウィンドウの下側が小さくスライドして開くようになっていたが、これが自分にとってはどうしようもなくいただけなかった。
何しろ自分は外の景色が見えて外気に当たっていないとすぐに車酔いをする体質だったので、この車に乗せてもらってすぐ車酔いになってしまった。
そんなわけで、親の満足げな表情と裏腹に自分は乗っていてもちっとも楽しくなかった。
いつ手放したのかは定かではないが、そんなに長い期間所有していた感じではなかった。手放した理由も不明である。まぁ払えなくなったのだと思うが。