[ParentsCar-09] NISSAN HOMY
| 型式 | E23 |
| 全長/全幅/全高(mm) | 4350/1690/1950 |
| 車両重量(kg) | 1435 |
| ミッション | 4MT |
| 駆動方式 | FR |
| エンジン型式 | SD22 |
| エンジン種類 | 直列4気筒OHV |
| 総排気量(cc) | 2289 |
| 最高出力/回転数(ps/rpm) | 73/4300 |
| 最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | 14.8/2000 |
| 所有時期 | 昭和61年~平成元年頃 |
父は仕事で客先(もっぱら店舗)の電気系内装工事を請け負うことがあったので、機材を載せて走るバンが必要だった。
かつては日産キャラバンを使っていて室内外を好きなように改造したりしていたのだが、その後ワンポイントリリーフ的に三菱ミニキャブに乗ったあと、マツダボンゴのワゴンを使っていた。
ボンゴは3列シートの9人乗りワゴンだったので、機材を載せるのにシートをフラットにした状態にしてその上に積み込んでいたのだが、案の定あっという間にシートがボロボロになってしまった。そのうえエンジンも不調になってしまったらしく、いつの間にか買い換えてこの車になっていた。
ボンゴはサンルーフが付いていたり、シートを倒してベッドにして仮眠しながらお出かけしたりといった思い出もあり、好印象な車だったのだが、ホーミーは完全に業務用のバンだったので、あまり乗っていて楽しい車ではなかった。
インパネは写真のような全面プラスチック成型で遊び心は全くない。助手席に乗っても車の機能ひとつひとつを見つけては父との会話のタネにすることもできないので、乗っていてもどうにもテンションが上がらない。
シートはビニール張りで、リアシートはただのベンチがどんと置かれているような、どこに出しても恥ずかしくない商用バンだった。ビニールシートだから乗り心地は悪いし、夏は熱いし冬は冷たいし・・・だった。

ただ、目新しいなと思ったこともいくつかあった。ひとつは助手席ドアに設けられた左側前方下部確認用の小窓。中途半端な写真で恐縮だが、写り込んでいる写真があった。
近年では一般的な装備となっているので、これといって目新しいものではないが、かつて車高の高い車に乗ると助手席側の窓の下辺りが死角となってしまい、左折時の巻き込み事故が多発したことから、これの対策として助手席の足元付近に小窓が設けられるようになった。
当時はこの小窓から足元付近がよく見えることが新鮮で面白いと思った記憶がある。
それとこの車はディーゼルエンジン車で、父からディーゼルエンジンの車を運転するためのお作法みたいなものがあることを教えてもらった。
具体的には始動時の予熱運転。セルを回す前にキーをACCの位置にしたあと10秒ほど待機する必要があった。それにより予熱を行ってからエンジンを始動するのだという。
もうひとつは2速発進である。ディーゼルエンジンはトルクが太いので発進時に2速からスタートができるのだ。今でもマニュアル仕様のバスの運転手を見ていると大抵2速で発進させている。更によく見るとシフトゲージの左上が2速になっていたりする。1速はその左下の方に追いやられている。それだけ普段は使わないということなのだろう。車のマニュアルシフトは1速から動かすもの、という風に思い込んでいたので、なんか不思議だなと思った覚えがある。
この車は数年に渡って乗っていたと思う。だが、徐々に工事請負の仕事が少なくなって荷物や工具を大量に乗せる必要がなくなってきたとかで、いつの間か手放していた。