[Inst-15] ROLAND SCP-55

当時、活動していたバンドで、キーボードパートの手が足りない時のサポート用として、MIDIによる同期演奏を活用できないかと考えていた。だがそれを実現するためにはパソコン一式を持参する必要がある。MIDIシーケンサーとかMTRがあればもっとシンプルに実現できるわけだが、そんなものを買う余裕は当時の自分には全くなかった。

とはいえ、流石にデスクトップパソコン一式を練習の都度持ち運ぶのは現実的ではない。それで、なにかよい方法がないかと思っていたところにこの商品の存在を知ったのだった。写真には残していないので、どんなものかはリンク先を参照してもらうとして、これはPCカードサイズのMIDI音源である。即ち、ノートPCがあればそのPCカードスロットにこれを挿入するだけで、MIDI環境が実現できるという画期的な製品である。

幸いなことに、当時自分はLibretto20を所有していたので、LibrettoとこのSCPを持っていけば手軽にMIDIと同期した演奏が可能となる。ということで購入してみたものである。


音源の性能としては、その型番からも分かるとおりSC-55相当で、ネットに有志がアップロードしたデータなんかも、大抵不都合なく再生できた。音源チップはPCカード内に内蔵されていて、各種インターフェースはカードに接続する拡張ボックスの方に装備されていた。

再生はTMIDIというフリーソフトを使った。このアプリは音源の機種をアプリ内で定義しておくことで、他機種用に作成されたMIDIデータもその音源上でエミュレートしてくれる優れもののソフトだった。その割に動作が軽いので、貧弱なノートPCでもストレスなく活用することができた。


そんなわけで、環境を作ってからスタジオに入って早速使ってみたところ、ドラムからクレームが出た。リズムが正確すぎて却って自分の演奏のテンポの揺れが気になって演奏しづらくなるというのだ。そりゃ相手は機械ですからね・・・。

結局、ドラムからそっぽを向かれてしまったので、それ以上活用することができなかった。そのまま物置行きとなってしまったわけだが、何年かした時に急にちょっと使いたいなと思う用事があったので、物置を探したら見つからない・・・。なんでいつもいつの間になくなるかねぇ。

Posted by gen_charly