[Inst-18] AKAI EWI3020 + EWI3030m

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これも当時の彼女がミーハーを発揮して購入したものだ。購入したは良いが弾きこなすことができないと言って自分の元へやってきた。いいのだろうか、こんな高級楽器・・・。

EWIはウィンドウシンセサイザーと呼ばれる楽器である。下に掲載した写真にある縦笛のようなコントローラーに息を送り込んで音源を制御する。T-SQUAREのフロント奏者がEWI使いの第一人者として知られている。

このシリーズは何世代かあり、3020シリーズは三世代目となる。EWI3020というコントローラと、EWI3020mというアナログ方式の音源モジュール、ないしはEWI3030mというPCMサンプリング方式の音源モジュールの組み合わせて構成される。

T-SQUAREのフロント奏者である本田雅人氏はもっぱら3020mを使っていたせいか、この楽器を購入するアマチュアももっぱらそれだったように思う。3020mの方がパラメータの調整が細かくて、自分の出したい音をセットしやすいらしい。

だが、なぜか彼女が買ったのはサンプリング方式の3030mの方だった。まぁ使いこなせないのだからどっちを持っていても大した違いはないのだが・・・。かくいう自分だって吹奏楽なんかこれっぽっちもやったことがないので吹きこなせる気がしない。

そこで自分のバンドのSAX担当に声をかけたところ、使ってみたいと返事があり、彼の元へと旅立つことになった。

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それから暫くしたころ、スタジオに持ち込まれたコントローラーを見て驚いた。本来、このコントローラーの色は真っ白である。にも関わらずこの派手な色合いはどうしたことか。尋ねると、彼のSAX仲間にそそのかされてEWIのオールペンにチャレンジしたらしい。

この塗料はマジョーラと呼ばれるものだ。マジョーラ2000年前後に流行った塗料で、正面から見ると全体が写真の上の方の紫色に見えるのだが、このように下の方から見ると緑色に見える。そんな不思議な塗料である。車や電子機器の塗装にはよく使われていたが、楽器の塗装で使ったのは彼らが初めてなのではないだろうか。

彼はこの楽器を携えて何度かステージに上がったが、その辺の時期から彼は本業のSAXの方に傾倒しはじめ、徐々にEWIへの興味を失ってしまってめっきり出番もなくなってしまった。

残念なことに、数年後に再び電源を入れた時には音色データが全てクリアされてしまったらしく、今更いちから音色を作る気にはなれないといって完全にお蔵入りとなってしまった。それ以降この楽器の行方は不明である(多分彼の家のどこかにある)。

Posted by gen_charly