[Delsol-05] いじりれき 2002/09-1

パーツ塗装、ナビ ・ オーディオ取付、ステアリング交換:


ホンダと言えばVTECエンジン。ある一定の回転数から更にもうひと頑張り盛り上がって高回転域まで吹け上がるエンジンは一度乗ったら病みつきになる、ってなもんで。

・・・なんて分かったような口をきいたが、自分はこれまでVTECエンジン搭載の車に乗ったことがなく、デルソルが自分にとって初めてのVTECエンジン搭載車だった。という訳で、その官能的なエンジン音と加速感を体験してみたくなるのは自然の流れ。
期待に胸を膨らませて高速の加速車線でアクセルをベタ踏みしてみた。シフトはしっかりとキックダウンして2速でぐんぐん加速していく。回転数も4000、5000と気持ちよく増えていくが、程よき所で3速にシフトアップしてしまう。Why?どーしてですかぁ!


どこで得た情報か忘れてしまったが、デルソルのVTECエンジンは5500回転あたりでハイカム側に切り替わる設計だと聞いたことがある。にもかかわらず、このデルソルは5000回転を少し超えたら早々にシフトアップして回転数を落としてしまう。と言うことはこのクルマにとってVTECの心臓は宝の持ち腐れ、と言うことなのだろうか?

物は試し、シフトレバーをD3レンジや2レンジに入れて加速したりもしてみたが、やはり同様に適当なところでシフトアップしてしまう。高回転域はエンジンの負荷がかかるので、インテリジェントなATとしてはそんな使い方はさせません!と言うことだろうか。。。


なんか釈然としない。もっとも、別にそこまでエンジンをぶん回さなくても、普通のアクセルワークで普通に加速していくのだから、普段使いとしてはそれでも全く問題はないのだが、あると分かっているものが使えない、と言うのはどうにも腑に落ちない。

そこでいくつかのパターンで加速を試みてみることにした。その結果わかったのは、D4レンジで100km程度で巡航させた状態から、D3レンジにシフトチェンジしてその直後にアクセルを踏みこむと5500回転以上まで回ることが分かった。

とはいえ、5500回転を越える頃には速度はちょっとここには書けないような速度まで上がってしまうので、以降封印。レッドゾーンは7700回転から、となっているのであくまで常用回転域の筈だが、そのメーターは見掛け倒しか。。。


ちなみに上記の方法でも5500回転に到達する前にシフトアップしてしまうこともある。なのでこの方法が正かどうかは不明。
ただ、ハイカムに切り替わった時のエンジン音の変化と、まだ伸びるのか?という加速感はなかなかシビれるものであった。



と、いきなり役に立たないレビューかましたところで、本題に戻したい。
デルソルをこれからあちこちいじってチューンナップやドレスアップをしていくわけだが、I氏と自分でやりたいことやその到達点がずれていたら収拾がつかなくなってしまう。

そこでI氏と方針の認識を合わせることにした。その結果2人に共通したコンセプトは「純正の雰囲気を大きく変えない」だった。

車を改造するとなると、変な羽をつけてみたり、モンスターマシンにしてみたり、車内を原形をとどめないほどにデコレーションしたり、とやろうと思えばどこまででもできてしまう。

我々はそう言う悪目立ちをさせたいのではないのだ。純正の雰囲気を損なわず、それでいてより便利であったり高性能になったりする加工をする、と言うのが我々のスローガンとなった。


それらの加工にかかる費用は全てI氏と折半となるので、やりたいことは事前に認識合わせする、と言うことも前提とした。
それぞれ思い付きのアイディアをそのまま勝手に進めてしまうと、相手がそれを望まないのに折半させられる、なんてことになりかねない。もしそんなことを強行したら、信頼関係に亀裂が生じてしまう。ということで実行する前に必ずお互いにやりたいことをちゃんと説明する、ということが条件となった。

もう2人とも納車早々からあれやりたい、これやりたい、とアイディアがモリモリと湧き上がっていた。協定を結んだあと、あれこれやりたいことをリストアップしてみたが、もちろん一番はお財布との相談である。

自分など赤貧にあえいでいる状態なので、あれもこれも買う予算はまだまだ工面できそうにない。
それでもできそうなところからちょっとずつ着手していくことになった。


と言うことで、以下、2002年9月までに実施した加工について報告する。


【コンソール塗装】

20020905_190110

この車の車名であるデルソルというのは、スペイン語で「太陽」と言う意味だそうだ。イメージカラーがサンバグリーンパールなんていう浮かれた色になっていることからも分かるとおり、ブラジル(ブラジルはスペイン語圏)の楽天的な雰囲気をイメージしている訳だ。だが、ドアを開けるとその奥には黒一色のシックな室内が広がっている。

なので、車外と車内のカラーバランスがちょっと合ってないな、と感じていた。車内だけやる気になってもしょうがないだろう、と。


まぁ、そういうセンチメントな背景があるにはあるのだが、それ以前にI氏は車の内装に色を塗りたくなる習性があるので、この車を店に見に行った時から、まじまじと眺めては、あそこ塗ったらいい感じになりそうだよな・・・、なんて唸っていた。

納車された直後には、あちこち塗るよ、と宣言していたので、まぁ近々加工するのだろうな、とは思っていたが、こんなに早く手を付けるとは。。。

ATシフトレバー周りのコンソールと、オーディオを隠すカバー、写真には写っていないが、エアコンの吹き出し口の周りのリングがいつの間にかシルバーに変わっていた。

色はHR-V用のシルバーを使ったのだという。たまたま氏の自宅に在庫されていたものを使ったので出費はなしとのこと。
こういう加工の難しさが分からないのだが、塗装された部分はやりすぎ感がない程度にまとまっていると思う。元からこういう塗り分けのデザインですよ、と言われてもそうなんだ、とうなずいてしまいそうなほど自然な感じに仕上がっていた。

ただI氏いわく温めているアイディアはこんなもんではないらしい。もっとあちこち加工を考えているとのことで、どんな仕上がりになるのか楽しみだ。



【オーディオユニット交換とCDチェンジャー、ロータリーコマンダー取り付け】

20020920_085554

設置編として真っ先に交換することになったのはオーディオユニットだ。
基本的に入手先はもっぱらオークションになるのだが、これやあれや欲しいものがあるので、いい感じのものが見つかったらウォッチリストに入れておき、競りになりにくそうなものを狙って上限を決めて入札していく。運よく落札できたものから順に取り付けていくことになるわけで、このオーディオユニットが一番最初に落札されたという次第。


購入時には純正のカセットデッキが取り付けられていたが、今時カセットなんて聞かない。自分はもっぱらCDかMDなので、車で音楽を流したければマストでオーディオを交換しなければならない。

デルソルのオーディオユニットは1DIN分しかない。1DINサイズのCD/MDプレーヤーもあるにはあるが、オークションでも高値取引になっていたので手が出ない。この際CDはチェンジャーでいいや、と言うことで探して入札していたものだった。


ヘッドユニットはSONY MDX-C8000というMDプレーヤー、CDチェンジャーもSONYの10連奏の物(型番は失念)である。
いずれも半ジャンクということで格安で入手したが、一応それなりにちゃんと動いた。

MDはたまにロードしない時があるが、入れ直せば大抵問題なくロードできたので特段の問題なし。ただしMDLPに対応していない機種だったので、スタジオ練習などを録音したLP2のMDが再生できないのはちょっと困った。まぁ、その辺はうまいことやりくりすればよいだけなので問題なし。


CDチェンジャーの方も接続したら問題なく再生できた。ただし、少し大きめの段差を越えた時などは必ず音飛びした。それがチェンジャーが半ジャンクとされるが故の症状なのか、あるいはデルソルの足回りが固すぎることに由来する症状なのかは不明だが、まぁ、贅沢は言えない。多少の音飛びは許容しよう。

CDチェンジャーは専用バスケーブルでC8000と接続できるので、音のクリアさに関しては、以前のFMに飛ばすタイプのものと比べて格段に向上した。それだけでも充分。ついでに以前のモデルは独立型だったので、インパネに有線リモコンがむき出しになっていて視覚的に邪魔だったが、今回はコンポーネントになったので、ヘッドユニット側でCDチェンジャーをコントロールできるようになりインパネ周りがすっきりした。

ちなみに、このチェンジャーは助手席背面にあるシークレットボックスの部分に取り付けることにした。その分助手席のシートは倒れづらくなってしまったが、まぁ、リクライニング量を云々する性格の車ではないので、そこも割り切りである。


20030713_053014

で、もう一つ。ピンボケで恐縮だがSONYのロータリーコマンダーである。期待せず入札しておいたら落札できてしまった。
これが入手できたので、オーディオに手を伸ばさずにコントロールがに出来るようになった。
自分はロータリーコマンダーは初めて触るが、目視しなくとも手探りでコントロールできるのは何気に便利だった。

さらにデルソルの場合、オープン時の降雨などに備えてオーディオユニット部分を隠す蓋が付いている。降雨していなくともオーディオの煩いディスプレイを隠しておく用途でも使えるので、普段は閉じっぱなしで使っている。そういう時にいちいち蓋を開けなくても、オーディオのコントロールが出来るのがありがたい。

人を乗せると、ちょっと車に造詣のある人だったら、あれ、音楽どこから流れてるの?と聞かれる。
そこの蓋の中だよ、と言うと大抵の人は物珍しそうに開けたり閉めたりして遊び始める。気持ちは分かる。



【カーナビ取り付け】

20030709_004303

デルソル購入時に前オーナーが設置していたスミトモエレクトロニクス社のカーナビがあったが、どうにも操作性に難があって使いづらいったらなかった。そのうえカーナビ黎明期の名機と呼ばれるだけあって、地図は化石級に古かった。

せめてもう少し近年の地図を使いたいと思って、オークションで見つけてきたのがこれである。
機種はアルパインのCDチェンジャーナビNVA-S055。モニターはEPSON ET-W7000、その他地図ディスクなどもセットで2万円くらいだった。

ナビは引き続きCDナビとなってしまったが、DVDナビなんか手が出ないので、地図ディスクが多少でも新しくて操作感がこなれたものであれば何でもよかった。I氏は古いカーナビなども使用経験があるらしく、そうした中でアルパインのナビは使いやすかったよ、ということだったので、アルパイン製の物を狙っていたのだ。

本体は助手席シート裏を既にCDチェンジャーに占領されてしまっているので、トランクに設置することにした。チェンジャーナビなので基本ディスクは入れっぱなしにしておけばよく、トランク設置でも問題ないと判断。

トランク側から室内側へはグロメットを経由してケーブルを通す必要があり、グロメット位置まで手が届かずなかなか苦労したが、どうにか配線し終えた。


ちなみに今回はTVアンテナは取り付けなかった。元から自分もI氏もテレビをあまり見ない、と言うのもあるのだが、デルソルは屋根が脱着式だし、トランク部分も水平な場所はほぼ全てトランクリッドとなっているので、ロッドアンテナを取り付けるのに丁度良いスペースが殆どないのだ。

元々のスミトモのナビのアンテナは、トランクリッドとボディサイドのわずかな部分に取り付けられていたが、なんかそこからロッドアンテナが伸びている姿はあまりカッコよくなかったので、アンテナをつけるのなら窓に貼り付けるフィルムアンテナにしたいね、なんて話していた。

だが、フィルムアンテナは高額で手が出せない。フィルムアンテナにそこまで出費するなら違うものを買いたい、と言うことで、テレビ視聴は諦めたという次第。どうせ見ないのだからと元々のアンテナもナビ交換時に撤去してしまった。

20020905_184621

さて、相変わらずピントが合っていない写真で恐縮だが、ちょっと見てほしい。この写真は何を説明するために掲載したものか。エアコン吹き出し口の色がシルバーになっている、と言うのもそうなのだが、そこではない。

エアコン吹き出し口から一本線が伸びていることに気づかれただろうか。
ナビ本体とモニターを結ぶバスケーブルをここに通しているのだ。配線はこの吹き出し口からダクト内を通り、途中で外に出したうえで床下を通じてトランク内のナビに繋がっている。

一般にオンダッシュモニターを設置する場合、その配線はケーブルクランプなどを利用してインパネ表面にケーブルを這わせることになる。だが、そんなみっともない真似は出来ん!と昭和のガッコ親父みたいなセリフを吐いて、あれこれ試行錯誤した末の姿がこれである。


実はこれ、バスケーブル先端のコネクタのサイズが大きくルーバーの隙間を通すことが出来なかったので、一旦ルーバーを全分解してケーブルを通している。更にケーブルがある状態だとルーバーに干渉して左右の可動範囲が少なくなってしまうことから、ルーバーの羽は一本撤去されている。

そこまでこだわるか。流石I氏である。おかげでインパネ部分は実にすっきりとして気分が良い。


モニターはタッチパネルではないが、7インチワイドとなってだいぶ見やすくなった。
操作性も格段に向上し、地図はやや古いもののそれほど困らない程度には新しいのでこれで充分。

セットには地図ディスクの他にクイズミンゴールドというクイズゲームのディスクが付属していた。まぁ、普段からやるようなものではないが、折角あるので何度かプレイしてみた。こちらの操作感はお世辞にも良い物とは言えなかったが、問題はなかなか難解で結構楽しめた。

あと、車雑誌のベストカーが発売したオービスマップなんてものも付属していた。これはディスクではなくROMカートリッジになっていて、専用スロットに装着して使うものだった。
しかし、名の通った雑誌社がオービスマップなんてものを発行していることに驚愕した。



【ステアリング交換】

20020905_115619

最後に。ステアリングも交換した。MOMOのステアリングである。お大尽だー、と言いたいところだが、これはI氏の知り合いの車屋の人から提供してもらったものだ。

純正のステアリングより手の馴染みが良く、なおかつ純正っぽさを残すものだったので、ありがたく頂戴してきたという次第。
流石にハンドルボスは自分で買え、とのことだったので別途入手した。

純正のステアリングと同一径の物と聞いているが、握ってみると心なしか径が小さい気がする。その分交差点などでハンドルを切る時に回しやすくなった。そこは純正と比較して圧倒的に手の馴染が良くなったことにも起因するのかもしれない。


ちなみに、これまで掲載してきた写真がイマイチアングルが悪い写真ばかりだったが、この写真で全容がある程度把握できると思う。
どこをどんなふうに改造したのか、参考にしていただきたいw

Posted by gen_charly