[Today-01] いじりれき Today
グレード | Xi MTREC |
型式 | E-JA4 |
色 | グラナダブラック・パール |
全長/全幅/全高(mm) | 3295/1395/1350 |
車両重量(kg) | 690 |
ミッション | 5MT |
駆動方式 | FF |
エンジン型式 | E07A |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒SOHC12バルブ |
総排気量(cc) | 656 |
最高出力/回転数(ps/rpm) | 58/7300 |
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) | 6.1/6200 |
年式 | 1993(平成5)年式 |
購入年 | 2003(平成15)年 |
購入時走行 | 75000km |
デルソルが納車されてはや1年。この車はI氏と共同所有ということで購入した車だ。人生で初めて車を共同所有するという経験をしているわけだが、今のところ案外うまくいっている。車のチューンナップやドレスアップの方向性についてはI氏の趣向に異議はなく、毎度その仕上がりを見るのが楽しみとなっているし、そうした加工にかかった費用も、自分が購入したパーツ類の代金もきっちり折半のルールが徹底されていて、これまで揉めることなく維持できている。
それまでマイカーとして乗っていたLCWは自分でもどうかと思うような衝動買いで購入した車で、案の定支払いが続けられず1年余りで手放し、モビリオスパイクという車に買い替えた。そのことで毎月のローンの支払いの負担感は幾分軽減され、わずかながら生活に余裕が出来るようになった。
引き続き2台持ち状態なので、積載力に優れて車中泊も難なくこなせるスパイクと、オープンエアーを感じながらの爽快なドライブが楽しめるデルソルを気分によって使い分けられるメリットは、何物にも代えがたかった。
デルソルやスパイクの車いじりのため、相変わらず月イチ程度の頻度でI氏の工場に集まってあちこちいじくっている。この日も彼の作業場に集合していた。
ちょっとした休憩の折、I氏がPCで自動車情報のサイトを見ながら、
「いま見ているやつなんだけど、トゥデイのXiってグレード。これビートと同じエンジン積んでるんだよねー。Xiでマニュアル5速、オートエアコン、サンルーフ、リアスポイラー、アルミ。。。って、フルオプションじゃん、これw」
なんて言い出した。
トゥデイという軽自動車があることはもちろん知っている。初代は軽自動車っぽくないあか抜けたデザインが衝撃的で結構好きな車だったのだが、最終形は女性ウケを狙った丸っこいデザインがあまり好きになれず、興味の対象外だった。なので、そんな街乗り車にビートのエンジンを積んだグレードがあることは知らなかった。
でもまぁ所詮興味の対象外なので、ふーん、なんて適当に相槌を打っていた。
だが、それで話が流れなかった。
「これは前期型だねぇ。俺は前期型のリアの窓がJカットになっているのがカッコよくて好きなんだよね。」
・・・あれ?、これは買いたい、って言っているのかな?
そんな羊の皮をかぶった狼みたいな車、確かに面白そうと言えばそんな気もするが、MTでしょ。MT車は教習所で乗ったきりで、操作方法もすっかり忘れている。なので手元にあっても乗りこなせる気がしない。自分が乗れない車に金だけ出すというのは流石に癪である。
「で、車検2年付けて乗り出し32万だって。」
やっぱり。。。
デルソルやLCWで衝動買いはいかんということを身をもって知ったばかりなので自制せねば、と自分を戒める。ただ、乗り出しが思いのほか安かったのが意外だった。これを折半と言うことであれば一人頭16万である。それを2年で割ったら何とか払えそうな気もする。いやいや、何言ってるんだ自分は。
だが、
「まぁ、できればビートに乗れればそれに越したことはないけど、ビートは中古も高くて手が出ないし。。。32万でビートのエンジンを体験できるなら面白そうじゃない?」
なんて言われて、それもそうだな、という気になってしまった。やっぱり懲りてない。。。でも、そこにMT車があるなら、ちょっとずつ練習してMT車をモノにするチャンスでもある。練習用のレッスン代だと思えば、買ってもいいような気もする。
ただし、その車は宮城県の販売店で売られている車だった。流石に宮城まで実物を見に行くことは難しい。実物を見ないで車を買う度胸はない。とりあえず、I氏が販売店に問い合わせてみるということだったのでお願いしておいた。情報収集してから判断しよう。
数日後。
業者から問い合わせに対する返信があった。車の状態は写真付きで逐一報告され、また不具合の出ている箇所については納車までに修復しておいてもらえるということだった。その時の話については次のエントリで触れたい。
思ったほど程度が悪い感じもなく、販売店も誠実に対応してくれそうだったので、買っても大丈夫そうだと判断し、購入に同意したのだった。
まぁ、お金はともかく、車の方はイザとなればI氏がどうにかしてくれるだろうw
そんな経緯で我々の元へとやってきたトゥデイだが、流石にトリプルローンはやりすぎだった。また懐に余裕のない生活に逆戻りである。そんな具合だったので、この車にはあまり手をかけられなかったが、面白い車ではあった。当初の目論見どおり、MT車の運転もきっちりマスターすることが出来た。今後MT車に乗る機会があっても、免許持ってますがMTは運転したことないんですぅ、と言わずに済む。
職場の集まりの時に乗って行ったら、社長からミズスマシみたいだ、と揶揄されたのもいい思い出である。
転機は2年後に訪れた。2年と言っている時点で察しの良い人はお気づきだと思うが、車検である。
デルソルと1年ごとに交互に車検が来る。つまり、毎年車検である。もちろん、そのほかにそれぞれのマイカーの車検もある。そんな状態でトゥデイの初回車検の時期を迎えた。
流石にもうローンの支払いでカツカツである。それはI氏も同様で、このまま2台を共同所有し続けるのは厳しいので、どちらかは手放そうということになった。そこを見越していない時点で見通しが甘いとしか言いようがない。
デルソルもトゥデイも甲乙(どちらかというと丙丁くらいか?)つけがたい車なのだが、結果的により愛着のあるデルソルを残すことになった。
トゥデイはI氏が仲良くしている車屋の店主が欲しいというので、彼に譲渡することとなった。
だが手放す際に、数か月前に某オークションで落札して取り付けたばかりのDVDナビを外さないまま引き渡してしまったのは痛恨の極みであった。