[Spada-04] いじりれき 2009/09-3
インプレッション(シートアレンジ編):
さてさて、インプレッションも第三話に突入。 インプレッションシリーズはこの回で終了だ。
最後のインプレッションはシートアレンジについて触れておきたい。
ステップワゴンはシートアレンジがなかなか多彩である。用途に応じて色々な使い方ができる。
まずはフルフラットモードについて。
基本形となるのは、セカンドシートを倒してサードシートとつなげるやり方。写真はサードを倒していないが、ここを倒すだけでも大人2人は十分に横になることが出来る。
まぁ、たいていのワンボックスならここまでは出来て当たり前。ステップワゴンの違う所は、
フロントシートとセカンドシートもフラットにすることが出来るのだ。これで3列が全てがフラットなる。座席は多少凹凸があるが、走るラブホテルのDNAはしっかり受け継がれているw
撮影の時は意識していなかったが、シート上に散乱しているシートベルトのバックルは隙間に隠すことができるようになっている。
惜しむらくはセンターウォークスルー部分と、助手席ー補助席の間に空白が出来てしまうことである。どうしてもこの隙間があって困る、という場面はそうない気がするが。そもそも全席をフラットにして使いたい場面自体がそんなに多くない気がする。この状態では荷物の置き場所がなくなってしまう。ここまでフラットにする必要があるのはファミリーで車中泊をする時くらいのものと思うが、その時に持ち込んでいる荷物をどうしようというのか。
それに、ここまでシートをフラットにするためにはそれなりの手間と時間がかかる。それを考えたら、我が家の利用シーンとしてこのモードで車中泊をすることはあまりない気がする。
つづいて対座モードその1。
セカンドシートは座面は持ち上げることが出来る。
持ち上げるとシートの下のトレイにアクセスできる。あまり使い道がないが、工具とか季節ものとか入れておくのにちょうどいいかもしれない。
で、この状態から背もたれを前方に倒すと、
こうなる。そのままセカンドシートを一番前にスライドすると、サードシートの足元が広々とする。4人乗車の時にあえてこの状態にすることで、後席のパッセンジャーも快適に過ごせます、というのがホンダの提案である。
更にこの状態でサードシートを畳むと、ラゲッジスペースが最大になるが、結構面倒な作業であることは前述のとおり。
で、話を元に戻すが、シートバックについていたヘッドレストを外して座面の先端部分に差し込んで、それからシートバック側を倒すと、背もたれと座面が逆転して、対座モードとして使えるようになる。
対座モード用のシートベルトも備えられているのだが、2列目全てが2点式になってしまうのが残念なところ。
ちなみに補助席は対座モードに対応していないので、そこに座る人はボッチになってしまう。乗車するメンツによっては人間関係に亀裂が入るかもしれないので配置には注意が必要w
シート自体を回転させるのではなく、90度転倒させるという仕組みがとてもトリッキーだ。こういう知恵の賜物みたいなソリューションは嫌いではないが、回転式より多少マシとはいえそこそこ面倒な手順である。
シートアレンジをする時に家族を外に出してパパが1人汗をかくことになるが、時間がかかるので外に出された家族から不満が噴出することになりはしないだろうか。
で、対座モード時の室内はこんな感じになる。ご覧のとおりこれだと双方の足元が若干窮屈である。
走っているときに対面で会話したいならこれで我慢してもらうしかないが、止まっているときくらい、広々テーブルを囲って食事しながら語らいたいよね、という要望に対する提案が、車を買う時に店で見かけて思わず少年漫画風になってしまった、1列目回転シートである。
まずはシートを一番後ろまで下げて、シートバックを前方に倒す。
一番後ろまで下げなくても回転出来そうだが、一番後ろまで下げてから回転するよう指示されている。
次にシート下のレバーを引きながらシートを回転させると、
アルマスの写真ではないw
回転中の1列目シート。
操作が完了するとこのようにシートが真後ろに転回される。もちろん運転席側も同様の手順で回転が可能。
この状態でフロント-セカンドの対座モードとすることもできる(する意味はあまりないが)。
セカンドシートをの背もたれを倒すと、シートバックの部分がテーブルになっているので、ここに料理などを並べ、
ごめん、料理は並んでないwが、こんな感じでフロント-サード間の対座モードになる。この状態でも助手席はそこそこリクライニングが出来るが、運転席はハンドルがある関係であまり倒せない。
ご覧のように、この車は実に様々なシートアレンジが出来るようになっていて、それを実現するために様々なギミックが駆使されている。自分的にはそう言うのは結構好きなのだが、実際に使うシーンを考えると、もう一工夫使いやすくする必要があると思う。どうすればいいのかは分からないが。。。
ということで、インプレッションはこれで終わり。次のエントリから車いじり編に突入する。