000979 – いじりれき 2013/12-2

タケルくん
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旅先で地元の名物を食べるのは旅の醍醐味の一つだが、三度の食事を毎度毎度外食に頼ると、長期の旅行になればなるほどその金額がばかにならない。
食材を安く手に入れて自炊すれば、外食するよりも安くその土地のうまい物をたらふく食べることができるが、オートキャンプ場ならともかく、道の駅は車外での火気使用がマナー違反なので、車の中で調理しなければならず、車の中で作れるものと言ったら、鍋物とか麺類とかお湯で煮る系のものに限定されてしまう。

長い旅行の時など、鍋や麺類に飽きてコメが食べたくなったりするのだが、さすがにコメを鍋で炊くのはハードルが高いので、スーパーなどで買ったりすると、たいてい冷めたものしか入手できない。店に備え付けの電子レンジで温めてもよいのだが、道の駅が離れたところにあったりすると、移動中に冷めてしまう。それでも入手できればまだいい方で、店に行く時間によっては、売り切れだったりすることも多い。

車に炊飯器があれば一挙に解決するのだが、かといって自宅の炊飯器を持っていくわけにもいかず。。。と思っていたら、ある日カミさんが東急ハンズに行ったときに、車で使える炊飯器っていうのを見つけたよ、と教えてくれた。

ネットで調べてみると、それは車のシガーソケットでおいしいご飯が炊けるという触れ込みだ。
1.5合炊きということで、二人なら食べきれて丁度よい量というのも魅力。
なにより、旅先で炊きたての温かいご飯が食べられる幸せは何物にも代えがたい。

気になるお値段は5000円ほどだそうだ。これはおもしろそうだ!とうなった直後には購入ボタンをクリックしていた。w

で、数日後、注文していたものが届いた。

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名前はタケルくんという。
ひびかん象並みの洒落たネーミングだが、はたしてその実力は?

箱から出すと、見た目はややチープな印象。これがそんなにおいしいごはんを炊いてくれるシロモノなのか。。。
商品を見た瞬間、これは失敗したかも、という思いが脳裏をよぎる。

とりあえず自宅の予備バッテリに繋いで炊いてみることに。

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(自宅でテストしたときに写真を撮っていなかったので車で撮った写真です。)

無洗米を付属の計量カップで量って釜に入れ、水も同じ計量カップを使って決められた量を注ぐことになっている。1.5合の場合、米は3カップ、水は3カップ半だそうだ。

蓋は取っ手を兼ねており、持ち運びの時はそのハンドルをもてばいいらしい。ただ、家電の炊飯器とは違い、蓋ごと全部が外れるのでまるでお櫃みたいだ。

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ソケットをさすと自動的に炊飯を開始する。
釜の中の状況をチェックしているらしく、丁度いいところで自動的に蒸らしモードに切り替わる。時間は概ね25分くらいとのこと。
計ってみると、28分ほどで緑のランプに切り替わった。

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緑ランプは蒸らしモードになっていることを示すランプで、切り替わってから10分から15分ほど蒸らすことになっている。

ただし、蒸らし時間が終わっても電源は自動的に切れないので、頃合いを見て自分で電源を抜く必要がある。

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出来上がったご飯は米の一粒一粒がちゃんとつややかで、なかなかおいしそう。
食べてみると、芯もなく甘みもしっかり出ている。
当初の印象は大きく裏切られ、予想していた以上に本格的においしく炊き上がった。

これはいい買い物をしたものだ。

ただ、問題点が。
取説にも「使用中は安全な場所に停車し、水平な場所に設置の上、エンジンは必ずかけたままでご使用ください」と書いてあるとおり、なかなか電気をバカ食いするようで、満充電にしておいたバッテリーが炊き上がるころには要充電まで残量が減ってしまった。

まぁ、米を炊いているのだから仕方ない気もするが、車を停めて延々40分アイドリングしっぱなしにするのはチト気が引ける。。。

走行中に炊くのが一番効率が良いと思うが、事故を起こした時など、中身が飛び出すなどしてやけどをする可能性もあり、それを防ぐためのなのだろうから仕方ないといえば仕方ない。
ま、衝撃を受けても容易に外に飛び出さないようにロックのかかる箱などでガードしておけばよいと思うので、いずれそういうエンクロージャーでも作ってみようと思う。

Posted by gen_charly