2008/11/22
九州方面へ出かける事になり、レンタルした車です。
通常であれば、軽自動車で済ませる所なのですが、今回は車中泊での行軍になる為、それなりに寝れる車種にする必要がありました。
当初はステップワゴンなど、容易に寝台が作れるワンボックスタイプにしたかったのですが、今回の旅行の行程の関係から借りられる業者が1社しかなく、そこでは既にワンボックスタイプの在庫がなく、仕方無しにワンランク落としてワゴンタイプで予約しました。
ワゴンタイプとなると、フロント-リアのフラット化で乗り切るか、リアシートを倒してラゲッジスペースで寝るかのどちらかが王道なのですが、車種によってフロント-リアのフルフラットが出来なかったり、リアシートの収納が不十分でフラットにならなかったりとリスクがあったのですが、果たして店で用意されていたのが今回のストリームでした。
ストリームのシートアレンジについては、サードシートを設けているという制約から、原付的用途としてお世辞にも優秀とは言えず、上述したフロント-リアのフルフラットも出来なければ、リアシートを倒した時の段差も大きいということで、ちょっと苦労しました。
ただし、走りに関しては、敢えて特筆するまでも無く、非常にしっかりとした足回りで走行に何の不安も感じられませんでした。
今回レンタルしたのは基本グレードとなる1.8リッターのXですが、街乗りでの出足などに不満は無く、高速での合流などでもアクセルを目一杯踏んでやると、100kmあたりまで2速で引っ張るセッティングで、6000回転弱までストレス無く回って行きます。
一方で、ECOランプが実装されていて、ランプが消えないようにアクセルワークを気を付けていると、簡単にリッター12km前後をマークします。
ただし、街乗りで40km前後で走行している時は4速(5速かも)で巡航しているのですが、その状態から60km程度までの加速をする際にあまり踏まないでいると4速のままで加速しようとするので、非常に弱々しい加速でイライラするのですが、踏み増しをすると、突然3速に入って今度はエンジンが唸りを上げてモリモリ加速してしまい、スムーズさに欠ける印象が有ります。
比較的良く使う領域だけに、ちょっと残念な印象でした。
コクピットはこんな感じです。
比較的オーソドックスなデザインを採用しています。
最近のワゴンタイプでは主流となりつつありますが、ストリームのセンターインパネに内蔵されたATレバーは稼動範囲も少なく、足元の邪魔にならないため、非常に秀逸です。
ATレバーと同列に配されたエアコンのコントロールパネルですが、表示部がその上に有るオーディオ(写真ではカーナビ)部分の出っ張りに隠れるようなデザインで、表示部分も小さい為、かなり見づらいです。
ちなみにメーター部分については、
通常は自発光式のメーターとなっており、昼間はランプが点灯しているかどうか分からないくらいの明るさで発光しています。
もちろん、トンネルなどに入ると、メーターが発光しているのが分かるようになり、視認性の向上に一役買っています。
ヘッドライトをONにすると、メーターリングの部分が青く光るようになっています。
また、センターコンソールのカップホルダーの縁の部分も同様に青く光るようになっています。
セカンドシートの様子。
セカンドシートは乗用車らしいシート形状で、座り心地もなかなか良い印象です。
センターアームレストも装備され、倒すとカップホルダー兼用のアームレストになります。
シートバックに取り付けられているレバーを動かすと、シートが前方にスライドし、サードシートへの乗り込みがしやすいようになっていますが、ストリームは開口部分の大きいスライドドアではない為、もぐりこむようにして乗り込まなければならず、お世辞にも乗りやすいとは言えません。
この辺は、セミトールタイプの3列シート車に割と共通している事項なので、ストリームだけの問題ではありませんが。。。
一方、サードシートはこんな感じで、座面やシートバックは薄く、見るからにエマージェンシーシートっぽい感じですが、それでも前後方向のシートスライドが取り付けられているなど、モビリオの3列目と比較すればだいぶマシなつくりになっています。
ただし、7人フル乗車などの時、セカンドシートとの間の余裕は少なく、足はセカンドシート下に入るとはいえ、決まった姿勢を強要されるような感じで、快適とはいえなさそうです。
そして、ラゲッジモードにした所。
ご覧のとおり、サードシートは綺麗に畳まれていますが、セカンドシートは、シートバックが前方に倒れるだけなので、どうしても傾斜が出来てしまいます。
また、セカンドシートを一番後ろまで持っていっても、サードシート先端とセカンドシート後端の間に10センチくらいの空間が出来てしまい、これが非常に残念です。
今回は、セカンドシートを前方に出して、わざと隙間を大きくしておき、開いたスペースに持ち込んだスーツケースを収めた所、ぴったりのサイズだったので、なんとかそれなりに快眠する事が出来ました。
ちなみに、この状態だと、前後方向が180センチ前後確保でき、スパイクよりも広いスペースとなり、足がちゃんと伸ばせたのが意外でした。