2009/07/21
日食観測ツアーで、奄美大島を訪れた時にレンタルした車です。
イベント時だけにレンタカーを予約するまで一苦労ありましたが、それについてはこちらをどうぞ。
と言うわけで予約の出来たレンタカー会社が今回借りたマツダレンタカーだけだったので、車種もマツダ車に限定されてしまったのは仕方ない事ですが、車中泊をする予定があったのでそれなりの車種を借りたかったのですが、軽自動車とワゴンクラスは既に満車になってしまっていて、選択肢として残ったのが、デミオ、ベリーサ、アクセラの3車種。
マツダのレンタカーは借りた事がなかったので、どの車種でもインプレッションには持って来いだったのですが、今回は一人旅だったので、それほど贅沢できる状態でもなく、結局選んだのはデミオ。
果たして、奄美大島に上陸して申し込んで置いたレンタカー屋に向かうと、割り当てられたのは1代前のデミオ。しかも走行距離は10万キロオーバー。。。
現行型が割り当てられると思っていただけにちょっと拍子抜けです。。。
島にある車両だけじゃ足りずに本土からも取り寄せたと言う事なので、予備車とかが回ってきたのかな、という雰囲気です。
少し奮発してベリーサにして置けばよかったか。。。w
と言う事で運転席ドアを開けると、シートに汗染みが浮いてる。。。うげ。。。
まぁ、言っててもしょうがないので早速走らせて見ることにしました。
今回のインプレはそういう車種だけにあまり当てにならない記事になってしまいますが、ご勘弁のほど。
車道に出て、アクセルを踏んでみると、トルク重視のセッティングになっているのか、案外軽快な出足です。
ただ、ワイヤーが硬くなって来ているのか、一定の踏み込み量を超えるとギュンと急加速をしてしまうので、気をつけてゆっくり踏むとこれが意外と進まない。。。
流れに乗ってしまうと加減速については特に不満のないレベルでした。
ATにはマツダのお家芸となるホールドモードつき4速ATが設定されています。
これは、通常は
Dレンジ ・・・ 1~4速の変速
Sレンジ ・・・ 1~3速の変速
Lレンジ ・・・ 1~2速の変速
と言うように動作するATなのですが、それぞれのレンジにある時にHOLDボタンを押すと、
Dレンジ ・・・ 2~3速の変速
Sレンジ ・・・ 2速固定
Lレンジ ・・・ 1速固定
という動作をするようになります。
普通に使う場面としては、他社のATについているオーバードライブOFF(ODOff)ボタンと同じように軽くエンジンブレーキをかける時に使うことが多いのではないかと思いますが、SレンジやLレンジでもシフト固定が出来る点が他社と異なります。
まぁ、一般的なセッティングである、Lが1速固定、Sが1~2速固定、Dが1~OD(4速)変速でも大して不満を感じる事はない気がしますけどね。。。
ちょっと動作がややこしいですし。。。
ただ、親がルーチェに乗っていた頃(20年位前)にはODOffスイッチが付いている車種は少なく、結構良く出来た機能だなと思ったものです。
もっとも、高速のない奄美大島ではそれほど高速で車を走らせる事もなく、ホールドモードのお世話になる場面は山道の下り坂くらいしかなかったのですが。。。
アイドリング時はエンジンが静かで、一瞬エンジンがかかっている事を忘れてしまうくらいで、これは車中泊の時に助かりました。
インテリアに目を向けてみると、まず気になったのは、スピードメーターの照明。
近年ではあまり見かけないグリーンの照明が使われています。
運転席側のパワーウィンドウスイッチはワンクリックで自動的に5mmくらい開くようになっていました。
喫煙者のための機能ではないかと思うくらい便利な機能です。
インパネについては、色々考えて作られているようで、方々に小物入れが設けられているので、細かいものを置くのには苦労しません。
ただ、なぜかグローブボックスも2分割で作られていて逆に大柄なものが入らず、ちょっとやりすぎなのではと感じました。
ちなみに車検証はグローブボックス上部に仕舞って置ける場所があるので、そういった意味では不自由しないのかな、と言う風にも思いますが。。。
グローブボックス上部の小物入れはナビのリモコンやポータブルプレイヤーを入れておくのにちょうどよいスペースです。
手前にくぼみがつけられていて、小物が奥に落ち込んだりしないようになっています。
ただ、A4以上のサイズの書類を仕舞える場所が助手席背もたれの裏しかなく、これはもうちょっと工夫がほしいかな、と言ったところです。
後部座席のカップフォルダーはドアに設置されています。
このタイプは結構沢山の車種で採用されていますが、飲みかけの缶ジュースなどを置いたままうっかりドアを強く閉めると中身が飛び出す事があって、結構考え物なんですよね。。。
さて、室内レイアウトを見てみましょう。
当時マツダはKARAKURIシートという多彩なシートアレンジが実現できる仕組みをウリにしていました。
確か三十数種類のパターンが出来るとカタログで謳っていたような気がしますが、実際に見てみると、それとこれは同カウントじゃないの?という細かい違いまでカウントされていたので、実質的にはそこまで多くありません。
ただ、他社の同クラスでは実装されていないようなアレンジが出来たりして、痒い所に手が届く的なアレンジが出来るのはなかなか秀逸だと思います。
まずは通常モード。
リアシートは前後にスライド可能で、乗車優先、ラゲッジルーム優先を使い分ける事が可能です。
リアシートを前方に倒すとラゲッジルームが拡大されますが、シートバックが倒れるだけなので、ラゲッジルームは段差のある状態です。
倒したリアシートは更に前方にチップアップする事が可能で、こうすると段差のないラゲッジルームが。。。と思いきや、座席の下はガソリンタンクがあるらしく、全体的には平らになるものの、全てが平面になるわけではありませんでした。
またフロントシートを一番前に出してから倒すとリアシートとフラット状態になります。
普通の1.5Boxでもここまではできる車種が多いのですが、マツダは一味違います。
通常、この手の車種ではリアシートがあまり倒せない物が多いのですが、それはリアタイヤのタイヤハウスがつかえてしまうからです。デミオでは、リアシート両サイドの肩があたる部分を切り離す事ができ、これを外すとリアシートもフラットに近い状態まで倒す事が出来ます。
今回の旅の車中泊ではこれが大いに役立ちました。
柔らかいシートの上で足を伸ばして眠れると言うのは何にも変えがたいことです。
この辺、現行型のデミオではすっかり省略されてしまい、レイアウトについては貧相そのものになってしまったのが残念です。
今回のデミオが現行型だったら次の車種として候補に挙がっていたかもしれません。