2014/05/03
伊豆諸島攻略第二弾の旅で、新島で借りたレンタカーがこれである。
レンタカー屋で主人から、2台用意された車を指差して「どっちがいい?」と聞かれ選んだ車だ。
その2台とは、一つがダイハツミラ、もう一つはこのスバルプレオで、ミラの方が乗用車風で程度も良かったのだが、以前レンタカーでプレオを借りたことがあり、もう一度乗ってみたいなと思ったのと、見た目のしみったれ感が鄙びた離島の雰囲気を盛り上げるアイテムとしておもしろそうだったのとで、あえて選んでみたという次第。
外見はあちこち傷だらけで、バンパーも擦り傷盛り沢山にもかかわらず、もはや放置したまま。ドアなども小さい凹みが多数あり、某格安系レンタカー屋の車よりも更にワンランク下といった程度。
しかも、よく見るとこのプレオは4ナンバーで商用登録になっていた。
店の主人は当然ミラを選ぶだろうと思っていたのか、プレオを選んだら「そっち乗るの?」と驚かれてしまった。
そんな車なので、受け取る時の傷の事前チェックなども当然なく、カギが刺さっているから勝手に乗ってって的な感じで車を受け取った。
乗り込むと、室内の程度はまぁ許容範囲、という感じだったが、シートは昔懐かしのビニールシート、サイドウィンドウは手回し式、サイドミラーに至っては角度の調整まで手動という、まさしく割り切りの商用車。オートマチックなのが奇跡的に感じるほどだ。
商用車は運転席座席の後端からリアゲートまでの空間の半分以上を荷室にしなければならない、という決まりがあるので、リアドアを開けると妙に前方にオフセットされた華奢な簡易シート鎮座しており、その分足元は極少となっている。
その商用プレオ、エンジンは素直にかかるものの、走り出すとハンドルを大きく切るたびに床下からカタカタカタカタ音が鳴聞こえてくる。多分ドライブシャフトがイカれているのだろう。まぁ、大して大きな島ではないし、高速で走るような場所もないので、走ればいいと考えればこれで十分なのだが、これ、一日借りると一万円も取られるのである。。。
新島では軽自動車を一日借りたら一万円というのが相場で、そういう意味では相場相当なのだが、普通に考えて高すぎだ。
そりゃ主人もそんなに大枚はたいて、野良仕事にでも使うような車をわざわざ借りた原付は相当奇特な人間に見えたことだろう。
というか、そう思うなら選択肢にあげるなよ、という気がしないこともないが、楽しかったので良しとしよう。
今回は借りている間に島を一周したのだが、島の道は基本的に細く曲がりくねった道が多く、スピードも島随一のロングストレートである平成新島トンネルで一瞬50kmまで出すことが出来たものの、殆どの場所では30km程度で走っていたので、性能云々は一切省略。とりわけ集落の道に入ると軽自動車でもすれ違いがギリギリというような道も多く、こんな島で乗っていたらそりゃ小傷も沢山つくわけだ。
印象に残っているのは、その50kmを出した時で、エンジンは盛大に回るのでスピード感が半端なく、車がディズニーのアニメばりに分解してしまうのではないかと不安になるほどだった。w
もっとも、ボディは潮風ですぐ錆だらけになるし、道は狭いのがデフォルトだからちょいちょい傷付けてしまうしで、気にしていたらキリがないのか、車は道具として割り切って使っている人が多く、ボロボロのまま走っている車をよく見かける。
原付の借りたプレオも都心で走らせれば好奇の目に晒されること請け合いだが、この島では取り立ててバッドコンディションという訳でも無かったことはここに記しておきたいと思う。