[ParentsCar-05] MAZDA BONGO MULTI WAGON

【Spec】

型式 E-BA2V8H
全長/全幅/全高(mm) 4085/1620/1990
車両重量(kg) 1740
ミッション 5MT
駆動方式 FR
エンジン型式 VC
エンジン種類 水冷直列4気筒OHC
総排気量(cc) 1789
最高出力/回転数(ps/rpm) 95/5000
最大トルク/回転数(kg-m/rpm) 15.2/3000
所有時期 昭和60年~昭和61年頃


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ミニキャブの時同様、オフィスの室内から写した写真。経理の女子社員が映り込んでいるが、彼女を写した写真ではない(いや狙いはあったのかな?逆光だが)。

ミニキャブ同様、車が写っている写真はこれしかなかった。
ミニキャブを入手した際にキャラバンを手放してしまったが、軽自動車では非力なうえ荷物が積めない、と不満を感じていたらしく、暫くして買い替えたのがこの車だった。


2代目ボンゴの後期モデルで、マルチワゴンというサブネームがついている。ハイルーフボディでサンルーフが付いていたので恐らくハイルーフ/ウェストコーストというグレードのようだ。

Mazda Bongo MultiWagon-1
▲Gazooのカタログより拝借

我が家では初めてとなる3列シートの5ナンバーワゴンで、乗車定員は9人とのことだが、これに大人が9人乗ったら相当窮屈ではないかと思う。
あくまで仕事の機材車に使う目的で購入したもので、主用途は荷物や機材の運搬だが、3列シートでシートがフラットにできることから、休日のレジャー用途を兼ねてのチョイスだったのかもしれない。いや、父のことだから単純に5ナンバーで安くて程度のいいの、くらいの判断だった可能性も考えられる。

かつてキャラバンに乗っていた頃は、時々一家で車中泊の旅行に出かけたりしていたが、この車を購入した頃になると父とお袋の夫婦仲が険悪な状態になっていて、最終的に離婚と言う結末を迎えてしまったので、残念ながらこの車で家族旅行をしたことはなかった。


サンルーフ付きも我が家の車で初である。普段はフロントシートに乗りたがっていた自分もこの車ではセカンドシートに乗りたがった。もちろん、サンルーフの解放感を味わうためである。

サンルーフは手動式で、ガラスではなく鉄板がスライドするものだった。開閉はサンルーフ先端の左右にあるツマミ(昔の電車やバスの窓ガラスについているような物)をつまんでスライドさせる仕組みだった。

天井から顔を出していると、景色は良く見えるし、風をまっ正面から受けながらのドライブで、それはそれは爽快なものだった。
近年は子供はチャイルドシートへの着席が義務化されてしまったので、こうしたことも出来なくなってしまったが、子供がサンルーフから顔を出したまま走行し、高さ制限のある所を通過した際に挟まれて死亡する、という痛ましいニュースが起こったこともそのきっかけになっている。まぁ、自分が死なずに済んだのは運が良かっただけだと思った方が良いのかもしれない。


ボンゴワゴンはサイドウィンドウがなかなか特徴的だった。まず、フロントのサイドウィンドウには三角窓が付いていて、これを開閉することが出来た。窓全体を開けると風が巻き込んで不快だけど、三角窓をちょこっと開けておくと程よくいい風が取り込めるのが良かった。

更にサードシートのサイドウィンドウはフラップ式になっているのだが、面白いことに1:2くらいの比率で2分割されていて、後ろ側3分の1だけが開閉できるようになっていた。

そうしなければならなかった理由は不明だが、サードシートに乗った時に窓を開けたくても後ろの方まで手を伸ばさなければならなかったし、開けても自分より後ろ側で風が流れるので、なんか誰得な感じになっていた。


他のワンボックスにはない特徴的な装備として、ダブルタイヤの採用が挙げられる。リアが径の小さい12インチホイールが2本セットで取り付けられていて、これによって平床を実現している。荷室内にタイヤハウスのでっぱりがないので、広く効率よく使うことが出来る。
画期的なアイディアだと思うが、タイヤの前後径が異形になってしまうので、前後ローテーションは出来ないし、リアタイヤのメンテナンス時には4本交換しなければならない。その点自家用として考えた場合にちょっと過剰スペックかなと思う。


機材車として購入した車なだけに、普段は機材を満載にして走っていた。と言っても最近の車のようにシートを綺麗に格納したりはできなかったので、シートをフラットにした状態で、その上に荷物を積んでいた。

そのせいで、シートは早々に傷んでボロボロになっていた。
離婚後父と暮らすようになってからは何度か車中泊の旅行にも出かけているが、その時にはもうボロボロだったのでなんかここで寝ろ、と言われて、う、うん。。。という気持ちになったことを覚えている。


あるとき、父の仕事に同行する形で大阪まで連れて行ってもらったことがあった。父は混雑する東名を避けていつも中央道経由で大阪を目指していたのだが、談合坂の上り坂に差し掛かった時、荷物が多く積まれたせいで、アンダーパワーとなってしまい、アクセルをベタ踏みしているのに70キロからびた一文出ない、という事件があった。

それで嫌気がさしたのか知らないが、それから程なく違う車に買い替えられていた。

Posted by gen_charly