005320 – HONDA N BOX

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カミさんのお義父さんが乗っていたミニカが長年の走行でだいぶあちこちガタが来始めたということでいよいよ買い替えることになり色々と検討した結果、N BOXを購入したとのこと。

もっとも、この車はお義母さんが乗ることになり、お義母さんが乗っていたライフがお義父さんにお下がりになるのだそうです。

車についてさほどこだわりを持たない人たちなので、間違ってもN BOXカスタムを買うことはないだろうとは思っていましたが、少し前に発売されたN BOX+だったら、あのクラスにしては珍しく車中泊などが出来るようなレイアウトを採用しているので、原付たちが近場への旅行をするときに借りたりできていいかもしれないなぁ、などと内心期待していたのですが、+の方がリアシートが少し前よりに付いている関係で足元のより広いノーマルを選んだとのこと。

まぁ、ご両親は流石に軽自動車で車中泊旅行する世代ではないし、うちらのために車を買うわけでもないので当たり前といえば当たり前なのですが。。。

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というわけで、納車された車にカーナビを取り付けてほしいという依頼があったので、伺ったついでに少し乗ってみました。

車体はダイハツのタントやスズキのスペーシアなどと同じカテゴリに属するものですが、これらの車よりも目いっぱいスクエアなボディを採用しているので、目の前に立つとなかなか威圧感があります。

かつて軽自動車といえば、アトレーなどのワンボックスタイプを除けば、アルトやミラみたいな背の低いものしかなかったので、ワゴンRやムーヴなどのセミトールワゴンが出たときですら随分と背伸びした感じだなぁ、と思ったものですが、それがよもやこんなに目一杯かさ上げしたような車が売れる時代が来るとは。。。

ワンボックスは運転席シート下にエンジンがあるので、着座位置が高く、エンジンの騒音が車内に入りやすいという欠点がありますが、N BOXなどのタイプは寸法こそかなり似通った数字であるものの、エンジンがボンネット内に設置されているので、着座位置は比較的普通で騒音などもさほどひどくない割に室内が結構広いというメリットがあるのですが、エンジンを前に置いている分室内空間が犠牲になってワンボックス系の売りであるフルフラットなどが出来ない車種ばかりでした。

そういった意味で、車中泊をすることが前提の原付みたいな用途のユーザーにはワンボックスタイプしか選択肢がなかったのですが、元が貨物車をベースにしているので装備や乗り心地が貧弱なのが悲しい所でした。

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それはさておき。

運転席に着席してまず気付いたのは、フロントウィンドウがかなり立っている関係で、視界はトラックのような感じです。

エンジンはエンジンスターターボタンを押すことでかかるようになっているのですが、原付は初体験(魔改造されたデルソルは別として)です。

一回押すとアクセサリがONになり、ブレーキを踏んだ状態でもう一度押すとエンジンがかかります。

最初の頃間違ってボタンを押してしまい、アクセサリがONになったのですが、まだエンジンをかける必要がなかったので、切ろうと思ったら切り方がわからなくて戸惑ったのですが、ブレーキを踏まずにもう一度ボタンを押すとOFFになるのですね。

着座位置については、ハンドルなどは割と丁度良い所に設定できるものの、アクセルペダルとタイヤハウスの位置関係が微妙で、右足のつま先がタイヤハウスに当たって少し踏みにくいときがありました。

走り始めると、NAながらCVTのおかげで加速は思いのほかスムーズな感じです。

CVTですが、踏み始めにATと同じような回転の上がり方をして、そこから徐々に回転数を下げていくような感じになっていて、トルクを重視したセッティングになっているからかもしれません。

その姿形からカーブなどではてきめんに振られるのではないかと思いましたが、足回りが固めのセッティングになっているせいか想像していたよりも穏やかだったのが意外です。

かつてタントに乗った時には、常にふわふわとした感じの乗り心地だったので、その印象が強いせいかも知れませんが。

停車時は最近の低燃費車の作法に則りアイドリングストップ機能が付いています。

停車すると自動的にエンジンが止まり、ブレーキを解除すると再開する仕組みですが、アイドリングストップする車種はセルモータが特別で、始動時のセルの音があまりしないという印象を持っていたのですが、この車は普通にセル音が出てエンジンがかかります。

まさか普通の車と同じ設計のセルではないと思いますが。。。

それから、ブレーキを甘踏みして停車した場合、停車後に踏み込まないでいるとエンジンがストップしません。

その時は「もっとちゃんと踏め!」とメーター内にメッセージが表示されます。

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それからインサイトやライフについているエコアシスト機能というか、メーター内でエコドライブを色で表示させる機能はこの車にはついていませんでした。

が、メーター内に若葉のマークがついていたので、何らかのアシスト機能はあるかもしれません。

この辺はマニュアルを読んでいないのでよくわかりませんが、今度乗る機会があったらチェックしてみようと思います。

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さて、室内に目を向けると、まず目を引いたのが、現行型のステップワゴンから採用されている、助手席側の三角窓の部分に設置された助手席側の足元を映すミラー。

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助手席側のドアミラーの下部分に前方を映すミラーが取り付けられており、三角窓のミラーがそれを映すことで左前方の様子がわかるようになっています。

上の方の小さいミラーは助手席側後部下方を映すようになっています。

おもに運転するお義母さんは「どこをどんなふうに見ているのかまだ感覚が掴めない」と言っていますが、確かに慣れないととっさには判断できないかもしれませんね。

インパネについては段差をつけて奥行きを持たせたデザインで、グローブボックス上に配されたトレーや運転席コラム下に設けられたトレーなど小物を置く場所が豊富に設けられています。

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後部座席についてはこのタイプに一般的な形状をしていますが、シートの仕組みはモビリオのものと非常に類似しています。

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畳めばダイブダウン、座面を持ち上げればチップアップ、一段階だけわずかにリクライニングするところまでそっくりです。

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軽のリアシートはフラットは無理としてもそれなりに倒せるようになっている場合が多いのですが、多段リクライニング機能を付けないというのも割と思い切った感じです。

ただし、このクラスの軽にはなかったアームレストが奢られているのが注目ポイントです。

スパイクにも欲しかったアームレスト、今回は珍しくリアシートに乗車する機会があったのですが、揺れが大きくなりがちなハイトワゴンではやはり必要な装備の一つだと思います。

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ちなみにダイブダウンさせることが可能なリアシートですが、ダイブダウンをさせてもラゲッジスペースとの間には段差が出来てしまい完全にフラットにならないのが何とも微妙なところ。。。

ひとまず駆け足でインプレしてみましたが、まだ高速走行も試していないので、いずれ機会があったらチェックしてみたいと思います。

それから、ご両親の依頼でカーナビを取り付ける工事を行ったので、その辺については次のエントリで。

Posted by gen_charly