(Spec : 386SX 20MHz 40MB HDD CD-ROM)
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ある日道端に何気なく捨てられているPCが3台有るのを見つけ、よく見るとこれとApとFAでした。FAは今更不要なので見向きもしなかったのですが、こいつはなかなか希少なPCだったので、周りが見ていないのを見計らってこっそりと回収してきました(笑)
回収した日は雨が降っていたため、電源は入れずにそのまま解体して、ケース、基盤他を水洗いしたあと、完全に乾燥するまで室内干しで放置して、頃合を見計らって再度組み上げてみました。
期待に胸を膨らませてスイッチを入れると無事起動し、内蔵の40MB HDDからWIN3.0(!)がロードされちゃんと使えました。
この機種は当時事務用PCとして勢力を誇示していた9801(その実、ゲームユーザーが多かったPCでもあるのですが。。。)にマルチメディアという、PC上で色々なメディアを統合して取り扱えるようにするという概念がブームとなり、その走りは富士通のFM-TOWNSなどがあったのですが、NECも後に続けとばかりに試作的に(?)作ったPCでした。
その頃としてはCD-ROMドライブや、HDDドライブ、ビデオキャプチャ機能など、またWindowsの実装もかなり先進的な装備で、値段も相当高かったと記憶しています。
形式も9801ではなく98で他の98シリーズとは一線を画そうとする意気込みが感じられました。
しかしながらちょっと先進的過ぎたのと、従来のアプリケーションの互換性などの問題もあり、余りヒットしなかったモデルでした。
まぁ、ひとしきり当時のマルチメディアの雰囲気を堪能したきり、特にやりたい事も見つからず、そのままお蔵入りとなりました。。。