990201 – WordPressへの引っ越し
サイトを消してしまった!
きっかけは、旅のぞうりとSIMMを運営しているさくらのレンタルサーバから、「ご利用中データベースのMySQL5.7へ移行のお願い」というメールが来たことだった。
そのメールを見て、昔試しに作った鉄道写真のDBサイトで使っていたことを思い出したのだが、PHPの習得ができないまま心が折れて、長いこと棚ざらしのままとなっているサイトだし、今更PHPを一から覚えなおす気にもなれなかったので、サクッとMySQLごと削除してしまった。
それから数分後、
あれ?旅のぞうりやSIMMもMySQL使ってなかったっけ?
という事に思い至ったのだが、時すでに遅し。。。
慌ててMovableTypeの管理コンソールに接続してみたが、当然ログイン不能。サイト自体もキャッシュのクリアとともに404になっていく様を指をくわえて眺めているしかできなかった。
404画面を見ながらもう呆然としたね。客観的に見てもどうせ大した記事を載せている訳じゃないし、更新もおぼつかないのだから、もうこのままサイト閉鎖でいいんじゃん、と悪魔が囁いた。
だが、このサイトは自分自身に対する備忘録でもあるので、過去記事が参照できなくなるのはそれはそれで困る、と天使が喚くので、復元出来ないか模索してみることに。
だったら、WordPressに移行してしまおう!
さくらのレンタルサーバーでは、コントロールパネルから全自動でWordPressのインストールができるようになっている。最初は単純にMTを再インストールすることを考えたが、
サーバー側でそういう機能を提供しているくらいだし、今後のことを考えると、WPの方がよいのでは、と思った。
というのも、ここ最近MTは勢いがなく、CMSとしては圧倒的にWPが優位な状態である。
自分がこのサイトを開設した頃はどちらもしのぎを削るくらいの勢いだったのだが。。。
半年くらい前にサポート切れに迫られて、MT7.0にバージョンアップした時も、7.0用の無料テンプレートが全然見つからなくて困ったことを思い出した。
そもそも、当時サイトのCMSにWPを選ばなかったのは、スタティックHTMLに対応していなかったからだった。当時は知識不足で、MTが使いこなせなくなって、また別のサーバーへ引っ越すようなことになった時に、物理的にHTMLファイルが残らないWPで運用することに若干の不安があったのだ。
今となっては、HTMLを手でゴリゴリ書いた手作りサイトなど立てるつもりはさらさらないし、他のCMSに引っ越すにしてもエクスポートもDBのバックアップもCMSの機能やプラグインなどで提供されており、移行も特段の障害なくできることを考えれば、特にスタティックHTMLにこだわる必要もない。
MTのパッケージを配置してDBを設定して。。。という手間を考えたら、WPでサイトを立てた方が手軽で楽そうだ。
ということで、いい機会ととらえてWPに移行してみることに。
・・・したのだが、具体的にどうすればよいのかはノーアイディア。インストール自体は、上述のとおりサーバーのコントロールパネルから簡単にインストールできる。
が、まず、管理コンソールにログインできない。いきなり躓いた。
サポートに問い合わせたところPHPのバージョンが古すぎるという事で、最新版にバージョンアップしてあげたらこれは無事解決。
サイトのテーマはあれこれ選んだが、最終的に「Luxeritas」というテーマを使わせていただくことにした。
かなり細かいところまでカスタマイズできるのが特徴で、GUI上から設定をいじるだけでだいぶ今風(でもないかw)のブログになった。
記事のインポートはどうする?
次に考えたのが、MTの記事をどうやってWPに移行するかだ。MTの管理コンソールはすでに死んでいるので、記事のエクスポートができないが、サーバー上にMT時代のHTMLファイルは残っている。
調べてみると、WPのプラグインで、「HTMLImport2」というものがあるようだ。その名のとおり、HTMLファイルからWPにインポートしてくれるというものだ。
画像などもHTMLに記載されているリンク先に配置してあれば、一括でインポートしてくれるとのこと。
ここは結果的にだが、MTで構築していたおかげで救われた格好だ。
WPの管理コンソール上でカテゴリを作ってから、プラグインの設定をちょこちょこいじって実行してみると、特段のエラーもなくインポートは完了できた・・・のだが、ブラウザで開いてみると余計なタグやMT時代のヘッダー・フッターなどまで取り込まれてしまっている。
余計なタグはかつて記事を作成するときに使ったツールによるお作法の違いが原因だったので、HTMLをテキストエディタ開いてGREP置換して修正。
おまけに、過去の自分の記事に対するリンクが全部切れしてしまう事にも気が付いた。ついでにこれらのタグもついでに除去。
ヘッダー類は、HTML Import2の設定で、どのタグからインポートするかを指定するするところがあったので、いくつか試してみてうまい具合にインポートできた設定で取り込んだ。
他にも気になるところがあったのでちょこちょこ手入れしたが、キリがないので省略。
インポートされた記事を見ると、順番がおかしいところがある。
昔の旅行を後から追加したりしたやつがおかしくなっている(記事の公開日が新しいので)。記事の公開日をちょこちょこ修正すればよいのだが、手直ししていると気が狂いそうになってくるので、今度は「CSV Export」というプラグインで、データをCSVにエクスポート。日付情報を全部修正して、今度は「Really Simple CSV Importer」というプラグインで記事をインポート。
これで順番は治った。
GPSログが表示されない!
更に記事をチェックしていくと、GPSログがうまく表示されていないことに気づいた。
かつては、地理院地図の表示用プラグインをindexに組み込んで、記事内でGPXデータをロードさせていたのだが、それがうまく動いていないようだ。
もう、ここまでくると、まず真っ先に「なにかいい感じのプラグインないかなー」であるw
探してみると、「WP GPX Maps」というプラグインがよさそうだ。これはGPSの軌跡データだけでなく高度データもグラフ表示してくれるというなんともしゃれたツールだ。
GPXファイルをインポートして、記載されているショートコードを記事に貼るだけ、というスペシャルお手軽ツール。
が、山登りの時のログはいい感じなのだが、街歩きのログは地図に地理院地図を使っているせいか、イマイチパッとしない。地理院地図は建物がオレンジ色で表記されるので、市街地だとオレンジ感が強くなってしまい、GPSの軌跡の赤線が負けてしまうのだ。
データによって表示させる地図を変えることができればよいのだが、WP GPX Mapsでは出来ないようなので、別に「Leaflet Map」というプラグインを入れてみた。
これは地図データをStandardMapという見やすい都市地図で表示してくれるので、街歩きのGPSデータもきれいに表示させることができた。ただ、記事への貼り付けがちょいと面倒なのがタマに傷。
まぁ、GPSもこれでOK、と。。。
1ページが長すぎるとよく言われます。。。
過去の記事で、公開してからというものずっと気になっていたのがウナギの寝床記事が結構多いことだ。
以前は文章構成力が低かった(今でも低いが)ので、一つのページにたくさんの情報を詰め込むことを想定しておらず、旅行1日分の記事を1ページにまとめる、というスタイルで記事を作っていたのだ。
旅行記をアップするようになってから、他の旅行記サイトの記事に触発されて、旅をしていても記事にできそうなネタを探しながら散策する癖がついてしまったので、あれこれ書きたいことが増えてしまって、1ページの文章量が非常に多くなってしまったのだ。
当時から、どうにかせねば、という思いは持ち続けていたのだが、記事を分割すると並べ替えたりするのに手間がかかりそうだったのでずっと二の足を踏んでいた。
が、んなまどぅバンズ、やるなら今だ、ということで、記事の分割もやっちゃうことに。
記事の分割も完了し、見た感じは以前の状態にほぼほぼ復旧できた。
ここまで2か月くらいかかったが、気になっているところも直しつつ、まぁまぁいい感じのサイトに仕立て上げることができたので、気分的には満足であるw
まぁ、アクセスはレンタルサーバー代をねん出するのがばからしくなるくらい少ないので、自己満足でしかないのだが。。。
どうせなら画像も差し替えちゃえ!
アニメーションで動くようになったサイトを気分よくチェックしているうち、画像ファイルのファイル名が気になり始めた。
このサイトは、gooブログで開設したのが最初で、その後、さくらに移行して現在に至るのだが、当時はあまり使い勝手の良いブログエディタがなくて、Wordのような使い勝手の「ubicast Blogger」というツールを使っていた。
ubicast BloggerはWindowsXPまでしか対応しておらず、作業端末をWindows7に移行した時に使えなくなってしまったので、以降は「Windows Live Writer(と、後継のOpen Live Writer)」を使っていた。
それぞれのサーバーやツールごとに画像をサーバーにアップロードする際の挙動が異なっていて、以前のファイルは勝手にリネームされてアップされているものが多く、現在のファイル名と不一致になってしまっていることがひとつ。
もうひとつが、ここ数年、画像のファイル名をEXIF情報をもとに撮影日時に変更して管理しているのだが、2005年以前に使っていた携帯やデジカメで撮った写真にEXIF情報が含まれていないものがあって、こいつらのファイル名は元のファイル名のままになっていた。
最近、「Exif Tool」という、EXIF規格に則っていないメタデータも表示してくれるツールがあるのを知り、ようやく古い画像のファイル名も変更して一括で管理できるようになったのだが、そのせいで当時アップロードした画像のファイル名が今のファイル名と不一致の状態になってしまった。
たまに画像の差し替えが必要になった時に、元の画像を探すのに往生することが多かったので、この機会にファイル名も直してしまうことにした(時間の無駄遣いのような気もするのだが・・・)。
で、どうせ差し替えるなら、掲載する画像サイズもどうせだからもう少し大きいもの(640*480くらい)にしたい、と欲が出てきた。
もう、こうなったらできるところまでやってみよう、である。
時間の都合で掲載できずにいた記事の公開がますます先延ばしになってしまうが。。。
それは無間地獄・・・
ということで、全ての記事をチェックして掲載されている画像をローカルから探し出し、再度画像補正とトリミング、画像サイズの縮小を粛々とこなしていく。
画像のファイル数は旅のぞうりとSIMMで8000枚くらいあって、なかなか死ねる作業だった。
多分(というか絶対)、自己満足のためだけの作業だ。コスパで言えば最悪である。
仕事ではお膳立てが悪すぎて絶対に承認が下りないやつだw
テレワークで時間の確保がしやすくなっていなければ、絶対にやらない作業だと思うが、逆に言うと今やらなければ二度とやる時間もとれなさそうなので、今しかないとも言える。
やる必要がある作業なのか、という根本的な疑問は見えていないことにするw
ちなみに、少し前から画像をクリックすると拡大画像がポップアップ表示されるサイトを見かけるようになったが、調べてみるとあれもプラグインでやっているという事だ。「Easy FancyBox」というプラグインらしい。
設定も簡単そうだったのでインストール。
まぁ、元がVGAサイズの画像はポップアップさせる意味がないし、ポップアップしちゃうと粗が目立つ画像もままあるので、必要に応じてポップアップさせるように。
それはさておき、無間地獄のような画像準備をどうにか終え、次は無間地獄のような差し替え。
記事をOpen Live Writerで開いて一つ一つ画像を差し替えてアップロード。
話はそれるが、OLWは英語版しかないのだが、有志によって日本語化されている。もちろん設定してある。一部日本語が怪しいところがあるが、英語のまま使うよりははるかに精神衛生面で優れている。
記事の呼び出しや更新はちゃんとできるのだが、サイトのテーマが反映されない。今まではサイトテーマが反映された環境で編集していたので、出来栄えなどもチェックしやすかったのだが。。。
まぁ編集ができるのだから問題ないっちゃ問題ないのだが、真っ白な画面で記事を書いていると仕事をしているようで気分的に萎えるw
どうにかテーマを反映できないか格闘した結果、Luxeritasテーマの場合、トップページの記事一覧をカード型やタイル型に設定していると反映できないらしいことが判明。
一度通常スタイルに変更して、OLW側でテーマを更新してやると無事反映してくれた。
これで気持ちよく記事が書けるw
近年はSMSが主流なので、斜陽化しつつある媒体であるブログについて、今後新しい機能の実装は減っていく思う。なので、当面はこの環境で使い続けることができると考えている。ぶっちゃけ趣味のサイトごときでメンテナンスに追われるのはダルいので、できればノーメンテが理想なのだ。
ツールとしては、目下OLWくらいしか使えそうなツールがないが、更新頻度も低いし、一向に日本語対応しないところを見ると、今後力を入れていくことは考えづらそうだ。
OSのバージョンアップ等でOLWが使えなくなったら管理画面についているエディタで作業をすることになるのだと思うが、なんだか使いづらそうだ。
そうなったらもはや打つ手なしになるかもしれない。そうなったら永久凍結だろうなぁ。。。
なんだこの余計な画像ファイルは。
さて、何本か記事を更新してから、FTPでアップロードされた画像を見ると、元のファイルのほかにthumbとか、解像度らしき数字が付いた画像が複数アップロードされている。
どれが実際に使われているのか調べてみると、元のファイルとthumbが付いたファイル以外は使われていないようで、極力シンプルに管理したい自分としては、使わない画像が勝手に作られないようにしたい。
調べてみると、様々な条件でファイルを作っているらしい。閲覧環境に合わせていろいろ気を利かせているようだが、ちょっとおせっかいに感じる。
というこで、下記のサイトを参考に不要な画像が作成されないよう設定を変更。
(全部アップロードし終わる前に気づいてよかった。)
ZIGSTYLEBLOG
Knowledge Base
TECH LIBRARY
notes by SHARESL
延べ4か月の移行作業完了!でもやりたいことはたくさんあり。。。
さてだいぶ長くなったが、やりたいことはあともう一つある。記事のリニューアルだ。
全ての記事を読んでいる人は(自分以外にいない気がするが。。。)ご存じだと思うが、2014年ころから「です、ます」調から「だ、である」調に書き方を変えている。
ブログを始めたばかりのころは「だ、である」調で書くのはなんか偉そうな気がするし、誰かの気に障って炎上なんてことになったら大変なので、おとなしく「です、ます」調で書いていたのだが、ぶっちゃけ面倒くさい。
2014年の記事で思い切って「だ、である」調に変えてから、文章の取り回しがだいぶ楽になったので、過去の記事についても直していきたいという想いがくすぶっている。
が、やり始めたらとてつもない時間を要することは目に見えている。いつ完了するかは自分でもさっぱり見当がつかないのだが、始めたばかりのころの記事など、文章が拙すぎて恥ずかしいので早く直したい。
これも、コロナの終息に伴うテレワークの終了か、業務または身辺多忙な状況に陥るかしたら完遂できないかもしれないが。
新しい記事のアップロードと並行してちまちま進めていきたい。
考えてみたら、サイトを開設してからもう14年経つのか。。。そのうち5年くらいは更新をサボっていたが。