0161 – ASUS Transformer Book T101HA
2017年購入
当時勤めていた職場でACERの2in1ノートPCを持ち込んでいた同僚がいて、物珍しかったので聞いてみると3万円くらいで買ったと言っていた。
そのころ、業務多忙で残業が多く帰宅が遅くなりがちだったのと、子供が生まれたばかりで、夜中にPCをいじるのが憚れたのとで、帰宅後にあまりPCをさわる気になれなかった。
とはいえ報告書作成などもこなさなければならず、窮余の策としてまだ気力の残っている通勤中の時間を使うことを考えたのだが、DynaBookはバッテリが死んでいるので持ち出せないし、4310Sは筐体が重くて持ち運びがだるい。新しいものを買おうにも用途が用途なだけにあまり投資もできず。
かといってスマホで長文を書くのはさすがにダルい。
軽量コンパクトでそこそこ動いて持ち運びが苦にならない安いノートPCかタブレットがあればなぁ、と考えていた矢先だったので、見た瞬間これだ!と思った。
2in1というのは、いわゆるタブレットにキーボードが付いたようなPCで、タブレットとして使うこともできれば、ノートPCとしても使えるといういいとこどりのPCである。どちらにも中途半端ともいえるがw
上述のとおり、報告書などのテキスト作成がメインなのでノートPCがよさそうだ。時としてWindowsアプリを使いたくなる場面もあると思うので、OSはWindowsの方が便利だと思うが、機能を充実させると筐体が大きくなってしまうし、薄型軽量のものはかなり高い。
他方、動画を見たりする用途ならタブレットの方がシンプルでよさげだが、タッチパッドでの文字入力は面倒くさそうだ。
なんて考えていたところに、2in1PCである。どちらの希望もかなえられるというギミックに興味をひかれない訳がないw
しかも、そんな面白PCが3万円である。無駄遣いになっても諦めもつくし、衝動買いするのに最適である。
早速アマゾンで調べてみると、同僚の持っていたACERの他にASUSが同じようなスペックのPCを販売しているようだ。
ASUSの方がスペックが若干高く、見た感じの質感もよさそうな感じだが、ACERの物より1万円くらい高い。
毎度のことながら見た目で満足しがちな性分なので、きっとASUSの方が後悔しないだろうな、と思い、若干予算オーバー気味だがASUSのT101HAを買うことにした。
ちなみに、当時は一つ前のモデルであるT100HAというものも併売されていて、なぜかT101HAの方が後継にもかかわらずCPUがスペックダウンしているという不思議なラインナップで、よりCPU処理能力の高いTA100HAの方にしようか悩んだが、まぁ、新しいものを買っておいた方が後々無難だろうということで、最終的にT101HAを入手したわけである。
当時はamazon限定モデルとしてメモリを4GB積んだモデルがあった。標準仕様の2GBでも最低限のことはこなせると思うが、後から増設不可ということなので、余裕を持たせておいた方がいいだろうと思い、4GBのモデルを選んだ。
まず外観だが、なんといっても特徴的なのはこれまで何度か触れた2in1構造だ。キーボードと本体はマグネット付きのコネクタで接続されていて、簡単にドッキングさせたり外したりが可能である。
キーボードを取り外せばタブレットPCとなり、単体でもすべての操作が可能なようにタブレット側にすべてのデバイスが収まっている。
何も繋げず単品で使うとスタイリッシュだが、通常のノートPCと異なり画面側に本体機能が収まっているので、外部コネクタ類がすべて画面の左側についている。充電したり、USB機器をつなげたりすると画面の横から線がピンピン伸びている感じになってしまい、ノートPCとして使うとことさら不格好である。
ただ、MicroSDカードスロット、Type-A USBコネクタ、Type-B USBコネクタ(充電用)、Micro HDMI、ヘッドフォンなど拡張端子類は充実していて、我慢させられるものがないのはGood。
外部モニターに繋ぐ場合は、HDMIの変換コネクタが必要になるので、これは別途手配した。
また、インカメラ、スピーカー、ボリューム調整ボタンなども同様に本体側についている。
他方、キーボード側は入力デバイス(キーボードとタッチパッド)のみで、おまけの位置づけなのか、本体の質感からするとプラスチック感が強い。遠くから見れば高級感ある感じなのだが触ると安っぽい。まぁ、このコストで作ろうと思ったら頑張っている方かもしれないが。
電源ボタンは画面側についていて、長押しでスイッチが入るようになっているが、ボタンのクリック感に乏しく若干押しづらい。
押す時間が短いとバッテリ状態を表示するだけで消えてしまう。
電源を入れるとOSが立ち上がってくる。OSはWindows10が64GBの内蔵SSDにインストールされている。
SSDの半分弱ほどがOSとプレインストールアプリで消費されてしまっている。ドライバやBIOSのアップデートのためのアプリ以外はOS標準アプリも含めバッサリ削除。それでも動画類を置くには空き領域が心もとなかったので、別途64GBのmicroSDを入手してそちらをデータ領域としている。ただし、SDカードはリードライトが遅いのでパフォーマンスが悪くなってしまうのが玉に瑕。
OSの挙動は起動時やディスクアクセスがあるときにモタつく感じがあり、お世辞にも快適とは言えない。ただ、起動時のデータロードがあらかた済んだあとはさほど気にならないレベルに落ち着いている。こんなものかな、と思って使えば納得できる範囲である。
バッテリの持ちはこのサイズにしては意外に、というか案外よく持つ方だと思う。5~6時間くらいは使えている感じだ。
今まで使っていたものが中古品とかでバッテリが劣化していたからというのもあるが、バッテリ駆動は1時間程度という認識だったのが、いつの間にだいぶ進歩しているな、と思った。
キーボードを外してタブレット状態にするとOSもタブレットモードに切り替わる。が、Windowsのタブレットモードは洗練されていない、というか、複数ウィンドウを開いてあれこれいじれるのがWindowsのいい所なので、アプリごとに画面を切り替えて使うタブレットモードはもはや、WindowsのWindowsたるところを全力で否定している感じすらある。
Windowsらしさ、というかよい所がスポイルされてしまうので、WindowsOSであるメリットが感じられない。AndroidやiPadで充分、という当たり前の結論になってしまう。。。
ちなみにタブレットモードに切り替わらないようにすることもできる。その場合は普通のWindows画面をタッチパネルで操作することになるのだが、マウスオペレーション前提の操作方法になってしまうので、コピペ動作だけでもかなり野暮ったい感じになってしまう。
もっとも、タブレットモード自体はAndroidなどとあまり変わらないレベルの操作感は実現できている。Androidならそういうもの、で納得できてしまう操作が、Windowsだと不満に感じてしまうということなので、Windowsからしてみたらとばっちりもいい所だとは思うが。。。
続いてノートPCモードだが、キーボードを装着するとその操作感はノートPCそのものである。これだと文字入力は非常に捗るが、キーボードもタッチパッドもつくりが安っぽくキータイプ音やタッチパッドを触った時の音がガタガタとうるさい。
見た目はそれほど安っぽくないのにこの音が全てを台無しにしてしまっている。
恐らく全体的な重量を軽くするために、重たい画面側の分キーボード側を軽くせざるを得なかったのだろうが、せめてメンブレンタイプのキーボードを採用できれば、かなり品が良い感じになるのに惜しい部分だ。
また、画面側とキーボード側のバランスのせいで、画面をある角度以上に開くことができないようになっている(自立できず後ろに倒れちゃうから)。
ところが、ラップトップで使おうとすると角度が立ちすぎてて見づらい。あと2センチ後ろに倒れればだいぶ違うと思うのだが。。。
というか、100歩譲ってキーボードの安っぽさは我慢するとして、我慢ならないのがタッチパット。センサーの反応が敏感なのか、文字入力中にしょっちゅうポインタが別の場所に場所に飛んで行ってしまう。これはOSのセンサー感度設定を一番弱く設定しても改善しない。とりあえず文字入力時にはfn+F9でOff/Onを切り替えて使っているが、なんか微妙。。。
ついでに言うと、使っている外付けマウスがBlueToothのもので、これをつなげた時にタッチパッドが無効となるよう設定してあるのだが、切り替えがうまくいかないことが多い。外付けマウスが有効化されなかったり、タッチパッドが無効化されなかったり、一度切り替わったら今度は元に戻ってくれなかったり、、、という感じで、毎回使う時に悶々とさせられる。
まぁ、いざとなれば画面がタッチパネルなので、画面を直接触って操作してもいいんだけど、なんかコレジャナイ感が半端ない。。。
さて、喜び勇んで電車内でこれ見よがしに使い始めたのもつかの間、数か月後に職場の異動があった。今度の職場は通勤に2時間くらいかかる場所で、いよいよフル活用のチャンスと思ったが、その職場は私物のノートPCの持ち込みが一切NGとのこと。
一応、鞄の中を見られなければバレない世界ではあるのだが、万一見つかると言い訳に苦労しそうなので、持っていくのをやめてしまった。そのせいであまり有効に活用できていない。
そのうえコロナ禍でテレワークになってしまったので、ますます使い道がなくなってしまった。。。が、意外なところに活路を見いだそうとしているところだ。バンド活動である。
キーボードが転勤で離れた所へ行ってしまったので、スタジオと彼の家でオンラインセッションをやるために、オーディオインターフェースなるものを入手した。で、オーディオインターフェースとインターネットの仲立ちにこのPCを使っているのだ。
かつて入手したノートPCは本格的に使いこなされないまま手放してしまうことが多かった中、このPCは思った以上に使い道が与えられていて、自分でも意外な感じだ。
ただ、初めてのWindows10マシンで、設定とか手さぐりでいじってしまっているせいか、なんか動きが中途半端になっている。そろそろ一度クリーンインストールし直して、もっと動作が軽いPCを目指してみるか。
そのうち。。。