001003 – いじりれき 2017/08-2
続いて、室内のレビューである。
内装は黒系の内装になっている。プラスチック丸出しで安っぽいが、デザインで多少カバーできていると思う。
メーターはスピードメーターを中心に左側に回転計、右側にインフォメーションディスプレイがあしらわれている。
ACCモードになった時にスピードメーターの針が一往復するのは従来からのスズキのおちゃめである。
ステアリングの背面にパドルシフトがついている。シフトレバーをMのポジションにするとマニュアルモードとなりパドルシフトでの疑似シフトチェンジができるようになる。なんでかどの車種でもCVTのマニュアルモードといえば7速切り替えになっているが、F-1じゃあるまいし、加速時にパドルシフトを頻繁に操作してエンジンをうならせながら加速させても、あまりかっこよくない気がするのでそんなに細かく分けなくてもいいのに、と思うのは自分だけだろうか。
ちなみに、Mポジションに入れなくてもパドルを操作すればマニュアルモードに切り替わる。その場合は暫くアクセル操作がないと自動的にマニュアルモードがOFFになるようになっている。
ただし、自分の意思でOFFにすることができないので、例えば停車のためにエンジンブレーキをかけようと思ってパドルを操作したあと、停車する前に信号が変わったり、前の車が発進したりすると、マニュアルモードをOFFできずに、パドルでシフトアップしながらの加速を強要されることになってしまう。何らかの操作でキャンセルができるようになると扱いやすいのだが。。。
エアコンのコントロールパネルは、この時代のスズキで多数採用されているものだ。真ん中のダイヤルで温度調整などをするのだが、センターコンソールの中で大きな面積を占めている。マニュアルエアコン仕様車と寸法を合わせているせいだと思うので、仕方ないとは思うが、最新型では薄型のパネルになっている。そのせいか、新型の方が室内が広く感じる。
収納については、助手席側の最上段にCDが何枚か収まるくらいのボックスがある。が、寸法がピッタリすぎてちょっと異形のCDケースがあるとふたが浮いてしまうのが非常に残念。どうせだからもうあと1cm四方程度大きくできたらよかったのに。
その下がグローブボックスになっている。グローブボックス内の上部にボックスティッシュを入れられる段が設けられている。上の部分には小さなフタがついていて、ティッシュをここから取り出せるようになっている。軽自動車では割とティッシュ置き場に困るので、これはなかなか良い工夫だと思うのだが、次のティッシュがスタンバイされた状態だと、ふたを閉じても隙間からティッシュがはみ出てしまうのがなんとなくみっともない。
まぁ、余っている部分を押し込んでからふたを閉じればいいだけなんだけど、なんかもう一声、欲しい気がする。ぶっちゃけ、最近のモデルのように引き出し式になっている方がスッキリすると思うが、運転中にとっさにティッシュを取り出したいこともあるママさんには、こういう形状の方がありがたいのかもしれない。
フロントシートを横から。
運転席はハイトアジャスタ付きなので、丁度良い位置にポジションを決められる。丁度といえば、ルームミラーの位置が自分の目線だと微妙に見づらい。ミラーが見づらい訳ではなく、リアウィンドウの外の景色が見づらいのである。
リアウィンドウの枠に収まるようにミラーの位置をセットすると、後続車の下の方しか見えない。多分ミラーの位置が高すぎるんだと思う。
助手席側は座面下に初代ワゴンRからのスズキの伝統である収納ボックスがついている。座面を持ち上げると収納ボックスにアクセスできるようになっていて、車のちょっとした小道具などをしまっておくのに丁度良いスペースになっている。
ただ、その下にエネチャージ用のバッテリが置かれているので、深さは浅めである。
助手席のシートバックは前方に倒せるようになっている。カミさんと子供が後ろに乗っているときにここを倒しておくと見晴らしがよいと評判である。
運転席シートにはシートヒーターがおごられている。スイッチを入れると1分くらいでお尻がじんわり暖かくなってくる。関東なので、冬の寒さはそれほどでもないが、それでも冬場は車内が温まるまでにそこそこ時間がかかるので、これは素敵な装備だと思った。
タイマーなどで切れるようにはなっていないので、放っておくとずっとついたままになる。カミさんはこういうものを使わない派なので、自分が使ってうっかりスイッチを切り忘れていると、翌日に怒られる。タイマーで切れるようになっているとうれしい。
リアシートはもう、一般的な軽自動車のものだ。
シートバックを前方に倒したり、いくらかリクライニングしたりは普通にできる。シートバックを倒した状態でつまみを引っ張ると足元にダイブダウンすることができるのも一般的だ。
ただ、設計が若干古く、この操作がトランク側からできない。それをマイナスポイントとしていたサイトがあったが、そもそもダイブダウンをさせるためにはシートを一番後ろまで送ったり、フロントシートを所定の位置にずらしたりしなくてはならないため、乗る人の体格や荷物の積み込み状況によっては、そもそもできない場合もあると思うので、そんなに重要視する必要はない気がする。
トランクは床面の位置が割と高めだ。スペアタイヤは搭載されておらず、代わりにパンク修理キットが付属していた。まぁ、スペアタイヤ使うことは滅多にないもんなぁ、、、というか今まで一度も経験したことがない。
パンク修理キットやジャッキなどが床板の下のくぼみのところに発泡スチロールで格納されているのだが、数少ない収納ポイントを発泡スチロールで埋めてはもったいない。ということで発泡スチロールは撤去して工具などをしまい込んでいるが、いかんせん底が浅くて大したものが入らない。
この辺は最近の車の方がよく考えられている部分だ。
フロントシートを倒してリアシートとフラットにすることができるのも、一般的な軽自動車に準じている。リアシートは途中までしか倒せないが、座席を前に出すと頑張ればフルリクライニングできそうな感じもする。
まぁ、仮にできたとしても、その状態で走行して後ろから追突されたらかなり危険だから、ということなのだと思うが、車中泊の時は、ここが倒れるか倒れないかで雲泥の差だ。せめてパーキングに入っていればロック解除されるといったような機能は設けられないものか。。。
実は、ここはシートバック付け根のヒンジの部分にロックがついていて、そのロックを壊すと倒せるようになるらしいのだが、そこまでの加工をするべきかどうかは悩み中である。
リアの両サイドの窓にはロールカーテンが設置されている。この辺も割と今風だ。窓全面を覆って網戸として使えたらもっといいんだけど。。。
このカーテンでだいぶ日差しが和らぐらしく、カミさんが絶賛していた。
ついでにと言っては何だが、子供がまだ小さかったので、念には念を入れてクウォータウィンドウに取り付けるシェードも追加でつけてもらった。これはロールタイプではないのでつけ外しは脱着式となるが、まぁ、つけっぱなしである。
さて、例によってだいぶ長くなってきたが、次の記事でナビ周りのインプレをして終わりにするつもりである。