0306 – 物故プリンタ修理作戦 – 2
少し前に、実家の年老いた父から、近所で安く買ったんだけど、旅行もいかなくなって写真を印刷することもなくなったから、いらないプリンタを回収してくれないか、と相談があって、引き揚げてきたプリンタだ。
機種はHPのPhotosmart 5521というモデルである。HPかー。HPは買うとき安いんだけど、インクが高いんだよなぁ。。。
何か使い道は。。。ある!
何度も書いているが、今は在宅で勤務している。ペーパーレスの時代になってきたとはいえ、業務をしているとたまにプリントアウトしなければならなくなる事がある。
今は自宅用のプリンタで印刷しているのだが、共用しているのでインクの経費精算がしづらい。面倒なので自腹を切っているのだが、これを業務専用のプリンタにすれば、大手を振って経費精算できるようになる。ということで、ありがたく頂戴してきた。
父は買って満足するタイプの人間なので、購入時にちょこっと印刷して以降ほとんど使っていないらしい。
使っていないとはいっても長らく放置しているので、インクは詰まりまくってるような気がする。
とりあえず電源を繋いでテストプリントを出力してみると、やっぱりほとんどの色が出力されてこない。
ということで、以前のEPSON PM-920に引き続き、復活作戦を試みてみることにしたのだが。。。
幸いなことにこの機種の分解方法のサイトがあったので、それを参照して解体してみた。
HPの製品はPCもそうだが、トルクスねじで止まっているので、専用の工具がいる。
まず、電源をONにした状態で、後ろの電源ケーブルを抜く。電源をOFFにしてしまうとプリンタヘッドが退避位置に下がってしまうので、それを防ぐためである。
スキャナのフタがばたつかないようにテープで固定してから、
スキャナユニットのヒンジ部分を外す。
これは引っかかっているだけなので、折らないように気を付けて外す。
外すとスキャナユニットが垂直になるところまで開けるようになる。
その状態で上面に見えるねじをすべて外す。
ちなみに、機種名が書かれているプレートの裏にもねじが止まっている。カッターの先などで少しずつ浮かせていけば普通に剥がせると思う。
が、このプリンタはねじが止まっていなかった。不良品?それとも親父が一度ばらした?まさかねw
続いて、液晶パネル部分を外す。液晶パネルは裏側に爪でひっかける形で留まっているので、爪を外せば取り外せる。が、手が入りにくい&爪が外れにくい、で、少々苦労した。
で、外すとこんな感じに裏にフラットケーブルが繋がっている。
フラットケーブルはそっと引き抜けばそのまま外れる。
で、パネル裏にもねじがあるので、これも外すと、
上面パネルが外れる。
インクを外して後ろ側に止まっているスプリングを外す。
さらにヘッドにつながっているフラットケーブルも外す。ここもそっと引っ張れば普通に抜ける。
抜いたらヘッドが取り外せる。
このヘッドを例によって無水エタノールに浸すのだが、PM-920をやった時に買ったエタノールの残量が少なかったので、近所の薬局に買いに行ったら、このところのコロナ禍で消毒液が品薄になっているらしく入手できなかった。
一応、古い方も少し残っていたので、それを使って2日ほど沈めておいて、そのあと清水ですすいで乾燥。
で、取り付けてみたのだが、結果はいまいち。PM-920の時と同じような状態だ。エタノールをケチったのが良くなかったのか。。。
もしかしてヘッドのインク詰まりをエタノールで溶かすやり方がそもそもNGなのかも。
印字できないプリンタはただのプリンタ、、、ではなくガラクタだ。