0307 – スーツケースのキャスター修理
旅行や出張の時に持ち歩いているスーツケースがあるのだが、先日出張先でゴロゴロ引きずっていたらタイル張りのところを歩いているわけでもないのに、手に周期的なガタガタという振動を感じた。
ガムでも踏んでしまったかな、と思いつつみてみると、車輪がボロボロだった。。。
このスーツケースは10年くらい前に入手した安物のスーツケースだが、使い勝手がよくて割と頻繁に使っていたので、そろそろ寿命を迎えてもおかしくはない。
ただ、安物とはいえ壊れたのは車輪だけで、ケース側はどこにも不調がない。このまま捨てるのは割り切れない思いがある。
要はキャスター交換ができれば良いのだが、車輪の軸も、キャスターを本体に固定しているところもネジ山が切られていないので、外すことが出来ない。
どうにか交換できないものだろうか。
ネットで調べると、スーツケースのキャスターは大抵交換不能な作りになっているようで、通常であれば廃棄になるそうだ。
だが、DIYで交換した人の記事もいくつか見つけた。ドライバなどでは外せないので、金のこで車軸をぶった切って交換するらしい。
金のこで切ると時間はかかるがそれほど困難なく交換可能とのこと。
アマゾンで調べると交換用車輪も売られていた。4個で1000円前後ということで、これでDIYで直せればしめたもの。さっそく入手してみた。
キャスターの寸法がいくつかあるようで、購入前に寸法を調べる。車輪40×6×18mm;車軸30,35mmという寸法の物が適合するようなので、それを入手。安いもので900円くらいからあるが、なんか見た目がしょぼかったので、1400円程度で売られていたものを購入した。
で、物が入荷したので、さっそく作業開始。
金のこをキャスターの軸に当てて、ゴリゴリと引いてみるが、金のこの動きに合わせて車軸の外側のカバーが回転してしまう。
カバーが車輪に固定されていないので、車輪を押さえてもカバーだけが回ってしまって、一向に削り進んでいかない。。。
誰だよ、簡単に交換できるとか言っている奴は。。。
そこで、ドナルド・ダックばりにムキになって電動のこぎりを引っ張り出してきた。
電ノコを当てがってスイッチを入れると、手にものすごい振動が伝わってくる。きっとドナルドばりに頭がブルブルしていた気がするw
と言うのも軽く押さえただけでは、金のこの時同様、カバーが回ってしまいうので、体重をかけて半ば押し切りのような感じで切断したからである。5分ほど近所に爆音を轟かせながら格闘してやっと切断できた。
ようやく外れたキャスター。長年のホコリと今回の切断で出たカスにまみれて無残な姿を晒している。
車輪のゴムがボロボロになっているのが分かると思う。
これ、あと3つあるのか、とうんざりするが、ここまで来たら中断はありえないので、とりあえず、対策前進である。。。
ということで、15分くらい格闘して、ようやく4輪全部壊すことが出来た。電ノコに付けた刃は刃こぼれして使い物にならなくなってしまった。
とはいえ、大変なのはここまで。あとは簡単である。
まず、キャスター側に10年分のホコリが詰まって汚れていたので、清掃。
交換用車輪はこんな感じ。車軸が六角ボルトになっていて、両側から締めこんで固定する仕組みだ。
で、取り付けたところ。いい感じに仕上がった。
車軸が六角ボルト固定になったので、もしまた車輪がぼろくなっても、簡単に交換できるのがうれしい。これで末永く使える。。。
とはいえ、次回車輪を交換する必要に迫られた時にはケースの方もだいぶ傷んでるだろうから、ケース自体をリプレースすることになるのかもしれない。
最後に、老婆心というか、蛇足というか、キャスターとねじをマジックで黒く塗っておいた。
当DIYコーナーのエントリとしては久しぶりの成功事例となったw