[飼育-02] イネの生育観察日記【1】

Baketsu-Ine

きっかけは、カミさんが何かのイベントでバケツ稲栽培セットなるものの存在を知ったことだった。バケツに水田を作って稲を栽培する体験ができるセットらしい。
稲が実れば収穫もできて、脱穀すればちゃんと食べられるものだそうだ。

チビに毎日食べているお米がどうやって作られるのか見せたいと言うので、チャレンジしてみることになった。どこで役に立つかは知らないが、米の作り方を知っておいて損はないだろう。

種もみ(即ちお米)と肥料がセットになって500円。ワンセットでどうにかお茶碗一杯分くらいのコメが収穫できるらしい。

ご飯一杯500円と考えると、どう考えても割が合わないが、果樹園の収穫体験と一緒。まずは体験だ。
流石に家族3人でお茶碗一杯のご飯を分けても食べた気がしない。そもそもそれだけの量じゃ炊飯器で炊くのも一苦労なので、4セット購入した。


数日後セットが届いた。
バケツ稲と名付けられているとおりバケツが必要になるが、流石に4個もバケツがない。
改めて買い揃えても栽培が終わった後の使い道がないのでわざわざ買うのは勿体ない。

少し考えた末、以前ステップワゴンで使っていたRV-BOXを活用してみることにした。


幸い、嵩の低いものなので、稲にとっても水田と近い環境で生育してくれるのではないかという期待も込めて、このボックスで育ててみよう。

ということで、早速チャレンジ開始。
今回も日記風にまとめることにした。



2022/06/13

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付属のガイドによると、まずは底の浅い容器で発芽させるところから始まるそうだ。
種もみを水に浸しておくと発芽するらしい。底の浅い容器を探していたら、ヨーグルトのフタがあったので、それを使った。

この時点では、米を水に浸しているだけにしか見えない。



2022/06/18

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種から毛のようなものが生えてきた。発芽だ。お米もちゃんと発芽するんだね。

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近くで見るともやしの発芽みたいにも見える。髭みたいな白い芽がちょろっと伸びてくる。

ここまで発芽してきたら、水田へ植え替えるそうなので、庭のRV-BOXに入れる土を買いにいった。
必要なものは黒土、赤玉土、鹿沼土の3つである。どれも一袋で200円程度。

土づくりは明日やることに。



2022/06/19

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まずは土づくり。昨日買ってきた黒土、赤玉土、鹿沼土を10:10:1の割合で混ぜ込む。

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敷地に土を広げられる場所がなかったので、100円ショップでこんなものを買ってきた。
四隅にボタンが付いていて、広げてボタンを留めるとトレー状になる。

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そこに買ってきた土を入れてスコップで混ぜ合わせた後、RV-BOXに流し込む。RV-BOXのフタは邪魔なので取り外した。

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近所のお友達が見学に来たので、手伝って貰った。
それから水を入れて泥状になるまで混ぜ、更にバケツ稲セットに添付されてきた肥料も混ぜる。

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指で穴をあけてそこに育ってきた種もみを落として埋める。



2022/06/26

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イネの葉が伸びてきたので、出てきた茎をまとめる作業を行う。
葉が二手に分かれているものを選んでいったん引き抜き、4~5本くらいずつまとめて植え直す。

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これをやることで、茎が長く伸びるようになるらしい。茎が長く伸びるとその中の穂も長く伸びて籾が沢山付くので、収量が増える、と言う寸法らしい。

まだ葉が分かれていないものがその辺にポワポワ出ているが、やがてこれらも分かれてくると思うので、順次まとめることにする。



2022/06/29

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あらかたの葉が二手に分かれたので、全てまとめて植え直した。全部で12セット。
分かれなかった葉は普通なら処分するのだろうが、もったいない精神を発露したので、補欠扱いでひとまとめにして植えてみた。

この時点で水を2cm程度まで張る。

ガイドによると、葉の段階でも鳥などに食べられてしまうことがあるらしい。そこで、100円ショップで防鳥ネットを買ってきたのだが。。。ちょっと心もとない。



2022/07/02

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葉が20cm程度まで伸びてきた。もう少ししたら防鳥ネットの天井に届いてしまいそうだ。。。



2022/07/08

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やっぱり、もう天井に届いてしまった。成長が早い。

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と言うことで、改めて支柱を買い直した。ホームセンターで連結支柱なるものを買ってみた。これは1本1mのものだが、先端がネジとネジ受けになっていて、延長することができるようになっている。
2mも成長した稲など見たことがないが、万一の時に簡単に延長ができるようにしてみた次第。

また、網を被せるために縦横に梁が必要になるので、100円ショップでトンネルパッカーと回転式ジョイントと言うものも買ってみた。

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で、こんな感じに囲ってみた。

連結支柱以外の梁は家にあったトマト用の支柱を流用した。これらを回転式ジョイントで接続して、それに防鳥ネットをかぶせるつもりだったのだが、回転式ジョイントはちょっと支柱を保持する力が弱く、ネットの重みに負けて翌日位に外れてしまった。



2022/07/14

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もう30cmほどまで伸びた。このくらいまで伸びたら、中干しと言う作業をする。
一旦張っていた水を抜いて土を乾燥させるのだそうだ。
そうすることで根が頑張って伸びて稲が強くなるとのこと。

RV-BOXになみなみと張られた水は重かったが、どうにかあらかたの水を抜いた。
ガイドによると、2日間ほど土を乾燥させる必要があるらしいのだが、天気予報はこの後数日にわたって雨模様が続くとのことだったので、土が濡れないようにビニールをかぶせてみた。



2022/07/15

夜にまとまった雨が降って、ビニールの中央部分がたわんでしまい、朝には外れてしまっていた。
そのせいで、再び水田に戻ってしまった。

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このままでは土が乾かせない。ビニールからうまく流れ出してくれるとよいのだが、真ん中に溜ってしまうようなので、水抜き穴を開けて見ることにした。写真だと上手側に穴が開いているのが見えると思う。

ついでに手前の横梁と奥の横梁の高さを変えて、水たまりができても片側に流れるように調整してある。
もちろん穴をあけた場所はRV-BOXに流れ込まない位置を選んである。

これで翌日以降は雨水の流入もなくなり、順調に乾燥するようになった。

ちなみに乾燥させすぎは却ってよくないらしい。葉が黄色くなって1日で枯れてしまうようなこともあるということなので、程よく湿っている状態をキープするようにした。

この週はずっと天候不順でほとんど陽射しがなかったので、一気に乾燥することがなく却って丁度良かった、と思う。

しかし、米農家の人が雨に一喜一憂する気持ちがよく分かった。それ次第で出来栄えが変わるのだから気になるに決まっている。

Posted by gen_charly