[Delsol-09] いじりれき 2002/09-5

PWスイッチ塗装 & フォグランプ取付 & 難儀なトランクフードのハナシ:


1.PWスイッチ塗装

I氏による塗装企画の第3弾として白羽の矢が立ったのがパワーウィンドウスイッチであった。
もともとのデルソルの内装は黒一色。塗れそうなところをどんどん塗っていこう、という企画である。

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例によって作業中の写真は撮影していないので出来上がりだけだが、このような仕上がりになった。
このシルバーは他のパーツの塗装で使ったHR-Vのシルバーの残りを使い、スイッチ部分の緑色は件のオートテックで新たにサンバグリーンパールを調色してもらったそうだ。

グリーンはボディカラーでもあるので差し色になっている。このくらいのさりげなさで済ませるところがI氏のセンスである。


2.フォグランプ取り付け

ある日I氏がワインディングでデルソルを走らせてみたいんだよね、と言い出してあてどなく山の方へ向けて出発した。やがて行き着いた先は富士山麓であった。

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富士山麓にはかつての噴火の際に形成された風穴があちこちにある。その中でもっとも有名なものが富岳風穴である。行ったことのない場所だったのでちょっと見学してきた。

それはいいとして。ワインディングな道をぐいぐいと攻めてみたのだが、やはりスポーツタイプで車高が低いだけあってコントロールが非常に容易である。サスペンションはノーマルだし、スチールホイールに巻かれた太めのタイヤも野暮ったいが、それでもカーブのライン取りも思ったとおりに決まっていくので元々のポテンシャルが高いのだろう。

先代のCR-Xと比べたら挙動が鈍重で野暮ったいという評価が付いて回るデルソルだが、個人的には峠を攻めまくるようなテクニックを持っているわけでもないので、このくらい安楽でかつライトな挙動で必要にして十分である。じゃなきゃATなんか選ばないw

まぁこれまで乗ってきたのがRVRとかアトレーワゴンとか重心が高い車ばかりだったので、セダンより平べったい車だったらどんな車に乗っても気分がいいねぇ、なんて言ってそうだが。

ホンダのエンジンは高回転までよく回るがトルクが細いなんて話をよく聞く。確かにRVRとかから比べるとエンジンがうなる割に加速はとろい感じもする。そこは排気量も馬力も違うのだから単純な比較はできないが。でもその点についても自分のアクセルワーク次第でどうにでもなる、というかそもそもそんなに頑張った運転をするわけではないのでこれまた必要にして十分。


ただ唯一気になって仕方ないのがウィンカーのクリック音が小さいことだ。音楽を流しながらだとスイッチが入っているのか入っていないのか分からないほど音が小さい。I氏はこのくらい静かな方が好きとのことだがそんなものだろうか。ウィンカーを出し忘れたまま右左折したら周囲に迷惑であるし、運が悪ければ事故に巻き込まれたり警察に咎められるかもしれない。だからやっぱり個人的にはもう少し音が大きい方がうれしいかな。


さてようやく本題だが、ドライブの途中でカー用品店に立ち寄ったところフォグランプが安く売られていた、丁度つけたいよねなんて話していたところだったので渡りに船、思わず購入。

で、道すがらで適当に車を停めて作業を始めるのがI氏である。

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写真はすでに取り付けた後だが、バンパーの部分に小さなフォグランプが鎮座しているのが見えると思う。デルソルのリップ部分のエアインテークは2段になっていて大きなサイズのフォグランプが収まらない。そこへきて見つけたのがこの小ぢんまりとしたサイズの物。いかんせん小さいので光量といった点ではフォグ本来の能力は発揮できないかもしれないが、まぁ半分お洒落なのでこの程度で十分。

ちなみに、デルソルにはヘッドランプの内側にもう一個ランプが付いている。一見フォグランプのようにも見えるのだが、これはあくまでアクセサリーライトということでフォグではない。

そういうランプなので、ヘッドライトとは別のスイッチでオンオフするようになっているのだが、基本つけっぱなしである。


明るいところで取り付けて光軸もへったくれもないのでそこは後程調整予定。まぁワンポイントとしての装着なので機能的な期待はしていない。とりあえず対向から見てまぶしくなければ大丈夫なはず。

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ちなみにアフターパーツメーカーの安物なのでスイッチは野暮ったい。どこに設置しようか暫くI氏と議論してここに落ち着いた。まぁ助手席側からは見えない位置なので、自分自身の視覚的なセンチメントが刺激されることを除けば特段の問題はなし。

ちなみにこの線をエンジンルーム側から室内側に通す作業はなかなかに骨が折れた。いかんせんその接続部分はエンジンからの熱気や水分が入らないように厳密なゴムのグロメットで仕切られている。そのグロメットがなかなか外れなくて線を通すのに30分ばかり格闘した。

それ以外は特に困難な場面はなかった。


余談だが、デルソルはご存じのとおりオープンカーである。爽快なドライブが楽しめる以外に棚ボタ的メリットがあることに今回の作業中に気が付いた。それは作業が非常にやりやすいということだ。いかんせん屋根がないので腰をかがめずに作業が出来るのだ。腰が痛くならないのは車の作業をするうえで絶大なメリットをもたらす。


3.難儀なトランクフードのハナシ

一番上の写真を見てほしい。まぁパワーウィンドウスイッチなわけだが、運転席の方のスイッチで違和感に気づいた人手を挙げて。

正解はスイッチが3つ付いていることだ。デルソルは2ドアなのにパワーウィンドウのスイッチは3つ。これはリアウィンドウを開閉するためのスイッチである。そう、デルソルのリアウィンドウは開閉可能なのだ。屋根を外してサイドウィンドウを下げてリアウィンドウも下げると、ちょっと大きめのロールバーを持つタルガトップ風になる。

ここまで開放すると運転席で感じる風の動きはもはやオープンカーのそれである。デルソルってオープンカーにしては中途半端だよね、なんてしたり顔で言うアナタ、一度運転してみてほしい。話はそれからだ。


・・・いや、それは良いとして、リアウィンドウが開閉する機能を持ったことで、トランストップ乗りあるあるみたいな困った事象に遭遇することがあるのだ。

前のエントリでも紹介したが、デルソルのトランストップ仕様はトランクフードが電動で上下に開閉する仕組みになっている。フードが上に上がってルーフを回収して再び格納するという挙動をするためのギミックなのだが、リアウィンドウが開閉するので万一開け放たれたリアウィンドウから手や顔を出したままトランクフードを開閉させると、ちょっとした首チョンパになってしまう。それを防止するためにリアウィンドウが開放されている時にはトランクフードが開かないようになっている。

それ自体はフェールセーフとして必要な機能だと思うが、時として大変面倒くさいことになる。例えばオープンエアーを堪能しながらどこかにドライブに行ったとする。途中でトランクに物を取りに行く必要が出たりする。ありがちなのはCDチェンジャーのディスク交換とかか。トランクフードの開閉が電動で行われる都合上、室内にトランクリッドオープナーのようなものが付いておらず、開閉の際にはエンジンを停止して、トランクフードのキーシリンダーにカギをさして開閉しなければならないのだが、ここでリアウィンドウを開けっ放しにしていると動作しないのである。


フェールセーフなのだから解決方法はリアウィンドウを閉じるしかない。リアウィンドウは運転席に戻ってカギをカギをさしてアクセサリー位置にしないと閉められない。これが何気に面倒くさい。まぁちゃんとリアウィンドウが閉じているのを確認してから操作すればいいだけのハナシなのだが。

というかそこまでフェールセーフを考えているのならトランクフードを開閉するときにはリアウィンドウが自動的に閉まってくれたいいのにな、とも思う。2人で車に乗っている時はそういうリスクもゼロではないが、1人で乗っている場合にはその心配は全く不要になる。まぁその辺に煩わしさを感じる人は室内側に開閉スイッチを増設したりしているらしい。

差し当たって我々はスペアキーを作っていたのでポケットにスペアを忍ばせておいて、万が一の時にはスペアで対応するようにしていた。


ちなみにこのトランクフード、電動で開閉させる訳だが、開閉操作はキーシリンダーにキーを差し込んでエンジンを始動させるときのようにひねって開閉する。ただ、ひねっている間しか通電しないようになっていて、全開または全閉するまでの間ずっとひねっていないとならない。
開き切るまでに20秒くらいかかるのでこれも何気に面倒。

Posted by gen_charly