[D・I・Y-01] キッチンディスポーザーの修理

我が家のキッチンのシンクにはディスポーザーというものが装着されている。シンクの排水溝部分に取り付けられた破砕機によって、野菜の切りカスやちょっとした食べ残しなどの生ごみを破砕してそのまま下水に流すための装置なのだが、生ゴミをゴミ袋に入れずにそのまま廃棄できるのでとても便利に活用している。

使うときは生ゴミをディスポーザーに落とし込んで、水を流しながらスイッチを入れることで作動するようになっているのだが、ある日いつものようにスイッチを入れたら全く無反応になってしまった。高負荷状態で運転(心当たりはないが)したりしてリミッターが作動したのかなと思い、取説を参考にリセットを行ったり電源を挿抜したりしてみたのだが状況が変わらない。

明日になったら直っていることを期待してそのまま放置して翌日を迎えたがやはり直っていない。完全に壊れた。
昨日投入した生ゴミは一応除去したのだが、ディスポーザーは粉砕した生ゴミが一定以下のサイズにならないと流下しないように細かい目が付いているのでそこに取り切れなかった生ゴミが目詰まりして水の流れが悪くなってしまっている。このままでは水が流れなくなって大変なことになるのでメーカーに問い合わせてみた。

 

窓口の担当者いわく、訪問して故障個所を特定する必要があるので出張費用として6000円かかりますとのことだった。ぶっちゃけ修理担当が家に来てもはんだ付けをやったりとか細かいパーツをばらして交換するなんてことはしないはずだ。その辺を聞いてみると、案の定パーツ単位で交換してみて故障個所を特定する手法で対応するのだが、こういう故障の場合壊れるところは概ね1か所しかないのでその辺の部品を持参してチェックを行うということだった。

それってセルフでやってみることはできますか?と更に突っ込んで聞いてみたら、1か所だけ専用工具を使う所があるのだがマイナスドライバーで代用できるのでセルフでもできるのではないか、とのことだった。

じゃあ部品送ってくださいというと、あっさり了承が得られた。こういうのって出張費と修理工数で儲けを出したりしていることが多いので、難色を示されたら素直に訪問修理を頼もうと思っていただけにちょっと意外だった。しかも部品を送付してしばらくしたら直ったかどうか確認の連絡をしてくれるそうで、そこで直ったら部品代を請求しますとのこと。なんてユーザーフレンドリーな企業なんだ。

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というわけで数日後に部品が配送されてきた。これがその部品。シンクフランジというパーツだ。これはシンクの排水溝の一番上端に取り付けられているパーツで、このリングにプラスチック製の蓋をはめてその蓋を半回転させることでスイッチが入って粉砕が始まる仕組みになっている。

この部品が送られてきたということは、モーターやコントロールユニットなどではなくスイッチの故障ということのようだ。

箱の中にはこの部品のほかに取り付け説明書まで同梱されていた。修理担当のリソースが少ないとかでDIYしたいという人がいたら積極的にやらせてみる方針なのだろうか。そう考えると随分と欲のない企業である。手順書によるとパーツ交換はシンク下側から行うようになっていた。とりあえずシンク下の収納に収めていたものを外に出して作業開始。

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まずはシンクフランジとディスポーザーユニットを分離する。それぞれのパーツはリング状になった金属製の固定バンド(これなんて名前だろう?)で締め付けて固定されている。リングの手前に見える金具の部分にあるスクリューを回すと緩んだり締め付けたりが出来るようになっているのだが、このスクリューを回すための専用工具が必要になるということだった。

電話窓口の人が言っていたとおり、スクリューにはマイナスの溝が切られていたのでマイナスドライバーでチビチビ回してやったらちゃんと緩めることが出来た。ちなみにここをバラすと場合によっては排水が漏れて垂れる可能性があるので下にバケツや雑巾などを置いて作業するといいと思う。

シンクフランジはリング状になったプラスチック製のロックナットでシンク本体に固定されていた。このロックナットを外す工具は持っていないので手で緩めるしかなかったが、かなり固く締め付けられているうえ、力をかけ辛い位置にあって緩めるのにかなりてこずった。それでも5分ほど格闘していたら徐々に緩まってきて無事取り外すことが出来た。

そのほか、シンクフランジとコントロールユニットを接続する配線等を外すとシンクフランジを取り出せる。

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シンクフランジを取り出したあと、シンク上から排水溝部分を覗いた写真。下の青いリングが付いているパーツがディスポーザー本体。

あとは新しいパーツを逆の順番で組付けていけば完了である。その前にいったん仮組みして動作チェックをしておくことに。
ちゃんと動作が確認できたので窓口担当者の見立てどおり、シンクフランジのスイッチの故障だったようだ。

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無事動作確認も完了したので本設置。緩めるのに苦労したナットなどは手の力で締め付けただけなのでもしかしたら振動で緩むかもしれない。何か月かしたら増し締めしておこう。

 

それから数日して窓口担当者から連絡があった。正常に戻ったことを伝えたら数日後に請求書が送られてきた。この部品は9800円とのことだった。結構高い部品だ。問い合わせ時に窓口担当者が即座に被疑箇所を特定したところを見ると割と頻発する故障のようだ。それで9800円の部品交換をするわけだから案外訪問させなくてもまぁまぁの利益が出ているのかもしれない。

それはさておき、ようやく元通りに戻って再び生ゴミ粉砕に威力を発揮してくれるようになった。ものぐさな自分にはありがたい装備だが、流石に下水へそのまま垂れ流しているわけではなく、マンション1Fの貯留槽の中にある網で漉し取ってから下水に流しているのでその網の定期的なメンテナンス代が管理費に含まれている。

そう考えるとちょっとした利便性のために結構なコストを負担しているような気になってくる。そもそもマンションのゴミ出しは24時間いつでもできるうえ都内はゴミ袋の指定もないので小さなゴミ袋にまとめてこまめに捨てるで十分な気もする。

まぁ、でも便利なマシンなんだが。

Posted by gen_charly