[DigiItem-24] J-PHONE PANASONIC J-P01

J-PHONE PANASONIC J-P01

1999年購入:


今まで使ってきた携帯電話は親から借りたもので通話料も親に負担してもらっていたのだが、成人を迎えいつまでも親のすねをかじっているわけにもいかないと思い、新たに携帯電話を買い替えることにした。まぁこれまでの機種が時代遅れの機種ばかりだったのでそろそろ人並みの携帯電話がほしくなったから、という動機もある。

機種変更なのでキャリアはそのまま、東京デジタルホンが買収された後のブランドであるJ-PHONEの機種から選ぶことにした。新宿の携帯ショップに行って品定めをすると、色々売られていたモデルの中にJ-P01という機種があった。この機種は他の機種と比べるとボディーの色がお洒落で、更に液晶のバックライトの色が変えられるなどのちょっと遊び心のある機能が搭載されており興味を惹かれた。

機種変更なので名義はそのままにして、通話料金の引落口座だけを変更してもらおうと考えていたのだが、値段を見ると機種変更で数万円、新規契約なら数千円といった具合に大幅に異なっている。これは新規契約に対してインセンティブがふんだんに割り当てられていて、その分大きな割引になっているせいらしい。

流石にこれだけ価格差があると機種変更での購入はしづらい。だが、当時はまだMNPがなかったので、新規契約だと電話番号が変わってしまう。電話番号が新しくなるとみんなに周知しなければならなくなる。ただ、自分はまだごく近い友達くらいにしか携帯の番号を知らせていなかったので、周知すると言っても大した手間はない。だったら新規契約でいいや、となった。

ということで初めて自分で買った携帯電話、新しい電話機を受け取って店から出るときに誇らしい気持ちになったことを覚えているw

 

その新機種、色はスミレ色っぽさのある、青に近いパープルという上品な色の物を選択した。本体はストレートタイプになっていて、前の機種でようやく折り畳みタイプになったのにストレートタイプに逆戻りしてしまったw
とはいってもPHSのそれとは質感が段違いでストレートタイプを選んだことに対する残念感はなかった。

当時発売されていた電話機の液晶画面はモノクロ液晶をグリーンかオレンジのバックライトで照らすものがほとんどだった。そんな中、この電話機は設定でバックライトの色をグリーンおよびオレンジに切り替えることが可能だった。気分によってバックライトのカラーが変えられるというのがなんともおしゃれ。

 

この時期のモデルから着信音にメロディが選択できるようになった。内蔵されていたのはもっぱら著作権フリーのクラシック曲が多かった気がする。ただし単音ビープのみ。それ以外にユーザーが好きなメロディーを登録できるモードもあった。これが後に着メロと呼ばれるようになったのだが、音符の入力は当然テンキーからの入力となる。入力したものが音符で表現されるわけではなかったので正しく入力できているかの確認はやや面倒だった。それでも自分オリジナルの着信メロディを設定したいという人は存外に多かったようで、書店などでテンキー入力に対応した楽譜集なんてものも販売されていた。

自分はバンドのメンバーにCMのジングルを譜面に起こしてもらってそれを入力して使っていた。たしかサントリーのボスのCM曲だったかな。
それがバンド内でもブームになり、俺も俺もとこぞっていろいろなジングルを打ち込んでいた。そうした中、メンバーの1人が入手したAstelのPHSは3和音同時演奏ができるというモデルで、単音ビープしか鳴らせない機種しかないなかでそれは衝撃的だった。

 

で、みんなの携帯の着信音を聞き比べているうちに、バンドライブのオープニングSEに使うことを思いついた。メンバーにそれぞれ電話がかかってきた設定で着信音を鳴らしてもらい、それを取って何か一言発言するというネタを予めMTRに録音しておいて、それをオープニングSEとして流したのだ。件のAstelのPHSにはそのライブの1曲目になる曲のイントロを打ち込んでおいて、そのままメンバーの演奏につなげてみた。

その仕込みは自分の狙いどおりで観客にも好評だった。ちなみにMTRに録音する時、実際に電話がかかってきている訳ではないうえに、動画撮影している訳でもないのに、なぜかみんな携帯を耳に当てながら何かしゃべっていた。癖って面白いw

 

この機種はSMSに対応するようになりメールが打てるようになった。ただし他のキャリアとのやり取りはできなかったような気がする。メールはPCでやるのがもっぱらだったので携帯のボタンで文章をポチポチ入力する気になれず、あまり使わなかったからその辺りの記憶が曖昧である。

初めての自分の携帯ということもあって満足して使っていたが、翌年に発売されたSH-04のスペックに衝撃を受け、飛びつくように買い替えてしまったのでこの電話機は1年半くらいの使用期間だった。この時は珍しく買い替えの際に端末をショップの人に渡してしまったので現存しない。

Posted by gen_charly