[OtherCar-15] HONDA LIFEのトラブル
お義母さんが買ったライフだが、納車されてから暫くの間、地味な不具合がいくつか発生して、都度ディーラーで対処してもらっているらしい。でも、ここ最近はそんな話も聞かなくなって、ようやく落ち着いてきたのかなぁなんて思っていた矢先・・・。
「お母さんの車のセキュリティーが誤動作して、クラクションが突然鳴り出すことがあって困ってるんだって。」
と、カミさんから相談があった。確かにあのクラクションは突然鳴動するので心臓に悪い。その気持ちは理解できるのだが、誤動作ではなく誤操作の可能性がある。それがセキュリティアラームの想定される動作であれば、そうならないように使い方を変えるしかない。
まずは、どんな手順で発生したのか聞いてみてほしいと返答したのだが、お義母さんもカミさんも車に疎く、その2人による伝言ゲームなので、何を言っているのかさっぱり分からなかった。とりあえず再発したらその時の手順を記録しておいて欲しいと、お義母さんに伝えてもらうことにした。
それから暫く連絡が来なかったので、無事解決方法が見つかったのだろうと思っていたら、2ヶ月ほど過ぎたある日、再発したと連絡があった。で、改めてその時の状況を聞いてみると、
・車のドアを閉めたときや開けた時に突然音が鳴り出す。
・音が鳴ると慌てて音を止めることで精一杯になってしまい、その時何やったかは思い出せない。
・あれから2度ディーラーで相談したのだが、現象が再現しないと言われてそのまま返却されている。
・仕方ないのでそのまま使っていたら、また症状が再発。
ということで、やはり手順については把握できていなかった。ただ今回は、他に気になったことがなかったか振り返ったところ、
・毎回ではないのだが、集中ドアロックの動作が怪しい時があり、ロック操作を行った時に、運転席ドアはすぐにロックされるのに、他のドアは30秒くらい遅れることがある。
という事象を思い出したそうだ。この事象は既にディーラーに伝えてあり、調査の結果、センサーに不具合が見つかって交換対応となったそうだ。ただ、この事象とセキュリティアラームの誤作動との関連性は見当たらず、その後も何度か検証したものの結局再現できていないらしい。
この車はお義母さんが所有する初めてのホンダ車である。自分や義兄がホンダ車を購入するのを見て、お義父さんが次はホンダにしようかな、と話したことがきっかけでホンダ車オーナーとなったわけだが、お義母さん自身はホンダに対する特段の思い入れはない。そこへきて購入してからずっとトラブル続きなので、すっかり悪い印象になってしまっている。
ともかく、不安なままでいるのは嫌だから一度車を見てほしいと、自分に招集命令が下った。自分が見たところで新たな展開があるとも思えなかったが、何か気づきがあるかもしれないと思い、週末に見に行くことにした。
それまでの間、ライフのこの現象について似たような事例がないか、ネットで調査してみたら、ちょっと気になる情報があった。
ということで、実家の駐車場で車を前にした検証を開始。といってもディーラーで症状が出ないくらいだから、再現性は低そうなんだよなぁ。まずは、お義母さんに当時の状況をできるだけ思い出してもらいつつ、その流れでロック操作やアンロック操作を行ってみたが、何度やっても現象は再現しなかった。だよね。
実は上記ネットで検索した事象は再現手順が書かれていた。今回のお義母さんが言っている事象と全く同じではないのだが、似たような症状だったので、続けてそれの再現テストをしてみることにした。
「ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!・・・・」
はい、現象発生・・・はいいのだが、
「これ、どうやって止めるの!?」
予めセキュリティアラームの止め方を聞いていなかったので、どうやって解除したら良いか分からない。近隣に鳴り響くクラクションの音に面食らった。動揺しつつお義母さんに止め方を聞いて解除・・・焦った。お義母さんが、解除するのに精いっぱいで状況をあまり覚えてないと言っていた意味が分かった。これは確かにパニックになる。
それはさておき、そのネットで見つけた再現手順は、
①セキュリティを解除し車に乗り込む
②運転席側のロックノブを押し込んで集中ドアロックをかける
③運転席以外のロックノブを引いてそのドアのロックを解錠して開閉する
④その後、運転席側のドアロックを解錠する
というものである。例えば、2人で車に乗る(①)→出発前にドライバが運転席のロックノブを押して車の全ドアをロックする(②)→そのうちの1人が自分の席のドアを自らロック解除して下車(③)→その後、ドライバも降車するために運転席のロックを解除(④)というオペレーションになった場合にはセキュリティアラームが鳴動してしまうことになる。
実は、さっき再現操作をしている時に、メーターのセキュリティ設定ランプが点滅していることに気づいた。これが点滅しているということは、セキュリティ設定が有効になっているということだ。この状態の場合、スマートキー側で操作してロック解除し、セキュリティを解除する必要がある。逆に言うと、この状態でドアのロックノブを操作することは不正解除にあたり、アラーム発報になるということだ。
ではいつセキュリティがセットされるのだろうかと、もう一度上記手順で操作してみたところ、③のタイミングでドアを閉めた時に点滅し始めた。ということは、閉扉を行った時点で運転席側のドアがロック状態になっているのを見て、勝手にセキュリティをセットしている、ということか。どう考えても誤動作でしょ、それ。
と、そこまで分かったところで、お義母さんにこの手順を伝えたところ、そんな操作したことはないと言われてしまった。じゃあ別の事象ということか・・・。
少し考えてひとつ思い当たったのが、上述のドアロック遅延の症状だ。つまり、乗車してドアロックを行うタイミングで、その遅延が発生すると、他のドアは施錠されていない状態になる。だが、その後施錠されるので、そこでセキュリティがセットされる。で、目的地に着いて運転席からロックを解除しようとした時にアラーム鳴動、というわけだ。
お義母さんにそれを話すと、それなら可能性はあるかもしれないとのことだった。もっとも、ドアロック遅延事象は既にセンサーを交換済みなので、自分の見立てが正しければ、もう今後は発生しないということになる。なんとなく端緒は掴んだような気もするのだが、それが分かったところで、ディーラーに何を伝えれば良いか(というか、どういう落とし所で話を持っていくのが良いか)分からない。
ただ、そのセキュリティ設定ランプが点滅したあと、運転席のロックノブを操作する前に、スマートキーで解除操作をすれば問題なく解除され、アラームも鳴動しないことが分かった。まだスマートキーは車内にあるのだから、そこを判断して適宜キャンセルしてくれれば良いのにとは思うが・・・。
結論として、車を降りる前にメーターの赤ランプが付いていないか確認し、もし点滅していたらスマートキーで解錠すれば回避できますよ、とお義母さんに説明したところ、キーレスは普段バッグに入れたままだから、いちいち出すのは面倒ねぇ。と困惑していた。まぁ、確かに車内側からロック解除する時に、いちいちスマートキーで操作する人は普通いないよな。とはいえ、うっかり鳴動させてしまったら近所迷惑になることは痛感されているので、そこは渋々対応してくれることになった。
で、これにて一件落着、となるはずだったのだが、その日の晩に義姉も交えてことの経緯を話していたら、それディーラーで話してみよう!と言われた。野村證券かよ。めんどくせー・・・。まぁ、話したところでどうなるって気もしなかった(理由は後述)のだが、行きたくないとダダをこねる話でもないので、翌日みんなでディーラーへ出向くことになった。
店に着くと、営業担当が真っ先に出てきて、セキュリティの件ですよね?と話しかけてきた。もう何度も訪問しているので事象が共有されているようだ。とりあえず、再現方法が分かりましたと伝え、営業担当の前で現象を再現させたところ、
「その方法でアラームが動作するのは分かりませんでした。メカニックに確認させますので、中でお待ちください。」
と言われ、店内に移動し、しばし待機。10分ほど待っていると営業担当がメカニックを連れてやってきた。
営業に促されてメカニックが状況を説明し始めた。なぜかそのメカニックはすごく緊張していて、言葉をひとつひとつ慎重に選びながら話している。手も微妙に震えている。あがり症なのかもしれないが、どちらかというと、おどおどしている感じだ。昨日までおばあちゃん相手だったのが、その息子を連れてきたとなって、いよいよこちらの温度感が上がっているのではないかと心配しているようだ。大丈夫です、こちらは冷静です。
そうして聞き取ったメカニックの説明を総合すると、現象は確認できたが、本社に類似事例を確認した結果、その動作は正常動作であると回答があった、ということだった。そりゃそうだ、セキュリティがセットされた状態で、それを不正解錠したらアラームが鳴動するのは正常動作だよね。そこを議論するつもりはなくて、他のドアを開閉した折にセキュリティがセットされないようにするとか、運転席のドアロックを解錠したときにアラーム発報しないようにする、的な回避策があるなら教えてほしいところなのだが・・・。
上で後述すると書いたが、実はこの事象についてネットに書き込んでいた人も、ディーラーに相談に行った結果、ウチらと同様の回答があったと書いており、どうもメーカー側で対策を行うつもりはないらしいと締めくくられていた。つまり、少なくとも本社には複数件の問い合わせが入っているが、改修はしないという決定がなされ、正常動作で押し通すという方針になったのだろう。モデル末期なので、改修コストとの兼ね合いがあるのかもしれない。
せっかくの機会なので、この事象って問い合わせ多いんじゃないですか?とさらに聞いてみたら、
「当店では初めて確認された現象です。」
当店では、ね・・・。そのご飯論法で察してくださいということなのだろう。最後に、とりあえず暫定的な対処法は見つけたが、煩わしいので何か他に良い回避策があれば教えてくださいと尋ねてみたのだが、
「個別の回避策はないですが、セキュリティー自体を有効・無効に設定することは可能です。」
との回答。それ以上の情報は手に入らなさそうだったので、質問を終えた。
お義母さんに相談したところ、セキュリティを無効化するのはもったいないということで、とりあえず今回はそのままにすることになった。ただし今後あまり頻発するようなら考えるとのこと。まぁ、ドアロック遅延事象が治っているはずなので、今後は再発しない気もする。
それから1ヶ月ほど経ったが、今のところお義母さんからの連絡はない。事象が解消したか、オペレーションがなじんできたかのどちらかだと思う。そのうち経過を聞いてみよう。