[RentaCar-16] SUBARU R2
2006/11/23
沖縄旅行の4台目は石垣島で借りたスバルのR2である。これまた珍しい。車そのものが割とマイナーなのでレンタカー屋ではまずお目にかかることのない車種である。そもそもスバルの軽自動車はなかなか乗車する機会がないので、これが出てきた時はラッキーと思った。
エクステリアデザインは、細かい所までデザインが行き届いていて破綻していない。ベースグレードであっても安っぽく見えないのは素晴らしい。
ただし、その分若干デザイン優先のきらいがある。特にリア側はボディの絞り込みや、リアゲートの傾斜などにタイトさが感じられる。
運転してみると、4気筒エンジン+ECVTの組み合わせによって、挙動は至ってスムーズで滑らかである。ただ、多気筒エンジンの宿命としてエンジン回転数が上がり気味になる分、室内にいてエンジン音がややうるさく感じられた。
ハンドリングについては、カーブ時などにリアが踏ん張ってくれない印象があった。破綻するような運転をした訳ではないので、実際にどの辺まで踏ん張ってくれるのかは不明だが、少し不安を感じる部分であった。以前プレオのレンタカーに乗ったことがあるが、あの車も同じような挙動があった。ということはこれがスバルの軽自動車としての味付けなのかもしれない。
前席周りの様子。総じてシンプルだが、シンプルな中にもデザインのこだわりを感じる部分がある。ただし質感は相変わらず安っぽさが払拭できていない。
ドライビングポジションを取ると、手前に張り出したセンターコンソールが膝が当たってしまうのがやや邪魔である。また、カップホルダーの位置が少し低いのが気になった。写真では助手席側のカップホルダーを引き出した状態になっているが、この位置だとやっぱり膝が当たってしまう。センターコンソールは容易には壊れないと思うが、カップホルダーの方は乗り降りの時にうっかりぶつけたりしたら壊れてしまうのではないかという気がする。
ちなみに後席は前席に輪をかけて窮屈な印象が強い。ドアが小さくて、サイドウィンドウの位置も高くて小さいので、総じて圧迫感がある。そのうえシートの背もたれが立ち気味で、ゆったりと乗車することが許されていない感じだ。元々この車はコンセプトカー寄りのモデルとしてデビューしたR1という車の派生車種なので、ゆったり乗る車としてはデザインされていないようだ。だからそもそもリアシートはエマージェンシー+αくらいの前提ということなのだろう。
セカンドカーであれば、ちょっと変わった車に乗りたいというオーナーの所有欲を満たしてくれるような気がするが、3人以上が乗るファーストカーとしてはちょっと厳しいかなという気がする。